幸せなバッドエンドを目指して   作:ぽんしゅー

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作者まだ死んでないよアピール。
二イジマパレス編はまだ待って。


#Extra2

「胡桃、一生のお願いがある」

「どんと来いや」

「何人かメンバー連れてメメントス行ってきて欲しい」

「……えぇ……それありなん……?」

「……ダメか?」

「いや、うん。やれるから行くけどさ……ちなみに今日は誰と過ごす予定?」

「……記者の方と今後の……アレを」

「……あっそう」

 

 

 ***

 

 

「というわけでこの四人に集まってもらったわけだが……」

 

 それじゃあ集まったメンバーを紹介するぜ!!

 

「ふむ……この面子だけで潜るのはなかなか新鮮だな」

 

 怪盗団の変人筆頭! 芸術の審美眼はピカイチだが、財布の中身は壊滅的! 喜多川祐介ことフォックス!

 

 特に用事は無いらしいから来てくれた。

 

「リーダーたちは文化祭の準備かー。現役高校生って大変なんだな。ご愁傷様」

 

 怪盗団の情報処理担当! ネット上では饒舌だが、対面コミュニケーションはクソ雑魚ナメクジ! ナビこと佐倉双葉!

 

 暇そうだから連れてきた。あと蓮は多分、女と会ってる。

 

「今回の文化祭は怪盗団絡みで、去年より嫌な人来そうで不安だね……」

 

 怪盗団の……えっと、野菜農園担当!  天然ふわふわガールだが強かな面も持ち合わせてるお嬢様! 多分一番怪盗活動楽しんでる! ノワールこと奥村春!

 

「てか春はよく来てくれたな。会社の件で忙しそうなのに」

「あのね。最近巷で斧を投げるレジャーって流行ってるんだって」

「うん? うん」

「ストレス発散にいいらしいって聞いてね?」

「……うん」

「丁度いいなって思って誘いに乗りました」

「当てるのは的じゃなくて、シャドウだけど?」

「心得ております。安心して。遊びじゃなくてちゃんと敬意を持って斧を投げるから」

「……なら良し!」

「フレンドリーファイアだけには気を付けてくれよノワール」

「投げた斧が脳天に直撃したら大惨事だな……屍は拾ってやる」

「オマエラなぁ……」

 

 最後に呆れた目を向ける二頭身の生物! 怪盗団のマスコット担当、モルガナ! 蓮のお願いで今日だけ俺らのアッシー君だ!

 

 以上! イカれたメンバーで今日のメメントスを攻略していくぜ! なんか凄くツッコミが疲れそうな気がするのは気のせいだ!

 

「ツッコミ疲れるから今日は俺もボケに回るか……」

「胡桃はいつもボケだろう」

「クソボケ」

「クソボケは悪口だろうが!」

「ぁぁ……ワガハイこのメンバーをまとめられる気がしない……」

「頑張れモナちゃん! 私もツッコミ役にまわるから!」

「いやハルはジッとしててくれ……」

「まぁ春は歩いてるだけで面白いからな」

「いや誰が存在がボケやねーん! ……こんな感じ?」

「ナイスツッコミ。これは逸材」

「えへへ……」

「助けてくれ。リュウジ、マコト……」

「ほらそこでふざけてないで行くぞモナ」

「ふざけてねーしっ!! ていうかなんでワガハイ名指しなんだよ!!」

 

 このメンバーでの位置づけが決まったところで、車になったモルガナへと全員乗り込んでいく。

 

「で、誰が運転する?」

「あ、私運転したいかも。免許取りたいなーって思ってたから運転の練習したい」

「よし! それじゃあ任せたノワール!」

「任されました!」

 

 春が運転席へ乗り込み、俺含めた三人は普段よりも広い後部座席でくつろいでいた。

 

「人がいないから、いつもよりも足が伸ばせるな」

「オイナリ、足が長いから窮屈だったろ」

「ああ。こんなに幅を取って座れたのはいつぶりだろうな」

「怪盗団も大所帯になってきたからなー。メメントス行くときは人数絞ってもいいかもな。狭いとストレスたまるだろ」

 

