Fate/overload   作:カフェインましまし

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転移されたキャメロット

 

「……うん?なんだ…?」

 

目を開けるとそこは見慣れた白い天井…ではなく、広々とした広場もといギルドの玉座の間であった。

あれ?まだ0時じゃなかったのか?と思い画面の右端の時間を見ようとしたがいつもはある時間の数値が見当たらない。いや、時間だけではなくゲームのコンソールすらも消えていた。

 

(おかしいぞ…普通ならゲーム画面の各種カーソルが見えているはずなのにそれがない…てか現実の時と同じ感覚になっている…?)

 

「どうなっている!?」

 

自分が玉座から立ち上がると先程叫んだ声が響きわたるかのように反響してきた。なんだこれは…少なくともおかしい。なにがおかしいかはわからないが何かが変だ。

 

 

(…!!そうだ!こうゆうときは運営に!)

 

 

何か非常事態なことが起きたに違いない、そう思って運営にGMコールをした。

しかし何も起こらない、試しにもう一度コールしたがやはり繋がらなかった。少し焦りを感じつつ次の一手としてログアウトしようとメニューを開いた。すると自分の胸の位置辺りにブォンと音が鳴ると同時にメニューが表示された。

よし、これなら…と期待してログアウトのボタンを探したら何故だかログアウトがある所だけ空白となっていて押せなかった。

 

(なんだなんだ?どーゆーことだこれは?一体何がどうなって…)

 

私1人考え事していると下に控えているNPCがこちらを見ている気がしていた。いやまさかNPCが自分を見ているなんて…と思った瞬間信じがたいことが起きた。

 

 

「どうなさいましたか、我が王よ」

 

 

………え?今、喋ったのか?

 

今間違いなく喋ったよな…でもそんなのありえないって!ユグドラシルのNPCは会話の機能は付いていないのだから!

だが私に話しかけてきたNPC、ギャラハッドは真剣な表情でこちらを見つめていた、まるで私の発言を待つかのように。

私は咄嗟にギャラハッドに向かってこう声をかけた。

 

 

「ギャラハッド。貴公の主人の名は?」

 

「はっ!(わたくし)の創造主はワイフラブ様であります」

 

「ではこの場所は?」

 

「我らが守護する白亜の城、ノアール・キャメロットでございます」

 

「そのキャメロットのギルド長は?」

 

「我らが御仕えする絶対かつ至高の王、ダージリン様であります」

 

 

一通りの質問に対して曇り一点もない答えを出したギャラハッド。

これは…すごい。いやすごいを通り越して怖いぞ。

本来ならばこのようなことはありえないからだ。NPCが喋って尚且つ意思があるだなんてユグドラシルにはそんなゲームシステムは存在してないからだ。

だがそれよりももっと重要なことがある。ユグドラシルは本来ならばもうサービス終了している時刻をとっくに過ぎていることだ。なのに今目の前に映っているのは紛れもなくユグドラシルのギルド、そしてNPC達。

何がどうなっているか聞こうにも肝心の運営には繋がらないときた。

次はどうすれば…と考えているうちにふとある事が頭に浮かんだ。

 

(そうだ、このキャメロットの外はどうなっているんだ?確か記憶が正しければあそこは砂漠のはず)

 

 

「ギャラハッド、貴公はこのキャメロットの外の状況を確認してくるのだ。それと、このキャメロット全域に非常事態宣言をだし警戒レベルを最大にしろ」

 

Yes.my lord(御意、我が王)

 

 

「そして白亜の騎士団は第1階層から第7階層の守護者達に第3階層の決闘大広間に集合の伝達のち、キャメロットの門いまは遥か理想の城門

(ロード・キャメロット)の警戒にあたれ」

 

 

「「「「「Yes.my lord(御意、我が王)」」」」」

 

 

