「おう、そうだな力は強いし、英雄としての素質ももんだいねぇ、且つなんといっても良い尻と腰まわりだからなぁ!文句ねぇぜ」
私の質問に対して最初にクー・フーリンが親指をグッと構えて答えた。
し、尻と腰?強さとかならわかるけど、お尻って…それ褒めてるの?
クー・フーリンの発言を聞いて隣のエミヤやスカサハ、ジャンヌ達が一斉にクー・フーリンに対して睨むように邪険な顔をしていた。
いかん、雰囲気がやばくなってきそうだ。
「ではエミヤ、貴公は?」
透かさず話題の切り替えでまずい空気を変える。この手のことは慣れているため素早く話を振る。
「うん、そうだな非常時でも瞬時に状況判断ができ、それに対する解決策を導き出す決断力があり上に立つものとしての覇気を感じるかな。あと美味しそうにご飯を食べている所かね」
エミヤは私が上に立つものとしての素質があるかどうか冷静に見極めつつ肯定的な発言だった。
だけど最後のセリフは余計ではないか?そりゃ今まで食べ物とかは栄養剤の点滴だったから味はしなくても食べる感じに感動して食べてたけどさ?そんなに変だったかな?
「王の器が備わっており、また強者としての強さもそなわっている、誠に支配者としての風格です。そして何より愛らしいお顔…おっと」
続けて答えたのはスカサハ。支配者たる風格か…なるほどそう見えていたのか。そしてやっぱりさっきのエミヤといい最後に凄いのを聞いたぞ。
愛らしい…顔?…褒めてるのか?
「んーそうだねー従うのにはなんも苦はないかなー新しい計略や謀略を試してくれるし。しいていうなら兄上と一緒でちょっとからかいのある王様って感じかな。いい意味で♪」
「ライネス…!失礼した我が王よ。我が妹の不祥事をなにとぞご勘弁を…」
金髪で翡翠色の目がこちらを見透かしているかのような目で見てきて私より小柄な少女の名はライネス・エルメロイ・アーチボルト。
そして彼女の発言を謝罪している黒のスーツをビシッと着こなして彼女とは似ていない黒髪ロングで眼鏡をかけている男がライネスの兄ロードエルメロイII世。
2人とも第四階層の守護者でありキャメロットの頭脳ともいえる兄妹軍師でもある。
「いや大丈夫だ、気にす「はいはいはーい!」るな」
私が喋っている時に元気一杯の声で割り込んできたのは第五階層守護者ジャックだった。
右手を高らかにあげてピョンピョン跳ねる姿はとても可愛らしくて見てるこっちが気を緩めそうな感じになる。
「えっとね!わたしたちはね!おかーさんがだいすきで!えっとね!うんとね!おかーさんにぎゅってしてもらえてすっごくやさしいんだよ!!それから…!」
ジャックはちょっと落ち着きがない状態で私のことをなんでも話してくれた。うんどうやら相当懐かれているみたいだ。だけどちょっと元気がありすぎるかな?
そう楽しく喋っているところをスカサハが"これ王が困っておるだろ"とジャックをやさしく引き止めた。ジャックはまだ物足りなそうな顔でしぶしぶと列にもどっていった。
スカサハナイス!ジャックには申し訳ないけどね。
「では…今度は私が」
そう言ってニコリと笑って喋ったのは白髪の長い髪でエミヤと同じ褐色の肌をしていて現実の世界あった某宗教の牧師の服装を着ている青年。
彼は第六階層の守護者、天草四郎時貞だ。
「我らが主は、かの偉大なる主の騎士達と一緒にこの城を作り上げ私たちを創造してくださった偉大なるお方。まさに我々にとっては神にも等しき存在でございます」
そう言って私の前で手を組んで拝んできた。いやちょっとまて、いきなり凄いことぶっ込んできたね!?
王通り越して神!?スケールがデカすぎないか!?さっきまでは普通の個人の感想で平気かなーって安堵してたのに!
てかなんでジャンヌとギャラハッドも手を組んでるだよ!2人もそんな感じなの!?
