アークナイツRTAトロフィー『消えゆくヒカリ』取得ルート 作:イカ墨リゾット
盟友「真銀斬は全てを解決する」
私「」
盟友「……小説、書かないのか?」
私「書きますねぇ!」
我がロドスにも盟友がやって来たので初投稿です。
ある日、いつものように部屋に入ると、そこには誰も居なかった。毎日敷かれていた布団も、衣類の入ったプラスチック製の箪笥もだ。全部、カイキの物だ。
一緒に来ていた母に聞いてみると、彼は引き取り先が見つかったらしく、昨日からそこで生活しているとの事だ。自分の楽しみが全て奪われた気がして、思わず顔を顰めてしまった。
母はそれに気付いたようで、いつかまた会えるわよと励ましてくれた。気休めにもならないが、いや、気休めにもならないから嫌だった。こう言う中途半端な言葉が、リュドミラは嫌いだった。絶望も出来なければ、安心も出来ないからだ。せめてどっちか分からないと、余計疲れてしまう。どうせなら、もう会えないの、だとか、直ぐに会えるわと言って欲しかった。我儘だと自覚しているが、それぐらいは、と思ってしまう。
そこからは、また退屈で寂しい日々が始まった。カイキが来る前よりも、強く寂しいと感じるのは、彼と一緒に居る事に慣れてしまったからだろう。
こんなに寂しいのなら、いっそ彼と会わなかった方が………それは、彼の事を、そしてあの時の私を否定してしまう事だ。なんとなく、頭を振り払う。
3日程経ってから、私はほとんどの時間を寝て過ごすようになった。夢を見る事が楽しいからだ。現実から遠く離れた夢の中なら、寂しいと感じない。熟睡出来たのなら、それはそれで充分だ。母が迎えに来てくれるまでの時間が縮んでくれるのだから。……中途半端な時間で起きてしまうと、途方も無い喪失感に襲われてしまうのが困った点だ。やっぱり、中途半端は嫌いだ。
1週間程経った頃だっただろうか。いつに無く、研究所の中が騒がしいと感じられた。部屋に来る途中でも、その忙しなさが見て取れる。
母に聞いてみると、少し困った事があるの、との事。そっちの用語を使うのなら、なにか大きなプロジェクトでも始まったのだろうか?もしかしたら、母が迎えに来てくれるのも遅くなるかもしれない。
今日は趣向を変えて、部屋の隅で取り留めもない事を考えていると、部屋が、建物全体が一瞬だけ揺れて、次に警報が鳴り響いた。
突然の事態にびっくりしていると、部屋の扉が乱暴に開かれて、1人のウルサス人の研究員が駆け込んできた。掛けている眼鏡はずれ、額には汗が浮かび、いかにも焦ってますと言える風貌だった。
その男に手を掴まれたかと思うと、種族特有の怪力で連れ出された。訳も分からないうちに抱き抱えられ、廊下を駆けて行く。戸惑いながらも何があったのかと聞いてみると、その男は話してくれた。
なんでも、『石棺』と呼ばれる物の兵器転用に関してウルサス政府と対立したらしく、秘密裏に『石棺』を封印しようとしていたところ、ケルシーと呼ばれる所長とセルゲイと言う研究員が裏切った。そして、全てが政府に露見して、現在襲撃されているとの事だった。
そして、私は君の母に託されたとも言っていた。この時だけは、察しのいい自分が心底憎らしかった。
暫くの間走っていると、研究所の裏庭に出て、そこから息を潜める様に移動した。そして、私は目立たないところに停まっていたトラックの荷台に押し込まれた。
閉められた扉越しに、微かな話し声が聞こえてくる。30秒にも満たない会話が終わると、トラックはゆっくりと動き出した。
鉄の箱の中で揺られながら、私はウルサス政府に、裏切り者に恨みを募らせた。いつか、必ず復讐してやると、何がなんでも、その喉元に食らいついてやると。
自分の無力さに、形容し難いほどの怒りを抱いた。せめて母だけでも、守りたかった。
怒り、嘆き、泣き叫んでいると疲れてしまい、いつの間にか眠っていた。次に起きた時には、目の前に髭面の男性がしゃがんでいて、此方を覗き込んでいた。
この男はトランスポーターらしく、依頼を受けて私を安全なところまで送っているらしい。貰ったパサつく食べ物を咀嚼していると、男は此方に質問をしてきた。
もう一つ辛い事があるが、聞きたいか?と。最初は意味が分からなかったが、男が世の中知らない方が良い事もある、と言うと、何故か聞かなければいけないと言う思いに駆られ、何も知らずに生きたくないというプライドが生まれ、結局聞いてしまった。
男は、以前仲良くしていた子の事を覚えているかどうか聞いてきた。もしかして、カイキの事を言っているのだろうか。首を縦に振る。
君はお母さんから、その子がどうなっているか教えられたか?そう聞かれる。勿論だ。彼は引き取り先が見つかって、今はそこで生活していると答えた。また会えるだろうか。……そもそも、何故彼はあの研究所に来たのだろうか。
新たな疑問に直面した事を感じていると、男は言った。
その子は、ウルサス政府に引き取られたと。
咀嚼していた口が止まり、目を見開いて、手に持っていた食べ物を取り落とす。もう1度だけ、男に聞いてみた。何処に、引き取られたのかと。
男は悲痛な面持ちで、ウルサス政府と伝える。
シラクーザに着いて、男と別れてからは、私は荒れに荒れていた。今こうして私だけが生き延びている事にイラついて、周囲にその感情をぶつけて、それでも強くなる事だけは諦めなかった。
鉱石病と呼ばれる物に感染して、妙な力ーーーアーツが使えるようになってから、私は暗殺者として生きていく事を決めた。復讐を果たすその日まで。どんなに危険な依頼も引き受けて、レユニオン・ムーブメントと呼ばれる集団にも参加した。戦い続けている時だけ、自身の罪と向き合っている様な気がして、止まる事なく突き進んでいった。
しかし、彼……と言っても変わり果てた姿だが、ああして再会して、今、自分よりも小さいその存在に守られている。その小さな体を犠牲にしてまで。
昔の事を覚えていない事にショックを受けたし、先程も復讐相手を目前に逃亡せざるを得なかった事に対して、まだ私は弱いのかと嫌になったし、彼が傷付いてしまった事には怒りを覚えたが、彼が生きていた事は、とても嬉しい。
記憶が無くなってしまったのなら、また1から作り上げていけば良い。そうだ、またやり直せるんだ。今は、この危機を乗り越える事に集中しろ。
もう、2度と離れ離れにならない。絶対に、不幸に、ましてや死なせたりなんて、させない。
カイキ君
初期段階だが、既に鉱石病に感染しており、『そーゆー目的』でウルサス政府に連れてかれた。
クラウンスレイヤー姉貴
ケルシーとセルゲイが裏切ってカイキが酷い目に合って母が死んだ……そう思っている。
ケルシー先生
別に裏切った訳でも無く、運良く逃亡に成功していただけ。まだ子供だったリュドミラをシラクーザに送るようにトランスポーターに依頼していた。なお、カイキ君が連れてかれる事を防げなかったし、カイキ君にちょっとアウトな事もしてた模様。
セルゲイ
子供たち(後の頭蓋砕きとその姉)を人質に取られていたので仕方無く。子供を優先する親の鏡。
ウルサス政府
研究員全員殺したので、結局『石棺』の使い方が分からないとか言うド低脳
ボカロを参考に小説を書くのはOK?
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構わん。書け(寛大)
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他人の作品参考にしなきゃ書けねぇのかクズ