Fate/overload   作:カフェインましまし

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早くも3話目
描きたいけど語彙力が追いつかない…


守護者集結 前半

 

「なに?砂漠ではないだと?」

 

「はい、辺り一面草原となっております」

 

 

そう言うとギャラハッドは遠くまで偵察しますか?と尋ねてきたので私はそれは得策ではないと即座に判断してギャラハッドを第三階層の方まで戻れと命令を下した。

しかしこれでますますわからなくなってきたぞ、元々このキャメロットが建っているフィールドは果てしなく広がる砂漠だったはず…それが一瞬にして草原のフィールドに?だけど運営に連絡するにも繋がらないし…

 

 

「おっと…そろそろ時間か…」

 

 

そうこう考えているうちに約束の時間なるのでこの疑問は一旦中断して集まらないと。ギルマスたるもの切り替えが大事だ。

 

 

「えっと…転移の指輪はと…これか」

 

 

そう言ってアイテムボックスからギルドの指輪を取り出した。アイテムボックスは使えるとなると…

 

(転移)

 

ヴォンっと身体が瞬間移動してあっという間に第三階層まで来れた。

うん、アイテムの使用も大丈夫だな。

そして暗い廊下を光ある場所まで歩いていくと…

先程の玉座の間より数倍の広さを誇る施設が目の前に現れた。

壁、床、柱までもが大理石(データ)で出来ている大広場、決闘大広場だ。

 

 

「さて、着いたがだれかいるのk「わーーい!!」」

 

 

着いた途端に大きな声が響き渡り、たったったっとこちらに向かって走ってくる足音が聞こえた。声の方向に振り向いたら…

 

シュバッ!!

 

 

「おかーさーん!!」

 

 

勢いよくジャンプし、私の方に飛び込んできた物体を私はすかさずキャッチした。キャッチしたそれはぎゅぅぅぅっと私の身体に抱きついて離さない。まるで母コアラにしがみつく子コアラのように。

 

 

「おっと。いきなり飛びついてくるとは…大胆だな」

 

「うん!おかーさんがいたからね!!」

 

 

そう即答するとまたぎゅぅぅぅっと私の胸に顔を(うず)めて抱きついてきた。とっさに甲冑を解除してドレスモードにしておいて正解だった。

 

 

「これジャック、いきなり飛びつくものがあるか」

 

 

こんどは先程ジャック(子供)が飛んできた方向を見るとコツコツと足音を立てながら姿を見せた。

鮮やかな紫色のストレートの髪で瞳も紫色、服装も紫色のスパンコールドレスを纏う美しい姿の女性が写っていた。

そして優雅に階段を降りるやいなや

 

 

───盛大にこけた

 

 

「……あー……スカサハ…?平気か?」

 

「わーすっごいー」

 

「っ………!だ、大丈夫じゃ、いえ大丈夫です」

 

 

いや大丈夫じゃないだろう、盛大に足を躓いてモロ顔面はいったんだぞ今。

そう心配しているとスカサハは何もなかったかのように立て直して再びこちらに向かって歩いてきた、──ちょっと小走りで。

 

 

「っともかく、ジャックいきなり走ってアマツさえ我らが王に向かって抱きつくなどあってはならぬぞ」

 

「え〜〜だっておかーさんのすがたがみえたから〜」

 

「だからといって飛び出していくものか、離れないか。…失礼しました我が王よ」

 

「えーもぉー」

 

 

女が抱きついている子供を叱ると、怒られてしまったからかはたまた言われるのが嫌だったのか、子供は渋々と私から離れて女の(もと)へと戻っていった。

 

 

「いや、平気だ。気にすることはない」

 

「え!そうなの!じゃぁ!」

 

「これジャック」

 

 

私が大丈夫だと言うと子供のほうは目を光らせてまた抱きついてもいい?と言わんばかりの目で見てくると、それを牽制するように女のほうがまた止めに入った。

 

 

「元気そうで何よりだな、ジャック、スカサハよ」

 

「はい、ご無沙汰しております王よ」

 

「うん!げんきだよー!」

 

 

そう、この2人はこのキャメロットの階層を守護するNPCである。

 

1番最初に私に飛びついてきたのは第五階層守護者のアサシンを司る"霧の殺人鬼"[ジャックザリッパー]

第五階層はスモッグが発生している19世紀のロンドンの街並みを再現したステージであの子はそこの担当のNPC。

モチーフは19世紀にいた殺人鬼なんだけど…どう見ても10歳もいかない子供だ。なんでもFateの作品のなかでジャックザリッパーは子供として描かれてるんだけど別の側面でも違うキャラがいて、そちらにしないのかって聞いてみたら

 

"ロリっ娘で殺人鬼でビキニ装備、これはもう最高のロリの黄金率ですよ!やはりこの娘を創り出したお方は偉大なるお方に違いない!!よってこれでいい!!"

