Dreamtale
むかしむかし、とあるせかいに、ふたりのきょうだいがいました。
かたほうはしあわせなかんじょうのガーディアン、もうかたほうはぜつぼうのかんじょうのガーディアンでした。
しあわせなかんじょうのガーディアンはドリーム、ぜつぼうのかんじょうのガーディアンはナイトメアというなまえでした。
ドリームはとてもかんだいで、ニンゲンやモンスターからこのまれ、あいされていました。
ナイトメアはとてもおとなしかったのですが、ニンゲンやモンスターからいじめられていました。
それはひにひにエスカレートし、ナイトメアのこころをむしばんでいきました。
それをしったドリームは、ニンゲンやモンスターにナイトメアをいじめるのをやめるようにいいました。
さいしょはきくみみをもたなかったかれらでしたが、しだいにみみをかたむけるようになりました。
そして、ナイトメアをいじめることをやめて、かれにあやまりました。
さんざんいじめられていたナイトメアでしたが、ドリームがやめるようにいったことをしり、かれらをゆるしました。
こうして、Dreamtaleにへいわがおとずれたのでした。
小鳥の鳴き声が聞こえてくる。ふわふわとした意識が少しずつ冴えていく。僕は目を覚ました。身を起こす。
「あっ、起きた! おはようお兄ちゃん!」
「ん……おはy」
おはようと言おうとした口が、柔らかいものによって塞がれる。ぼやけた冠、閉じられた目。僕の背中に回された手が、物欲しそうに撫でる。唇に当たる甘い感触。覚めて間もない意識がはっきりとした。と同時に体温が上がっていく。
「っは……驚いた?」
「……もう」
そう、ドリームにキスされていたのだ(本人はおはようのキスとか言っている)。起きるたびにされるので慣れてしまった。……正直、これが好きとは口が裂けても言えない。言えば多分、僕の体はベッドに沈められるだろう。ドリームの積極性はここにも現れている。
「かーわいい♪」
「……飽きないね」
「ん、なあに?」
部屋を出ようとしたドリームがこちらに振り返る。ベッドに乗り、僕の上に乗ると、その細い指で僕の顔に触れた。真正面から見つめられ、目を反らしたくなる。しかし、ドリームは僕の顔に指を這わせたまま離そうとはしない。
「もうちょっとしてもらいたかった? それとも……」
動いたかと思えば、僕の顔の横で。
「ボクの舌が欲しかったの?」
いつものドリームの声とは思えない、低くて、それでも甘い声。肩が跳ねる。背中をぞくりとしたものがはしった。
「……そこまで、じゃ、ない、から……」
「そっかあ」
普段の声に戻ったドリームは僕の顔から手を離して、ベッドから降りる。ぐうぅと、僕のお腹が鳴った。
「……お腹空いた」
「一緒に作ろっか。下で待ってるよ。ああ、あと……」
ドアノブに手をかけながら、ドリームが振り返る。その表情は妖しく、妖艶で。
「お兄ちゃんが望むならしていたよ?」
朝食を食べ終えた僕たちは外に出る。白い大地と大きな木は相変わらず存在していた。空は青く、雲が飾り付けのように浮いている。
「みんなおはよ~!!」
広場の周りにいる住民たちに向かって、ドリームは大きく手を振った。つい先程までの妖艶っぷりはどこへやらと思いながら、僕も小さく手を振る。
「おお、おはようさん!」
「あ、ナイトメアが手ぇ振ってるんだけど! かわいい~」
「かわいい言わないで!?」
「ね、お兄ちゃんかわいいでしょ?」
「もう、やめてってば!」
広場について早々、いじられる。でもこれはいじめとは違う。ぽかぽかしていてとても心地よい。あの頃とは大違いだ。まだ少し怖いけれど、謝ってくれたのなら。
「まあまあそんなに怒りなさんな、ナイトメア」
「……も~。分かったよ」
「今日はなにして遊ぶの?」
ドリームの目は好奇心に満ちていた。
「ん~、特に何も考えてないんだよねー。テキトーにふらふらする?」
「それいいね!」
空に向かって大きく手を掲げたドリームが、僕の手を引っ張る。思わずよろけてしまったけれど、立て直した。
「行こっか、お兄ちゃん!」
「……うん!」
今日もいい天気だ。
この幸せが、ずっと続きますように。
どうしてこうならなかったんだああああああ
どうも花影です。ずっと一週間ぶりにとか言ってますがこれから無くします。ずっとこれなので。
彼らにとってのハッピーエンドはこれだったかもしれませんね(特にメア様)。
ちなみにもう一つ投稿している小説があるのですが、あれは削除するかまた書き換えるかします。
衝動的に書くのはやめましょう(自分に対する発言)。