グラハム・エーカー…スクールアイドルの存在に心奪われた男だ!! 作:ガノタなエクセル
侑「来たのはいいですけどAqoursのみんなってどこにいるんですかね?」
グラハム「今は夏休みだし自宅とかだろうか?」
侑「えぇ!?自宅の場所なんてわかんないよー!」
グラハム「自宅の場所を知ってたら恐ろしいがな…とりあえず学校に向かってみるか。」
侑「なるほど!夏期講習だったりトレーニングで学校に来てる可能性がありますもんね!」
―
侑「なかなか急な坂ですね…車でよかったですよ…」
グラハム「登校するだけでもトレーニングになるだろうな…ところでなにやら周りの人たち皆こちらを見ている気がするがなぜなのだろうか…?」
侑「まあ、こんなところにスポーツカーが来たら皆気になりますよ…」
よしみ「あの~…何をしに来たんですか?」
侑「あ、えっと…Aqoursに会いに来たんですけど…今日来てますか?」
むつ「あ~そういうこと?今日は見てないかな。ここ最近はお祭りの準備で来てたんだけど…」
グラハム「たしかに駅のところに提灯があったがそれにAqoursもかかわっているのか?」
いつき「沼津のサマーフェスティバルをやるんです。Aqoursのライブもあるんですよ!」
侑「(地域のイベントに積極的に参加し、準備も手伝う…まさに地元愛!これがAqoursの魅力かも!)」
グラハム「しかしAqoursには会ってみたかったのだがな…」
むつ「海に行ってみるのはどうですか?」
よしみ「Aqoursのみんなも大好きだし内浦の海はとってもきれいですよ!」
いつき「それにもしかしたら誰かに会えるかも!」
侑「そうですね…行ってみます!」
グラハム「助言感謝する。」
―
グラハム「おお!なかなか素晴らしい景色だ!」
侑「富士山おっきい!写真撮ろ!これだけ開放感のある場所だったら曲のインスピレーションがどんどん湧いてくるんだろうな~。」
グラハム「む…?あそこに誰かいるな。」
侑「ほんとだ…地元の人かな?」
グラハム「しかしなにやら思いつめた表情をしているが…まさか!?」ダッ
グラハム「早まるな!」ガシッ
??「キャアー!え!?誰!?外国人!?男性!?もしかして襲われっ!?助けてー!」
グラハム「助けて…やはりなにか思い悩んでいるのだな!私に出来ることであれば手伝う!だから生きることを諦めるな!」
??「いや!来ないで!誰かー!」
侑「2人とも落ち着いて!」
ピタッ
侑「ふう…えーと…大丈夫ですか?」
??「あ、はい…」
侑「この人は別にあなたを襲おうとしてるわけじゃないので安心してください。」
??「わかりました…」
侑「ハム先生は男性なんですよ!いきなり女性の体に触れたらダメに決まってるじゃないですか!」
グラハム「だが、事態は一刻を争って「でもじゃない!」了解した…」
侑「取り敢えずご迷惑をおかけしてごめんなさい!あなたが身投げしそうだったから心配しちゃったんです…」
??「身投げ!ないない!私海を見ていただけだもん!」
グラハム「そうだったのか…すまないな。勘違いして騒いで君に迷惑をかけてしまった…かくなる上は腹を切って…」シャキッ
侑「ちょっとハム先生死のうとしないで!」
??「というよりなんでそんなの持ってるの!?」
グラハム「む…?」ジー
??「ヒッ…!な、なんですか…?」
グラハム「もしかしてだが君はAqoursの桜内梨子か?」
梨子「は、はいそうですけど…」
侑「本人!?本当に海にAqoursがいた!握手してください!」
梨子「握手!?私でよければ…」
侑「ふわぁ!ありがとう!」
梨子「あの…貴方もどうですか?」
グラハム「む?私としては是非ともしてほしいが…いいのか?」
