【UT_AU】雲外蒼天【短編集】   作:花影

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最初の部分は絵本の雰囲気を出すためにすべてひらがなにしています。読みづらいとは思いますがご理解いただけますと幸いです。


37.Ture Happy End(ドリメア)

Dreamtale

 

むかしむかし、とあるせかいに、ふたりのきょうだいがいました。

 

かたほうはしあわせなかんじょうのガーディアン、もうかたほうはぜつぼうのかんじょうのガーディアンでした。

 

しあわせなかんじょうのガーディアンはドリーム、ぜつぼうのかんじょうのガーディアンはナイトメアというなまえでした。

 

ドリームはとてもかんだいで、ニンゲンやモンスターからこのまれ、あいされていました。

 

ナイトメアはとてもおとなしかったのですが、ニンゲンやモンスターからいじめられていました。

 

それはひにひにエスカレートし、ナイトメアのこころをむしばんでいきました。

 

それをしったドリームは、ニンゲンやモンスターにナイトメアをいじめるのをやめるようにいいました。

 

さいしょはきくみみをもたなかったかれらでしたが、しだいにみみをかたむけるようになりました。

 

そして、ナイトメアをいじめることをやめて、かれにあやまりました。

 

さんざんいじめられていたナイトメアでしたが、ドリームがやめるようにいったことをしり、かれらをゆるしました。

 

こうして、Dreamtaleにへいわがおとずれたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小鳥の鳴き声が聞こえてくる。ふわふわとした意識が少しずつ冴えていく。僕は目を覚ました。身を起こす。

 

「あっ、起きた! おはようお兄ちゃん!」

「ん……おはy」

 

おはようと言おうとした口が、柔らかいものによって塞がれる。ぼやけた冠、閉じられた目。僕の背中に回された手が、物欲しそうに撫でる。唇に当たる甘い感触。覚めて間もない意識がはっきりとした。と同時に体温が上がっていく。

 

「っは……驚いた?」

「……もう」

 

そう、ドリームにキスされていたのだ(本人はおはようのキスとか言っている)。起きるたびにされるので慣れてしまった。……正直、これが好きとは口が裂けても言えない。言えば多分、僕の体はベッドに沈められるだろう。ドリームの積極性はここにも現れている。

 

「かーわいい♪」

「……飽きないね」

「ん、なあに?」

 

部屋を出ようとしたドリームがこちらに振り返る。ベッドに乗り、僕の上に乗ると、その細い指で僕の顔に触れた。真正面から見つめられ、目を反らしたくなる。しかし、ドリームは僕の顔に指を這わせたまま離そうとはしない。

 

「もうちょっとしてもらいたかった? それとも……」

 

動いたかと思えば、僕の顔の横で。

 

「ボクの舌が欲しかったの?」

 

いつものドリームの声とは思えない、低くて、それでも甘い声。肩が跳ねる。背中をぞくりとしたものがはしった。

 

「……そこまで、じゃ、ない、から……」

「そっかあ」

 

普段の声に戻ったドリームは僕の顔から手を離して、ベッドから降りる。ぐうぅと、僕のお腹が鳴った。

 

「……お腹空いた」

「一緒に作ろっか。下で待ってるよ。ああ、あと……」

 

ドアノブに手をかけながら、ドリームが振り返る。その表情は妖しく、妖艶で。

 

「お兄ちゃんが望むならしていたよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝食を食べ終えた僕たちは外に出る。白い大地と大きな木は相変わらず存在していた。空は青く、雲が飾り付けのように浮いている。

 

「みんなおはよ~!!」

 

広場の周りにいる住民たちに向かって、ドリームは大きく手を振った。つい先程までの妖艶っぷりはどこへやらと思いながら、僕も小さく手を振る。

 

「おお、おはようさん!」

「あ、ナイトメアが手ぇ振ってるんだけど! かわいい~」

「かわいい言わないで!?」

「ね、お兄ちゃんかわいいでしょ?」

「もう、やめてってば!」

 

広場について早々、いじられる。でもこれはいじめとは違う。ぽかぽかしていてとても心地よい。あの頃とは大違いだ。まだ少し怖いけれど、謝ってくれたのなら。

 

「まあまあそんなに怒りなさんな、ナイトメア」

「……も~。分かったよ」

「今日はなにして遊ぶの?」

 

ドリームの目は好奇心に満ちていた。

 

「ん~、特に何も考えてないんだよねー。テキトーにふらふらする?」

「それいいね!」

 

空に向かって大きく手を掲げたドリームが、僕の手を引っ張る。思わずよろけてしまったけれど、立て直した。

 

「行こっか、お兄ちゃん!」

「……うん!」

 

今日もいい天気だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この幸せが、ずっと続きますように。




どうしてこうならなかったんだああああああ
どうも花影です。ずっと一週間ぶりにとか言ってますがこれから無くします。ずっとこれなので。
彼らにとってのハッピーエンドはこれだったかもしれませんね(特にメア様)。
ちなみにもう一つ投稿している小説があるのですが、あれは削除するかまた書き換えるかします。
衝動的に書くのはやめましょう(自分に対する発言)。
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