Fate/overload   作:カフェインましまし

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やっとオーバーロードのキャラか登場です


襲撃される村

あのランサーとの模擬戦から3日くらいだった頃だった。あのあと各守護者達に指示をだしてこの世界でできることを模索しながら模索していたある日。

 

 

「アルトリア様、ご報告が」

 

 

ジャンヌが伝言(メッセージ)を使って私に報告があるから来てくれとのこと。

ちなみに私は名前をダージリンからアルトリアに変えるよう守護者達に命令した。

理由は前のユーザー名だとこの世界に転移してきているユグドラシルプレイヤーにバレるのを防ぐ為だ。特に私の名前はある意味(・・・・)で知りわたっているからすぐにバレてしまう恐れがある。

 

 

 

最下層 玉座の間

 

 

 

「どうしたジャンヌ、何かあったのか?」

 

「はい、アルトリア様の指示に従い私はこのキャメロットを中心に地図作成(マッピング)していたのですが北東の方角に城塞都市らしき物がありました」

 

 

転移門(ゲート)を使いジャンヌがいる玉座の間に来た。ジャンヌはコンソールを使い作り上げている地図の方に指をさし説明する。

 

 

「たったそれだけのために呼んだわけではないだろう」

 

「はい、お呼びしたのはこの城塞都市の周りにある村や集落が短期間で消滅しているのが確認されました」

 

 

そう言うとジャンヌは昨日のデータと今日のデータを表示し経過を流した。

確かに速い速度で村や集落が消滅しているのがわかる。

 

 

「つまり、これは人為的に行われていると言いたいのか」

 

「はい、もしかしたら我々の他にいるプレイヤーの仕業かと思いまして」

 

 

ふむ、確かにその線はないとは言い難いな、かといってそれが正しいとは限らない仮にそうだとしてもこちらを誘い出す罠かもしれないしな。

 

 

「そうか、なら直接見てみるか」

 

 

そう言って私はアイテムボックスから遠編視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューイング)を取り出し、襲撃されている村を映し出した。

 

 

「見た感じ辺りは死体だけでしょうか」

 

「そうだな、ジャンヌこれを見て何か思わないか?」

 

「…建物は壊されてはいませんね」

 

 

映し出された村は外で殺されている村人達が大勢いたのだが不思議なことに建物には壊された形跡がないのだ。

 

 

「とするとこれは」

 

「あぁ、明らかに人だけを狙った犯行だな」

 

 

見ている場所から少し離れて縮小していくと西に向かって馬を走らせている集団を見かけた。大体20人ぐらいで編成していて、装備している武具は統一されていた。

 

 

「襲ったのはこの集団でしょうか」

 

「あぁ、そうかもなそれに武装も全員揃って統一されている。少なくとも野党や盗賊ではなさそうだな」

 

「ならあれはプレイヤーが仕掛けたものでしょうか」

 

「…いや、あの兵装はユグドラシルにはなかった武具だ」

 

 

あの集団の装備は私の知っているものではなかった。おそらくこの世界の軍隊のものだろう。

少なくともプレイヤーのエネミーではないことがわかったからよかった。

 

 

「では、どうしますかアルトリア様」

 

「ん?どうするのかだと?」

 

「はい、このままだと違う村が襲われてしまいますので」

 

「…ジャンヌ、貴公は人間をどう思っている」

 

「えっ?」

 

 

ジャンヌがどうしようか尋ねてきたので私はジャンヌに人間をどう思っているか聞いてみた。

正直いって今の私はどうでもいいとしか感じてないのだ。自分の国の民でなければどうなっても知ったことはない、と。

するとジャンヌはこう答えた。

 

 

「そうですね、人間にはこれといった情はないと言われればないです。ただ、気に入らないといった感じでしょうか…」

 

 

ほう、気に入らない…か、ジャンヌからそのようなことが出てくるとは思いもしなかった。

 

 

「どうして気に入らないのだ?」

 

「えぇそれはアルトリア様がいらっしゃるのに我が物顔で好き放題やっていましたので」

 

 

なんとこの聖女、とんでもない理由で気に入らないと言った。やばいな、可愛い顔してすごい物騒なこと言ってるよこの聖女。

 

 

「…あははははは!そうか、好き勝手やっているのが気に食わないか!そうかそうか!」

 