 

と鼻息を立てながら熱く語っていたからなー…まぁ運営に引っかかるギリギリまで布の面積を狭めていたのは流石に引いたけど。

種族はこう見えて異形種のアストラルで不浄なる闇(ヴォイド)錬金生命体(ホムンクスル)の種族レベルを持っている。武器は両腰に装備されている双子短剣リッパー・チョッパーをメインに使っている。

 

そして次に見えてきたのはこの第三階層を守護しているNPCキャスターを司る"冥界の女王"スカサハ・スカディ。

第三階層はエリア自体は吹雪の世界でその中に氷の神殿があり、その中に決闘大広場がある形になっている。

モチーフは古代ケルトの時代に活躍したスカサハと北欧の神とされるスカディを合わせたキャラとなっている。

一見凛としていて大人の女性で優雅な雰囲気を醸しているが、実はドがつくほどの天然&鈍臭い残念美人となっている。

なぜこんな設定になっていると言うと曰く、

 

"完璧かと思いきや意外にもポンコツってキャラはギャップ萌えじゃないかな?そうとは思わないか?…え?この前言っていた女性の話とそっくりだって?………言うなそれを…"

 

と本人は振られてしまった相手の性格をそのままぶち込んだと言う、とんでもない理由で作られてしまったNPCなのである。

種族は珍しい種族の半神半人(ヘミオス)であり主に魔法詠唱者系(マジックキャスター)妖術師(ソーラサー)と戦士系の双槍兵(デュアルランサー)を主軸としている

 

 

「おかーさん!おさーさん!きょうはなにしてあそんでくれるの??」

 

「だからジャック、今日は遊んでくれるのではなくて、我らが王がお呼びになられたのだぞ」

 

「うん!だからあそんでくれるんだよね!!そうでしょ!おかーさん!」

 

「だから違うと言っておるに!」

 

「ふっ…」

 

 

ジャックが呼び出されたのが遊んでくれると勘違いしてしまっているのをまるで親のように注意しているスカサハを見ているとすこし笑みがこぼれてしまった。

まるで本当の親子のような感じが見えていたような気分になっていた。

と、そこへ

 

 

シュタッ!!

 

 

と突然私たちの目の前に高らかにジャンプして着地した1人の人物がいた。

全身青いタイツを着て右手には紅い朱槍を持っていて青い髪を後ろに束ねて、キリッとした目は紅く染まっていて獰猛な獣の雰囲気を漂わせる男が。

 

 

「おう、俺が1番か?…て、もう先客がいたか」

 

「きたかクー・フーリン」

 

「おーマスター、あんたに呼ばれて来てやったぜ」

 

「あーあおいわんわんだー!」

 

「狗って言うな!」

 

「来たかセタンタ、私より遅れてくるとはいい度胸だな」

 

「げっ…!スカサハも来ていたのかよ!?てかいるんだったら前もって声かけておけよ」

 

「それくらい分からなくてどうする不肖の弟子よ。それより、先程のげっ…!とはなんだ?え?」

 

「あーいやなんでもねーyいやなんでもありません!」

 

 

すぐに来て一瞬で打ち解けていくこの男は第一階層守護者でランサーを司る"クランの猛犬"クー・フーリン。

なにかとタメ語で接してくるがそれは決してなめているのではなく彼なりのコミュニケーションの1つで真面目なところはしっかりして何かと面倒見が良い頼りになる兄貴分としてキャラ設定されている。槍兵(ランサー)

種族はスカサハと同じく半神半人(ヘミオス)で主に槍兵(ランサー)森祭司(ドルイド)の2つを使っている。

 

 

「相変わらず、君の声は耳に響くよ。すこし落ち着いたらどうなんだ?」

 

「げ、その嫌味ったらしい声は…」

 

 

