とにかく口が悪いです。暴言吐きまくってます。まあこの二人仲悪い設定が多i((それ以上はいけない
ナイフを振り下ろす。ぐさりと確実に刺さる感触と共に、快感が体をはしる。ああ、これだよ。僕が求めていたのは。
昔は否定していたような気がするけど、今となっては何故否定していたのかさえ分からない。ただひたすら、快感に溺れていくのは悪くなかった。むしろ、殺してこその僕だと思う。
僕の存在意義は
それにしても……。僕はナイフを抜きながらため息をつく。このモンスターしぶといな。普通なら一回刺しただけで塵になるはずなのだが、もしかして防御することしか能がないのかな?
だとしたらバカだね、この世界は殺るか殺られるかの世界だ。防御に振ったところで、生き延びれるとは思えない。
恨むなら僕じゃなくて、防御に振りすぎた過去の自分を恨んでね。目の前で膝をつくモンスターに、僕は心の中で呟いた。
さて、最後の一撃でも与えるか。ふらふらと歩いてくる僕を、モンスターが捉える。が、その目は怯えていた。
モンスターの目に、僕はどんな姿で映っているのだろうか。きっと殺人鬼か死神として映っているんだろうなあ。まあ、正しいのは前者だけども。
「怖いのかな? 大丈夫だよ、痛いのは最初だけだからね!」
笑ってみせる。モンスターの目に恐怖が浮かんでいくのがわかった。あのタコが大喜びするやつじゃん。今日の晩御飯はたこ焼きにでもしてやろうかな、と言ってもあいつに恨みなんかないけど。
でも、たこ焼きにしたらクロスくんに怒られそうだしやめとこ(クロスくんはあいつと主従関係を結んでいる。僕には理解しがたい)。
もう一度ナイフを振り下ろそうとしたその時。白い霧を裂くようにして、細長いものがモンスターめがけて飛んできた。気づいたころにはもう遅く、それはモンスターの心臓に刺さる。……白い骨。
血飛沫が飛び、モンスターは顔から倒れる。水が蒸発するような音がして、モンスターは塵になった。驚きよりも、獲物を取られたという絶望が勝る。
「おいおい、なーに棒立ちになってんだ?」
塵を眺めていた僕に、容赦なく言葉が突き刺さる。霧の中に浮かび上がるシルエット。やっぱりお前かよ、ああ腹立つ。
「……まーた取りに来たんだね、幻覚幻聴野郎が」
「お前が止めを刺さないのが悪いんだな」
霧の中から、一人の骨が現れた。青いパーカーには白い塵、深く被られたフード。マーダーだった。こいつは僕と同じでEXP狩りをしている。そこまではいいのだが、こいつは僕の獲物を横取りしてくるのだ。
EXPは殺した本人しか貰えない。瀕死にしても意味がないのだ。だから素早さが求められるのだが、僕はじっくり楽しみたい。だって素早く殺しても快感なんて感じないし。
「刺そうとしたよ。その前にお前が取るからあ」
「あのなあ、こういうのは素早さが求められんだよ。じっくり楽しんでちゃLOVEどころかEXPも手に入らないんだぞ、お子様ぁ?」
「うっざ。お前の分のご飯なしね」
「地味に困るな」
マーダーは嫌そうに顔を歪める。僕の獲物を取るからだろ、この幻覚幻聴野郎。僕は鼻を鳴らす。少しだけすっきりした。
「で、もう充分に取ったろ? 帰るぞ」
「充分に見える?」
僕の言葉を無視して、マーダーはそそくさと帰ろうとする。話聞けや、そろそろこいつは殺さなきゃなあ。僕の獲物横取りするし、うざいし。
でも、何だかんだ言って殺せないでいる。去年のいつ頃か忘れたが、こいつに『今年こそ殺すね』って言った気がする。が、未だに殺せていない。それは単純にこいつが強いからってこともある。……だろうけど。
多分、僕はこいつのことが好きなんだと思う。獲物は横取りしてくるし、発言はうざいし、中指立ててくるけども(ちなみに僕も立ててたり立ててなかったり)。それがあっても、僕はこいつに惹かれてしまったんだろうなあ。何故か殺したくないし。
「何ボケッとしてんだよ、殺されたいのか?」
「んなわけないでしょバーカ」
僕は走ってマーダーの先を行く。後ろから「あ、待て早いんだよてめぇは!」なんていう暴言が聞こえてくるが、無視してやった。(鈍足ではないが)遅いお前が悪い。
「僕が先に家に着いたらEXP全部ちょうだいねー!」
「ふっざけんなこの快楽殺人鬼!!」
後ろからマーダーが追いかけてくる。僕の口から笑い声が漏れた。
何だかんだ言って、君は殺せないや。
果たしてキラーくんはお子様なのか?どうも花影です。
というかキラーくんやマーダーくんの年齢知らないんですけど……誰か分かる人いらっしゃいますかね?個人的には二人とも二十歳ぐらいだと思ってます。……待ってそうだとしたら全然お子様じゃない。
仲悪そうだけど何だかんだ言ってお互いを殺せないマーダーくんとキラーくんが好き。