「えっと、私おかしなこと言いました?」

 

「いや良い。そうだな確かにそれは気に入らないな」

 

 

だがそんなジャンヌの発言に笑って納得してしまう自分がいた。普通はそんなこと思いついたりはしないだろう。だが私はそれを普通のことだと認識していた。

 

 

「よし、ジャンヌ戦闘の準備をしろあの武装集団がいる村に向かう」

 

「え?そそれは、わざわざアルトリア様が出向かうことではありません」

 

「いや、私がいく。私が直々にあやつらの首を刎ねないとな。この私がいる前で堂々と愚かなことをしていることへの後悔をその身で教えてあげなければな」

 

 

理不尽?いや、これは王たる私の領地(範囲)で狼藉を働いたからだ。恨むなら私の目に入ったことを恨むのだな。

 

 

 

 

 

 

キャメロット北東方角 村々

 

 

先程見ていた村にマーキングをして上位転移魔法(グレーター・テレポーテーション)のマジックアイテムを使い村の近くの森に転移した。私は念のためアルトリア最高の防具反転した騎士王の鎧(オルタナティブ・キング・プレートアーマ)と顔バレを阻止するため破滅の冠という認識阻害効果があるバイザーをつけているこれならば顔を知っているプレイヤー達に見つかっても誰だかわからないだろう。

 

 

「アルトリア様お待たせしました」

 

 

少し遅れてジャンヌもフル装備できた。ジャンヌの装備は亡国の聖処女シリーズの装備で手には救済の旗と言う槍を持ってこちらも完全武装だ。

 

 

「さて、村はどうなったか見てみるか」

 

 

森をすぐでて壊れた柵を超えるともう村は先程の武装集団に虐殺されていた。村の中心には多くの村人が集められていてみな剣や槍、弓矢などで死んでいるのが確認できる。

 

 

(遅かったか。この有様ならもう敵は撤退してしまったか)

 

 

そう考えているとジャンヌから伝言(メッセージ)が来た。どうやらまだ村人(生き残り)がいるらしい。

 

 

 

 

 

 

(う、うん…なんでこうなったの…なんでこんな目にあわなきゃいけないの…)

 

 

背中から大量の血を流してうつ伏せで倒れている少女は苦しい中意識が朦朧としていながらなぜこんなことになったか考えていた。

自分達は何気ない日常を過ごしていた。のどかでなんも特別なことはなかったがそんな毎日が続いていると思っていたのに、ある日突然それらが消えていったのだ。

 

(いたいよ…冷たいよ…こわいよ…)

 

突然襲いかかってきた兵士達がなんも理由もなく私達を斬り殺していった。

お父さんも、お母さんも、一緒にいた弟も無惨に殺されてしまった。

私ももう長くは持たない…だんだん瞼が重くなっていき閉じそうになる。

 

 

「おっと、まだ生きてるか」

 

「おい、さっさと殺せ、命令ではここ一帯の村人は全員始末しなきゃいけないんだ。1人も残さずにな」

 

「わかってるって、じゃぁな」

 

 

そう言って男は剣を抜き少女にトドメをさそうとする。

 

 

(あぁ…もうすぐ死ぬ…お願い…誰か…誰か…こいつらだけは許さないでほしい…殺して、恨みを晴らしてほしい…)

 

 

少女は最後に力一杯祈った。こいつらに天罰を、自分達を殺したこいつらに苦しみを。

───すると

 

 

「ギャァァ!!」

 

 

バタンと人が倒れる音が聞こえた。最後の力を振り絞り目を開けるとそこには1人の少女がいた。

 

 

 

 

 

 

音が聞こえる方向に行ってみると先程みた武装集団の兵士らしき物が倒れている女にトドメを刺そうとしていた。

私は咄嗟に飛び出して剣を持った男に斬りかかった。

ギャァァと叫び体を真っ二つに斬られてその場に倒れ落ちた。

 

 

「ふむ、不意打ちとはいえこうも簡単にやれてしまうものなのか」

 

「なっ!?貴様は誰だ!?この村の生き残りか!?」

 

 

一緒にいた男はすぐに剣を構え私に問いかけた。

…ふむ、詳しくみてみると装備は見た感じアイアンソードとアイアンアーマーの雑魚すぎる装備だった。

 

 