 現在の怪盗団のメンバーはモルガナ含めて十人。そこに一時加入の明智含めたら十一人だ。サッカーチーム組めちゃうぐらいなのに、それをこのモルガナワンボックスカーに詰め込んだら誰かの体が窓からはみ出る。ところてんみたいにブニュって。

 

「てか無免許運転の他にも最近じゃ定員外乗車違反もしてるよな」

「メメントスだから大丈夫じゃね? メメントスは私たちの庭だし、庭なら私有地だから免許必要ないし」

「それもそうか」

「とんでもない理論武装を聞いたな……」

「屁理屈とも言う」

「………………」

「……ノワール。そろそろ出発してもいいんだぞ」

 

 そう言った瞬間。ブロロロォォォン!! とモルガナカーから派手なエンジン音が鳴る。その後、ギュイン!ギュイン! と何かギアを上げる音が連続する。

 

「うおっ、すげぇ音。モルガナ、これは一体?」

「ワガハイ知らん、なにだこれ、怖……」

「「「え」」」

「ふふ……」

「……ノワール?」

 

 原因不明のエンジン音に春の余裕な笑みの声が混じり、不気味なハーモニーを醸し出す。

 ……昔読んだ漫画でハンドルを握ったら性格が変わる登場人物がいた気がする。なぜかそれを思い出した。

 

「――ノワール、行きますッ!! あの風のっ、向こう側へ!!」

 

 春はアクセルを強く踏み込むと、ロケットのような急発進でモルガナカーが射出される。体は慣性で座席に叩き付けられ、角を曲がろうもんなら、ギリギリのインを突く芸術的なハンドリングでカーブし、重力が横になったと錯覚するような慣性で窓に叩き付けられる。

 

「ノワール! 安全運転! 『かもしれない運転』をしてくれ!」

「ええ、その角を曲がった先にいるシャドウを……轢くかもしれないっ!」

 

 ……俺たち、ここで死ぬかもしれない。

 

 

 ***

 

 

 ――“それ”を例えるならば、まさしく“風”だった。そよ風などではない、暴風になった春の運転は全てを置き去りにし……とりあえず、次の階層で春を運転席から降ろした。

 

「とりあえずノワールは今後モルガナカー運転するの禁止な」

「そんな……」

「まさかハンドル握ると性格変わるタイプだったか」

「……? 普通にしてたつもりだけど……?」

「本人に自覚ナシのタイプか」

「はい運転手交代。ブルで」

「はいはい」

 

 座席チェンジ。今度は俺が運転席に座り、ハンドルを握った。

 

「あー、モルガナカーにお乗りの皆様。ようこそメメントスへ」

「なんか始まった」

「モルガナカーは暗闇をハイスピードで急旋回、急上昇、急降下、急停止をするスリリングで揺れの激しい乗り物です。ですので安心安全のため、運転中は立ち上がらずに、お荷物を座席の下側に。手や足を外に出したりしないように十分お気をつけください」

「これこの前、怪盗団で行った夢の国で聞いた覚えがあるな」

「その通りございます。それでは皆様準備が整いましたので、出発いたしましょう。暗く濁った闇の世界、人間の醜い心が集うその奥底……メメントスツアーへ」

 

 アクセルを踏み、赤と黒のコントラストが混じった世界を走り抜けていく。

 

「シャドウはどういたしますか?」

「極力無視していこうぜ。少人数だから無駄に戦ってガス欠は避けたい」

 

 オッケー。じゃあ宝箱とかも無視して今回のターゲット一直線に行こう。

 

 

 ***

 

 

 メメントスに潜ること数十分。シャドウを避けて(多分俺がレベリングしすぎて弱いシャドウが避けて)いるので戦闘は起こらず、緊張感はなくなり、すっかり車内は雑談ムードに。

 

「やっぱ俺はさ、かっこよく“名乗り”をしたいわけ。決め台詞的とか啖呵みたいなやつ」

「前から好きだよな~ブルはそういうの」

「でもそういうの憧れるよね。私もモナちゃんと一緒にそういうのやって楽しかったし」

「……それはいわゆる“お決まり”というやつだな? 前にナビが熱く語っていた戦隊モノの」

「そうそう。決まったらテンション上がるぜ? ロボ合体とかやってみたいな~……なぁモナ?」

「怖えーよそのパス! ワガハイ流石に変形とか合体とかできないからな?」

「ジョゼから貰ったホシの力使ったら出来そうじゃん?」

「いや無理だ期待すんな!」

 

