アークナイツRTAトロフィー『消えゆくヒカリ』取得ルート   作:イカ墨リゾット

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Q: シャマレの排出率UP ✖︎ ガチャ石9000個越え = ?

A: もう我慢できない!!(迫真)

行く!いく!イクよー?イクッ!

〈アタラシイナマエハ、シャマレ………

ウワァァァアァァァアァアオレモイッチャウウウウウゥゥゥウウウウィイィイイイイイイイ(狂喜乱舞)




シャマレをスナイプ出来たので初投稿です(約束された勝利のデバフ)



深傷

「……ああ、チクショウ。こっぴどくやられたなぁ…… 驚異的としか、言わざるを得ないな。ロドスは。」

 

自身の上に重なり合った死体を押し除け、立ち込める何かが焦げた様な異臭を肺一杯に吸い込む。直ぐ側の地面を見れば、そこには全身の殆どが炭化した焼死体が横たわっていた。

 

フィーアは元研究員、それもライン生命の『裏』で働いていた為、別に今更焼死体程度で吐き気を催すなどは到底無い。しかし、写真にでも収まっていれば芸術的だと思える目の前の焼死体……あまりにも火力が強かったのか、最早原型を留めていない、美術館にでも展示されていそうなオブジェクトにも見えるそれ。それを生み出した火炎がもし自分が隠れていた場所に直撃したらと思うと、つい冷や汗が頬を伝うのも仕方の無い事だろう。

 

「やっぱりイフリータ君のアーツは凄まじいな。彼女に見つからないように行動していてよかった。カイキ君には僕の身代わりみたいな事をさせちゃったけど、大丈夫かな?」

 

他に誰かが生きているとは思えないような場所で、フィーアは自身の欲望を満たしてくれる存在である少年、カイキを探す為に歩き出す。

 

先程の戦闘の勝敗を分けた決め手は、やはり前線を維持していたカイキが行動不能になった事だろう。遠目にしか見えなかったが、どうも頭部に真正面から矢が直撃したらしい。

 

カイキは手足を斬り落とされ、更に胴体を切断してから心臓を潰しても死なない。絶対に。しかし、流石に脳をやられたとなると、カイキの再生力を何度も検証してきたフィーアでも生きていられる保証は出来なかった。それ程までに、脳は大切な部位だからだ。医療に携わっている者で無くとも、一般人ですら薄々と理解出来るだろう。

 

カイキがやられた途端前線が崩壊し、残っていた寄生兵は殲滅され、メフィストとファウストは自分達が入って来たゲートから地上に脱出していった。当然カイキとフィーアは置いてけぼりである。

完全敗北と言ってもいいだろう。目的だった石棺の防衛は果たせなかった。ロドスの面々が去るまで息を潜めていたので、直接見ていた訳では無いが確実に破壊されたに違いない。

 

辺りの死体や瓦礫をひっくり返しては探しているが、カイキが見つかる事は無かった。カイキがやられた瞬間に隠れてやり過ごす事を決意した為、その後カイキが何処にいるのかを詳しく見れなかったのだ。恐らく生きてはいるだろうが、それと同時に今にも死にかねない状況に置かれている筈なので、時間が経つにつれて焦りが湧き出てくる。

 

もしかしたらロドスに回収されているのかもしれないが、その時はその時だ。あそこなら死にかけているカイキを必死に生かそうとするだろう。仮にレユニオンが敗北したのなら、何もかも偽ってロドスに向かえばいい。レユニオンとの争いがまだ続いていれば、大方クラウンスレイヤー辺りが死に物狂いで救出に向かう筈だ。

 

カイキがロドスに収容されて、そこでかつてのフィーアの同僚達と再会しても特に問題は無いだろう。先程の戦闘や会話で確信した事だが、カイキはライン生命で実験体として生活していた頃の記憶を失っている。既に脳にまで鉱石病が進行しているのだろう。今までの記憶は徐々に失われ、代わりに今目の前に存在する仲間達にその想いは向けられているようだ。

 

(サイレンス君やその他のみんなには悪いが、カイキ君が君達に心を開くのにはそれなりの時間が……いや、もう少し症状が悪化したら、もう一生無いかもね。)

 

結局自分から歩み寄ろうとしなかった同僚の顔を思い出しながら、特に戦闘の傷跡が酷い場所に向かう。此処を探してもいなかったのなら、やはりロドスに回収されたのか、もしくはイフリータに火葬されてしまったのか……?