そう内心おどおどしているところに"あの…"と声をかけてくる人物がいた。
声の方向を向くとひときは禍々しいオーラを放つ者が立っていた。
最後の階層守護者メドゥーサだ。
紫色の長い髪で目には隠すように帯が巻かれており、手には長い鎖を持っていて鎖の先には杭が付いている。
「どうした」
そう私が言葉をかけてくると彼女は手に持っている鎖を引きずりながら
ふぅ…と息を吐きこう話した。
「私は別段何も感じません。ただの主人と配下として認識しております。以上です。」
そう発言すると、どうゆうことだ?不敬な…と声をあげてくる者が聞こえてきた。
そのヤジに対してもメドゥーサは自分には関係ないですと言う感じで無視していた。
「いや、皆気にするな、彼女の
そうこの態度は前からそうゆうものだと知っているので私は配下達に鎮まれと声をかけた。
メドゥーサは他の守護者達とは少しばかり経緯が違うので仕方ないのだ。
「では最後にギャラハッド。貴公の信条を聞こうではないか」
私に言われるとギャラハッドは、はいと頷くと左手を右胸に添えると一呼吸置いて発言した。
「私、私たちにとってダージリン様はこのキャメロットの至高なる王、そしてその王と共に数々の戦乱と狂乱を超えて付き従っていた我らが創造主たる騎士達。その中でもダージリン様は次々とキャメロットから去る中最後の1人になっていても私たちのことを、このキャメロットの為に居続けてくださった最後の希望でございます」
ギャラハッドがハキハキしながら喋っていると隣のジャンヌもうんうんと頷き満面の笑みを浮かべていた。
「よって我ら守護者、絶対なる王の為に最高の忠義を尽くします!」
そう言うと皆全てが、はっ!ともう一度敬礼して改めてこの私に忠誠を誓うと体で示した。
それを見ていた私は、
「よい、貴公らの忠義と忠誠、しかと受け取った」
と言ってるが実は内面少し怖かった。
NPCが反旗を翻すことはないとわかったがここまでガッチリこられると流石に凄いを通り越して恐怖を感じ取れた。まるでそれが当たり前だと言わんばかりの考えに。
(これではまるで盲信だな、いや反抗的な考えがないことはいいことだが…)
とりあえずこの事は未来の私に任せといていいだろう。
♢
「では次の課題に移りたいと思う。ギャラハッド、貴公がキャメロットの周辺で得た情報を開示せよ」
「はっ!このキャメロット周辺は本来ならば砂漠に覆われた不毛の土地だったのですが私が確認したところ辺り一面草原となっておりました」
そう、次に大事なことはギルドの外が自分たちのいたワールドとは違う場所に転移されていることだ。
ギャラハッドから聞いた詳しい報告だと、城の周りは草原だが南には険しい山脈が横に囲まれているかのようにあり、西の方は海か湖らしきものが見えて、北には都市国家らしき物も確認できたと事
「以上これらの情報を元に不詳ながら私から提案があります」
「うむ、何だギャラハッド」
「この情報だけでは余りにも判断するのには乏しく且つここが未開の地と想定すると、得策なのはこの城を隠蔽することが必要かと」
ギャラハッドの提案とはこのキャメロットを今しばらくは外的に見えないように隠してしまおうとのことだった。
「なるほど、ではその隠蔽するとしてどう対処する?」
「最も効果的に良いのは城全体を背景と同化してあたかも城がなかったようにするべきかと」
「ちょっといいかなギャラハッド卿、城の隠蔽は理解するが城そのものを隠してしまうのは何故だ?」
ギャラハッドが提案した案に対してエミヤが指摘をした。
たしかに隠蔽するなら他の町や村に偽装することもできるし、前みたいに
「根拠は3つ、我々のいるこの世界が以前の世界とは違う点が一つ、キャメロットの防衛システムが完全ではない状態であるが一つ、そして最後にこの世界に"ぷれいやー"が他にもいると確信が得ていない」
ギャラハッドの示した根拠に驚きが隠せない守護者達が何人かいるようだ。ちなみに私は前もってギャラハッドから報告書を貰って確認済みであった為納得している。
そう、確かにこの状態だとキャメロットの防衛システムは完全とは言い切れない。今いるこの場所の地理要素もない状態でこの世界の住人やモンスターが脅威なのもわかっていない。そして1番怖いのが自分たち以外にもこの世界に転移してきた勢力、プレイヤーがいないと言う確信がない。
もしこの状態で攻撃でもされてみたら落ちはしないが致命的な損害がでるのは確かだ。
「そして、ライネスとII世にこの状態で敵勢力と当たった場合勝率はどれぐらいか聞いてみた、ライネス、II世。」
「うん、私と兄上でこのキャメロットの兵力、財力、経済力をざっと計算してみたが、答えは0はさすがにないが良くて7割程度だろう」
「加えて自給率もせいぜい6割がベストだ。私とライネスの
「なるほど…短期戦であれば勝てる戦略ですてけど長期戦にならない保証はどこにもありませんからね。戦いはポジティブよりはネガティブに考えたほうが得策ですしね」
「妾の
「それらはMPのコストも高すぎますし、しかも精霊は弱点が多いですからね、長所がない分オールマイティに使える兵士のほうがコスト面でもマシですね」
「それでもきついってことは戦闘はなるべく避けるべきが得策となるのか…なるほど理解はした。そうなるとこれからすべきことは周辺の調査及び生産コストの獲得が最優先となるか」
「あぁそうゆうことになるねぇ!とりあえずこの近くにモンスターか
あぁみんなちゃんと話し合ってキャメロットのことを考えてくれてるんだ…ちょっと心配してたけどこれなら大丈夫かな?
あぁあーやって見てるとかつての作戦会議を思い出すな。
私がかつての仲間を投影して思い出しているとギャラハッドが声をかけてきた、まとまったみたいだ。
「では王よ。まずこのキャメロットを隠蔽工作することで合意しました。つきましては
「ふむ、いいだろう。後で宝物庫から"顔のない王"を貴公に渡そう」
マジックアイテム"顔のない王"はいわゆる透明マントみたいな腕輪型のアイテムで装備すると透明になり敵から見つからなくなるアイテムなのだが使用している間は攻撃が一切使えないのでせいぜい逃走用か偵察用にしか使えないアイテムだ。
「ありがたき幸せ。つつぎまして周辺の地理的調査と生態調査なのですがこちらは…」
──とまぁあの後色々とだいたいの役割分担を決めて詳しいことはおいおい決めていくことで話がおさまった。
意外と時間がかかってしまったな。
さて私もこれから色々と試したいことがあるんだ、まずは自室に行くか。
そして
───私の顔の横に、槍が突き出されていた。
「
犬「そーいやーその"顔のない王"でどーやって城を隠すんだ?まさか装備させるのか?城に」
スカ「そんなわけあるか。妾が城を隠せるように改造するのだよ、ルーンで‘」
犬「ルーンってなんでもできんのかよ怖」