梨子「ファンにはちゃんと答えていきたいから…」
グラハム「恩に着る。」
侑「私たちAqoursに会いに東京から来たんだ!」
梨子「わざわざ東京から!?」
グラハム「ああ、μ'sとAqoursの合同ライブを見て心奪われたんだ。」
梨子「あのライブ見てくれたんですね。ありがとうございます。」
侑「それで私今自分が通ってる学校のスクールアイドル同好会に所属していて…」
梨子「それじゃあ貴女もスクールアイドルやってるんだ。」
侑「いやいや!私は他のみんなのサポートをしてるんだ。」
グラハム「ちなみに私はスクールアイドル同好会の顧問をしている。」
侑「それで皆をもっとしっかりサポートするためにAqoursに色々聞きたいんだ。」
侑「ねえ、いつもどんな感じの練習をしてるの?作詞作曲は誰がやってる?ライブの時どんな心構えでステージに上がってるの?それから…」
グラハム「落ち着け侑。そこまでまくしたてると彼女が困ってしまうだろう。」
侑「あ、ご、ごめん!」
梨子「アハハ…私たちへの質問だったら皆が揃ってる時のほうがいいかもしれないわね。」
グラハム「だが、サマーフェスティバルの準備で忙しいだろ?」
梨子「はい、けど今日は休養日にしようって決まってるので。」
侑「なるほど…それだったら今日皆に会いに行くのは難しいかな…皆ゆっくりしてるだろうし。」
梨子「どうかな?いくら休みだからって皆ゆっくりしてるとは限らないけど…今の状況だと特に…」
グラハム「…」
梨子「あ、そうだ!千歌ちゃんになら会えるかも!千歌ちゃんの家私の家の隣だから。今から行ってみる?」
侑「いいの!?」
梨子「もちろん!」
グラハム「すまない…私は車なんだが…」
ゆうりこ「あ…」
グラハム「とりあえず高海千歌の家の住所を教えてもらってもいいか?私は車で先に行かせてもらう。」
梨子「あ、はいわかりました。」
~
侑「そういえば梨子ちゃん海を見て思いつめてたようだけどなにか悩み事ある…?もしかしてだけど今の状況がそんなに良くないとか?」
梨子「え…?確かにサマーフェスティバルの曲で悩んではいたけど…そんなにわかりやすかった?」
侑「う~ん…気付かない人は気付かないと思うぐらいだったけど…ハム先生も気付いてたんじゃないかな?先生そこらへん勘が鋭いから。」
梨子「ハム先生ってもしかしてあの人のこと?」
侑「そっか!そういえば自己紹介まだしてなかったよね。私は虹ヶ咲学園2年生の高咲侑。さっきの人はうちの学校の英語の先生でスクールアイドル同好会の顧問をしてくれてるグラハム・エーカー先生。よろしくね!」
梨子「侑ちゃんとグラハム先生ね。よろしく!それにしても顧問かー…うちのスクールアイドル部には顧問がいないからちょっとうらやましいかも。」
侑「まあ、うちの学校も別に顧問が必要なわけじゃないんだけどね。そういえばサマーフェスティバルの曲ってもしかして新曲?」
梨子「まあ、そうねまだ作詞ができてないから作曲してないんだけどね。あ、作詞は千歌ちゃんで作曲は私がやってるんだ。」
梨子「けど制作が行き詰っちゃったの…私もアイデア出しに協力してるんだけど…」
梨子「それでいっかいリセットしようかなって思ってここに来たの。」
侑「海を見るとリセットされるの?」
梨子「私はね。前ピアノで悩んでたときも海の音を聞いて心が晴れたの。」
梨子「だからもう一度海に心の雲を晴らしてもらって、すっきりした状態でまた曲に向き合おうって思ったの…なんか変なこと言ってるわよね。」
侑「全然そんなことないよ!Aqoursの曲の秘訣を垣間見れてときめいちゃった!」
梨子「別に毎回海に行ってるわけじゃないからね!今回がたまたまなだけだから!」
前回のもそうだけど登場人物少ねえな。