クー・フーリンに足して遠回しの苦情じみた文句を吐いたのは私が出てきた通路から歩いてくる1人の男と後ろにギャラハッドとジャンヌ、他3名がぞろぞろと現れてきた。

その男は赤い外套のマントを着こなしていて、髪は白く逆立っていて、肌は褐色で染まっており、こちらもキリッとした顔立ちであった。

彼は第四階層の守護者でありアーチャーを司る"無銘"エミヤだ。

エミヤはこちらに到着や否やはぁ…とため息をつきながらこう返した。

 

 

「君はもうすこし余裕を持った方がいいと進言しているのだよ。仮にも守護者の名を背負っているのであればね」

 

「けっ、なーにが"余裕を持った方がいい"だ、お高く止まりやがって。そういうオメーはゆうゆうと来てるが仮にも守護者ならば早くくるのが礼儀ってもんじゃねぇのか?」

 

 

エミヤの皮肉染みた言葉をクー・フーリンは受け流しつつそのままエミヤに向かって皮肉を返した。

 

 

「いや?これは指定された時間に合わせてきただけで何も問題ない。その証拠に私の他に5名ほど同じタイミングで来ているしな。それよりこうも落ち着きがないならいっそリードを繋げて来た方がいいんじゃないかな?いやあくまで提案なのだがね?」

 

「ほう、言うじゃねぇかアーチャー …その首いらねぇと見たぜ」

 

 

エミヤに深い皮肉じみた発言をされてクー・フーリンが半ギレ状態となり手元の朱槍を両手に持ち替えてエミヤに向けて矛先を構えた。

対してエミヤはやれやれ…と呆れているが両手にはすでに夫婦剣の干将・莫耶を手に取って体勢を取っていた。

 

 

(はぁ…出会ってそうそうもう喧嘩か…もうあの2人を思い出しちゃな…)

 

 

ダージリンは2人のいざこざを見るとかつてのギルドの仲間達を思い出していた。

2人の騎士が方やあーじゃないと言うと方やこーじゃないと言って余計な皮肉じみたことを言って文句を言って、それをまた真面に受け止めてしまって喧嘩に発展してしまう。あの頃のギルドメンバー達を………

 

 

(確か結局サブリーダーだったワイフラブさんが2人の仲裁に入ってやめさせてたんだよな。そしてそこにマリーンさんがまた余計なことを言って再熱させてしまったり…ふふ)

 

 

そんな思い出し笑いをしていたらギャラハッドがパンパンッっと手を叩いて"そこまでにしましょう、我らが王が待っていますよ"と声をかけるとすぐさまNPC達は隊列を組んで私の前に並んでこぶしを組んで跪いた。

 

 

「第一階層守護者"ランサー"クー・フーリン、ここに!」

 

「第二階層守護者"アーチャー"エミヤ、ここに」

 

「第三階層守護者"キャスター"スカサハ・スカディ、ここに」

 

「第四階層守護者"ライダー"ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ、ここに」

 

「同じく"キャスター"ロードエルメロイII世、ここに」

 

「だいごかいそーしゅごしゃ、あさしん、じゃっくざりっぱー、ここにぃ」

 

「第六階層守護者"ルーラー"天草四郎時貞、ここに」

 

「第七階層守護者"バーサーカー"メドゥーサ 、ここに」

 

「白亜の騎士団、団長、ジャンヌ・ダルク、ここに」

 

 

各階層守護者と騎士団団長が自分の役名を語り終わると最後にギャラハッドが前に出てきて私の前で拳を組みしゃがみこうべを垂れて発言した。

 

 

「守護者統括、"シールダー"ギャラハッド、ここに。

白亜の騎士団は門の守りを任せておりますのでここにはおりません。

以上を持ちまして、"ノアール・キャメロット"守護者騎士団ここに推参いたしました。」

 

 

はっ!っと全員声を張り私に頭を再度下げた。その規律取れた隊列はまさに圧巻するかのような美しさを感じとれていた。

 

 

「うむ、よくきた。我が精鋭達よ」

 

 

私はその気迫を体で感じ取りながら返事をした。

よし、なんとか全員集まったようだ。…正直集まらなかったらどうしようかと内心焦ってたのは内緒ハラハラしてたよ。

なら次の確認を取らないとな…

 

 

「まず、貴公らにいくつか質問をする」

 

「はっなんなりとお申し付けください」

 

「うむ、ならまず───

 

 

 

 

 

 

貴公らの私に対しての心内をきこうか」

 

 

 

 

 

 




評価と感想お待ちしております。
モチベあがりますので!!
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