空条徐倫が(超高校級の幸運)として、
希望ヶ峰学園に入学して、数か月が経とうとしていた。
囚人となり、刑務所生活を送って来た、(無実だが)
徐倫だったが、そんな彼女も、この学園に入学してからは、
それなりに、青春を謳歌していたのだった。
しかし、超高校級の風紀委員、石丸清多夏に、叱られる日々を、
送っていたのだった。
「徐倫くん!葉隠くん!君達は、留年しているにも関わらず、
また、変なことを企んでいるな!」
「石丸っち!勘弁してくれって!
俺は生活費が、かかっているべ!」
「徐倫君は、肌の露出を控えなさい!不健全だぞ!」
「やれやれだわ…あたしが一番苦手とする男ね…」
「全く、お前ら、少しは静かに出来ないのか?」
と、十神白夜が、不機嫌そうな表情をして、
こちらを見ていたのだった。
「はぁ…場所を変えるわよ」
「フン、そうした方がいいかもな、
俺はお前らとは違って、暇じゃないからな…じゃあな」
と、十神白夜は、立ち去った。
後日、葉隠康比呂が、空条徐倫の前にやって来て…
「徐倫っち!この書類にハンコを押してくれべ!」
「嫌よ、誰がアンタと結婚するの?
偽装結婚したって、アンタの問題が解決する訳じゃないでしょ?」
「そんなこと、言わないで欲しいべ…
だって、俺、このままだと、内臓を売り払う羽目になるべ…」
「だから、どーやったら、そういうことになるの?
アンタ、バカなの!?」
徐倫の前で葉隠は土下座をするが、しかし…
「もっと、マシな商売は、考えられないの?
一緒に考えてあげるから、今すぐに偽装結婚は、やめて!」
「おぉ!本当べか?よーし!って、どんな仕事を紹介してくれるべか?」
「まだ、考え中だわ…アルバイトって、やったことあるの?
例えば…日本食レストランとか?」
「日本食レストランって…徐倫っちって、海外から、来たべか?」
「アメリカよ、ママと一緒に小さい頃に、
一緒に、お寿司を食べたことがあるわ、
それなりに、美味しかったわ」
「じゃあ、俺、寿司屋で、アルバイトするべ!」
「まぁ…頑張って、後でチラシ渡すから」
「おぉ!ありがとうべ!徐倫っちは、優しいべ!」
「はいはい…やれやれだわ…」
こうして、葉隠康比呂は、個人経営の寿司屋で、
アルバイトすることになったらしい…
ちなみに、人手不足で悩んでいたらしい。
空条徐倫は桑田怜恩と会話をしていた。
「なぁ、徐倫、ピアス付けて―けど」
「どこに付けるの?」
「耳たぶだぜ?」
「意外と痛いわよ?」
「わかってるって!石丸が鼻にピアスするなって…
うるさくてさ…」
「アタシも、ヘソピアスしていたら、
石丸の野郎に怒られたのよ…やれやれだわ…」
二人の何気ない会話が続くのだった。