(なんだこれは、明らかに装備が貧相すぎる、しかも魔法付与(エンチャント)されていない武器と防具…レベルも大体5ぐらいしかないな)

 

 

「無視するな!答えr「バギィ!!」」

 

 

喋っている途中で横からジャンヌの槍が男の脇腹を刺して飛ばされて家の壁に当たってぐったりと落ち絶命した。

 

 

「アルトリア様、ご無事ですか!?」

 

「平気だあのようなもの問題ない」

 

 

そう言うと背中から血が出ている少女のところによっていく。回復してやりたいが損傷がひどく手元にある回復アイテムでは助かる見込みがない。

すると少女は顔を上げて私の足を掴んできた。

 

 

「あ…あぁ…」

 

 

少女は何が言いたげなそうな顔で口をパクパクしながら私に訴えかけてきた。ジャンヌが離そうとするが私はやめろと言って少女の手を取りこう言った。

 

 

「もういい、疲れただろう。眠れ」

 

 

そう言うと少女は安堵したのか眠るように瞼を閉じ静かに息を引き取った。その顔はまるで安心しているかのような笑みをうかべていた。

 

 

「ジャンヌ、ここにいる雑兵供を1人残らず一掃しろ誰一人生きて返すな」

 

「はい仰せのままに」

 

 

そう言うと私とジャンヌは残りの兵士供を見つけて全て駆逐していった。村からは阿鼻叫喚の声が響きわっていった。

 

 

 

 

 

 

同時刻 カッツェ平原

 

 

私の名はイアン。スレイン法国の特殊部隊の1つ、陽光聖典の副隊長を務めている。

私は今、このカッツェ平原で小規模の編成を組んで待機している。目的はリ・エスティーゼ王国の戦士長、ガゼフ・ストロノーフの抹殺だ。その為に我が国の兵士にバハルス帝国兵士の武装させて王国領内の村や集落を攻めて誘き出そうとしている。

 

 

「イアン、どうした緊張でもしているのか?お前らしくない」

 

 

声をかけてきたのは陽光聖典の隊長、ニグン・グリッド・ルーイン。

 

 

「いや、隊長今回の命令はいささか疑問がありまして」

 

「疑問?なんだそれはこれは最高神官長様からの直々の命令だ疑問などありえん」

 

「しかし、今回のは亜人達の殲滅ではなく同胞の人間の抹殺です。いくら敵国の兵士だからといって殺すのは…」

 

「いや!最後神官長様がお決めになられたこと。それは即ちガゼフは我々人間にとって不条理な存在だという証拠だ」

 

「しかし…」

 

「くどいぞイアン!いつものお前らしくないぞ」

 

 

我々は人間を至上としている。なので人間が支配する為に法国は諸外国に対して将来人類の脅威に立ち向かう強者を作り育てるのが目的なのではないのか…それを曲げてまでやってしまうのか…それにニグン隊長も何かおかしい、普段はこんなに頭に血が登ってしまうお方ではないのに…冷静に考えれば疑問がでてくるのに、まるでそれすら考えてないような振る舞いだ。

 

私はため息をつくと先鋒の隊員が走ってきた。

 

 

「報告です!エ・ランテル北方のトブの大森林の近くの村と西方にある村で陽動部隊の連絡が途絶えました」

 

「何?2つだと?」

 

「うーむ、ガゼフはどちらかと思いますがもう一つのほうが気になりますね」

 

「うむ、もしかしたら雇われた冒険者かもしれんな。よし、私は北の村に行く、イアン貴様は西の村へ行け」

 

「はい、りょーかいです」

 

 

そう言うとニグン隊長は部隊を連れて北の村に向かって行ってしまった。

 

 

「さて、私たちの部隊も行くとしますか」

 

もし冒険者でアダマンタイト級の冒険者、最悪「蒼の薔薇」であったらすぐに撤退できるようにしておきませんとな…

 

最悪なことを想定しながら私は馬を走らせて目的の村へと部隊を進めた。

 

 

 

───まさかこれが両軍とも絶滅するとは知らずに

 

 

 




評価と感想おまちしております!

腹ペコ王「ジャンヌー準備できた?」

聖女「うーんと、えーと、あ、どの服装がいいと思いますか?この"せいふく"というのも捨てがたいと思うんですが」

腹ペコ王「遊びにいくんじゃないんだよ?ジャンヌさん?」
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