 

「……君は、一体誰なのかな?見たところ僕達レユニオンの構成員でもないよね?ひょっとして死体漁りだったりする?やめといた方がいいと思うなぁ、どーせ熱でドロドロのベチャベチャのグズグズになっちゃってるんだし。」

 

此方に背を向けるように座り込むコータスの少女。何かを見つめながらその何かに声を掛けているが、フィーアからは少女の背に隠れて見えず、声も嗚咽混じりで聞き取り辛い。問い掛けの声にも無反応で、何故こんなところにいるのか。少しづつ興味が湧いてくるのを感じる。

 

「お〜い、どうしたんだい?何か辛い事でもあったなら、ここは一つ!この人生の先輩でもあるお兄さんが何かアドバイスでも……ねぇ、何か言ってよ。無視ってさぁ、幾ら何でもそれはないだろぉ?へいへい、自殺したいって言うんなら、せめてもうちょっと景色の良いところで………おや?」

 

少女の肩に手を置いた事により、やっと少女はフィーアの存在を認識したらしい。その顔は普段はきっと可愛らしいのだろうが、今は涙や鼻水などの体液に濡れて歪んでいる。フィーアはそんな少女の顔を一瞥して、直ぐに少女の前の何かに目を向ける。

 

身に付けていた装備の一部は融解して皮膚と混じり合い、赤黒く焼け焦げた肌は痛々しい。頭部には棒状の物体が突き刺さっており、その突き刺さった部分から血液が脈打つ様に流れ出ている。真っ白な髪で見え隠れする真っ赤な両目は焦点が合っておらず、眼球と眼孔の隙間からこれまた赤黒い液体を、源石結晶が露出する頬に垂れ流している。全身が細かく痙攣しており、びくりと動くたびに耳や鼻から血液が噴出して、顔の周辺を赤く彩っていく。

 

右の側頭部から生える下向きの角を見れば、ライン生命以来素顔をあまり見た事が無かったフィーアでも、この生の淵にギリギリしがみついている少年が誰だか分かる。

 

カイキだ。

 

「……成る程。再生のリソースを脳の損傷した部位に全部回しているのか。このままじゃ出血死する方が早いか?」

 

素早くカイキの状態を確認し、施すべき処置を脳内の項目に次々と追加していく。幾らフィーアでも、外傷用の医療キットでは出来る事が限られてくる。精々が鎮痛剤を打って少しでもカイキが脳の再生に専念出来るようにするぐらいだろう。

 

一応自身が使える再生を促進させるアーツを使用するが、碌に訓練もしなかったアーツの効果等高が知れている。焼け焦げた皮膚のほんの一部が再生したぐらいだった。

頭部に突き刺さった棒……これがフィーアが最後に見た、カイキに突き刺さった矢のようだ。一瞬引き抜こうかとも考えたが、下手に手を加えて更に悪化した時には目も当てられない。

 

「ね、ねぇ!!誰だかッ、分かんないけど、カイキは助かッ、助かるのッ!?」

 

「いや、どうだろうね?正直言って厳しいかな。この僕がいるから暫く死にはしないけど……例え治ったとしても、確実に何かしらの障害が残るね。最悪植物状態ってところだ。」

 

「ッ!!嫌だイヤだいやだ!!ねぇッ!?何でか知らないけどカイキの事知ってるんでしょ!?アーツも使えるんでしょ!?だったらッ、早くカイキを治してよ!!」

 

「勿論僕もそのつもりだ。カイキ君を観葉植物になんかはしたく無いからね……取り敢えず君、顔拭きなよ。あと、何でこんな場所にいるかも聞きたいんだけど。」

 

「ねぇカイキ!!ボクだよ!?ボクが喋ってるんだからカイキも喋ってよ!!ボク怒ってないからさ!?お願いッ、だからぁ……。」

 

少女はパニック状態にあるらしい。これ以上は聞くだけ無駄だと判断したフィーアは、どうにかカイキをこの窮地から救い出す方法を考える。植物状態にでもなられると、再び意識を覚醒させるのは困難を極める。よくよく見れば、肩や頬、腕から生えていた源石結晶がパキパキと成長している。このままでは、カイキは源石と完全に同化してしまうだろう。植物状態以上に回避したい最悪の事態だ。

 

(……賭けに出ると、するかな?)

 

フィーアは自分が歩いてきた方向を見渡す。奥の方に、破損した巨大な設備が見えた。

 




今日、アークナイツを開いたら大きめの勲章が貰えました。詳しく見てみると、どうやら今日でアークナイツを始めて丁度一年経過したらしいです。凄く感慨深いですね。これからもよろしくお願いします。

追記:タイトル書くの忘れてました。だらしねぇな?(妖精哲学の三信)

ボカロを参考に小説を書くのはOK?

  • 構わん。書け(寛大)
  • 他人の作品参考にしなきゃ書けねぇのかクズ
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