そう命令をだすと配下のNPC達は誰一人文句や反論を言わずに命令したとおりに動き出していった。

だけど本来ならコマンドをコンソールに入力しなければ動けないはずなのにできてしまうとは…より謎が深まった感じだ…。

そう考えていると誰かが私の顔をお伺いながら声を掛けてくるのが耳に入った。

 

 

「あの…我が王…」

 

「…ん?なんだ?」

 

 

声がかかってきた方に向けるとそこには1人残されたNPCが立っていて自分はどうすればと言う顔で私を見ていた。

おっとすっかり忘れそうになってた。

彼女はマッシュナイトさんが作成したNPCのジャンヌ・ダルクだ。そして

彼女を残したのにはある理由がある、その理由は。

 

 

「うむ……よし、ジャンヌ・ダルク私の側に来い」

 

 

「え、あ、はい!」

 

 

そう命じるとジャンヌ・ダルクは勢いよくジャンプするやいなやシュタッと私の玉座の近くまで寄ってきた。

するとジャンヌ(以下省略)から花の香りがフワッと漂ってきた。これもまたびっくりだ、匂いの機能もユグドラシルには備わっていないものである。

それより問題なのはこの後の事だ。

ゴクッと唾を飲み、ジャンヌにこう尋ねようとした。いやこれは大事だ大事なことなんだ、これを確認しなければ…う、うん!

 

 

「ジャ、ジャンヌ・ダルク。む、胸を揉む…ぞ…?」

 

 

「へっ?」

 

 

言葉を発した瞬間あたりはシーンと静寂に包まれた。

い、いってしまった!!?だ、だけどこれを確認しなければ!!でも私何言ってんだ!?!?これじゃただのセクハラだ!?!?←

そう頭の中で大いに混乱しているとジャンヌはキョトンとしたのち顔を紅く染め上がると口をマゴマゴしながらジャンヌは

 

 

「あ…は、はい……どうぞ…///」

 

 

ファッ!?と声をあげそうになったがそこは喉の中に押さえ込んで唾を飲み込む。

目の前にはジャンヌが、どたぷんっと自分の胸を私に差し出すように出してきた。

うおっ……でけぇ…なんだこれ、本当に胸かこれ、綺麗な形を保っていて尚且つその暴力的な大きさを誇る立派な胸…もといおっぱいだ。マッシュナイトさんは無類の巨乳主義者だったけどこれは…これで某国の聖女をモデルにしたとか、これは聖女じゃないだろ、これは。

 

 

「う、うむ…いくぞ?」

 

 

もにゅんっ♡

 

 

「あぅんっ!///」

 

 

揉めた、揉めてしまった。これで確証を得てしまった。

このユグドラシルはプレイヤー同士、ないしNPCに関してのR-18等の行為は全面的に禁止事項となっている。もしやろうとすれば即座に発覚して良くてブラックリスト入り、悪くて垢BANされる。それぐらいユグドラシルは厳しい規約となっているんだ。

それが今できてしまって警告メッセージもアラームも鳴らないときた、これは本当に…ゲームの世界じゃなくなっているのか…?

いやでもそれはありえない、ゲームの世界じゃないなら現実だ、だけど体性感覚は現実の時と同じだ…ならば導きだす答えは…

 

 

「あぁん!そ、そこは…!///」

 

 

って!?いつまで揉んでるんだ私は!!

あ、でも凄くハリのある大きさの割にはすごく柔らかかったな…ってそんな感想は聞いてない!!

 

 

「あ、すまぬなジャンヌ、も、もういいぞ。下がれ」

 

 

そう言って揉んでいた右手を離す瞬間にジャンヌは、ハァン!と甲高い声を上げた。あ、やばいやりすぎてしまったのか…そりゃそうだよな!男の私に胸を揉まれ続けたらいくら命令でも嫌だy「………ても」

………へ?

 

 

「…とても……気持ちよかったです…///」

 

 

「………えぇ?」

 

 

(い、いやジャンヌさん?その…今貴女の口から…まさか…"気持ちよかったです"って聞こえたんだけど…まさかね…?)

 

そう驚きと戸惑いを顔に出さないように恐る恐る顔を覗くと………

なんとこの聖女、照れてニヤけていらっしゃる。

しかも吐息がハァハァと蒸気機関車のごとく煙を出しながら。

 

 

「わ、私…こんな感覚…初めてで…我が王はとても…テクニシャンですね…///」

 

 

まてまてまてまて、そんな目で私を見るな…てかハァハァ鼻息あげてこっち来ないでくれ…怖い!怖いわ!なにか身の危険が感じる…そう私の"直感"が感じ取れている!!

 

 

「お、落ち着け?ジャンヌ。いいか?落ち着くのだ深呼吸をするんだぞ」

 

 

一歩、一歩、また一歩とジリジリ近づいてくるジャンヌ。

私はゆっくりと後ろに後退するが、後ろには玉座があり、足をかけてしまい玉座に尻餅をついてしまった。

 

 

「わ、私…初めてを…お、王に捧げても…///」

 

「!?!?」

 

 

(ま、まてここでか?ここでなのか?いやそれ以前に私のこの身体は女だ!いや心は武内綾そのものだから普通に女性が好きだが…いやそーゆー問題じゃなくて!!)

 

ジャンヌがぐいっと顔を近づけてきて目を閉じて私の唇に触れてこようとしていた。───その時

 

 

 

 

 

 

 

「やぁお2人とも、とても楽しそうな時間のところ申し訳ないけどさ〜?」

 

 

「「わひゃぁ!?」」

 

 

突然隣から間を割って入ってくるように声が聞こえてきた。私とジャンヌは声がした方へ顔を向けるとそこにいたのは

 

 

「そーゆーお楽しみタイムは人がいないところでやるのがセオリーなんかじゃないかな? いや、私はどちらかと言うとオープンなのも悪くないんだけどね?」

 

 

マリーンさん…ではなく、彼女が作成したNPC"花の魔術師マーリン"だった。

マーリンは姿形はマリーンさんそっくりなのだが唯一違うところは性別でそれ以外は瓜二つのようなよくできたNPCだ。

 

 

「い、いや別に邪魔などはしていない。むしろ良いタイミングだった」

 

「………ジー」

 

 

私はここぞとばかりに出てきた藁を掴んでジャンヌと距離をとった。対してジャンヌはマーリンのことをジーと睨むかのように見えていた。それを見たマーリンはチッチッチッっと左手の下差し指を左右に動かしてまるで"あまいあまい"と言っているかの様なジェスチャーをしていた。(因みにダージリン本人には何かがはわからない)

 

「それより私は今少し自室に戻る。ジャンヌ、マーリン、1時間後に決闘大広間に集合せよ、そしてそれを先に行ったギャラハッドと騎士団達にも伝えておけ」

 

 

「「はっ!!Yes.my lord(御意、我が王)」」

 

 

そう命令すると2人はビシッと整列し、返事をすると玉座の間から退出していった。さっきはとんだドラブルが起きたけど…これでおおよそ確信してきた…私は現実(リアル)でもユグドラシル(ゲーム)でもない別の世界へときてしまったのかと…

 

 

伝言(メッセージ)

 

 

ん?なんだ伝言(メッセージ)か。誰からだ?

 

 

『我が王よ、ご報告が』

 

 

声の主は先程偵察に行かせたギャラハッドだった。

 

 

『どうした、何があった』

 

『先程ご命令を受けていたキャメロットの周辺なのですが…』

 

『何か問題でもあったのか?』

 

『はい…砂漠ではなくなっています』

 

『なんだと?』

 

 

 

 




なんとかここまで書けました…いや小説って書くの大変ですね…
評価と感想お待ちしております。



〜幕間〜
ダージリン自室

「自室に戻って気が付いたんだけど、今自分女性アバターになってたから普通に自分の触ればよかったんとちゃう?」

モニュモニュ

「………うん、あるかないかと言われたらちょいあるって感じだな……ハァ…」
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