 でもゲームの終盤で、ホシの力でモルガナヘリコプターになってたから頑張ればロボットになれそうだけどな。モルガナカーだってメメントスの集合的無意識にある『猫はバスになる』っていう、ジ〇リの認知があるわけだから、例えばメメントス集合的無意識にアクセスして『マスコット担当キャラが実はロボットを操るメインコンソール』的な認知を利用できればあるいは……。

 

「いや流石に無理か」

「ブルは必殺技持ってるからそれで満足してくれ……」

「え? 必殺技?」

「そっかノワールは見たことないか。ブルには『赤・灼・爆・拳』っていう必殺技持ってるんだ」

「……ブル師匠! 必殺技、私にも伝授してください」

「――ハートを熱く持つことだ。弟子よ」

「はい!」

「浅っせーアドバイスだな……」

 

 まぁ三学期にもなればそれぞれペルソナが進化すれば固有のスキル覚えるから何かを教える必要はないんだよな。蓮がコミュ進めてたらな。

 

「でも、好きに出力(HP・SP消費)変えれるのブルだけなんだよな。だからあんな馬鹿みたいな火力が出るんだろうけど」

「え? みんなできないの?」

「そうそう。私の力でみんなのペルソナのステータス見れるんだけどさ。ブルだけ数値が激しく変動してる」

「ほーん、知らなかった」

 

 ナビの力で俺と他の怪盗団のペルソナのステータスを見れるのか。というよりもそういう力が使えるのは俺だけか。てっきりこの世界はゲームじゃなくて現実だからなんというか……『気合!』とか『やる気!』とかで威力が上がったり下がったりするものだと思ってた。

 

「ナビ、それって俺が今どれくらい強くなってるかわかる?」

「まぁなー。ぶっちゃけるとステータス数値だけ見たら怪盗団の中でブルが頭一つ抜けて強いぞ」

「マジ? ジョーカーよりも?」

「マジ。でも前から言ってるみたいに燃費の悪さとペルソナの対応力の悪さがあるからそこが弱点。ペルソナチェンジで万能に対応できるジョーカーとは強さの種類が違う気がする」

 

 なるほど、柔のジョーカー。剛の俺ってわけか。いいじゃん悪くない。ステータスも見劣りしてないみたいでレベリングした甲斐があったもんよ。

 

「ブル。その出力調整出来るようになったのいつからだ?」

「あ~……いや、いつからだったんだろうな。いつの間にか出来てた気がする……」

 

 一応心当たりはある。カモシダパレスを本格的に攻略する前、初めてメメントスに潜った時だ。あの時の記憶は【刈り取る者】に接敵したこと以外あんまり覚えてないけど多分その時だ。

 

 でも言わない。その時はモルガナからメメントスのことを教えてもらってない時期で、俺が原作知識を持っている故の行動だから怪しまれる。

 

「なんでそんな事を?」

「なんかふと気になっただけ」

「……ふーん」

「おーいオマエラ。ターゲット目前だ。そろそろ気引き締めろよ!」

 

 モルガナがそう言うと、目の前の赤と黒が渦巻いた歪んだ空間へと飛び込む。

 

 一瞬、体が宙の浮いた感覚がした後に、先ほど走っていた場所とは切り離された、閉塞感を覚える空間へと出る。そしてその先には、今回のターゲットがいた。

 

猫背気味でやや肥満、頭髪は薄く、目元には隈が染みつき、くたびれたスウェットの裾から糸がほつれている。見た目にさほど気を配ってないのはおそらく手元にあるスマホのせいだろう。

 

「ふふ、これでバズれる……なーにが高収入、高学歴だ。俺なんて数万フォロワーいるネットの有名人だぞ。俺がファンネル飛ばせばどんなやつだって炎上させれんだぞ……!」

 

 『ネットニュース専門SNS情報局』というアカウントを運営している。本名『浅生 晃士』

 

 掲示板に書かれた経緯はこう。

 

 芸能人や配信者のスキャンダルや裏の顔を取り上げていたが、情報提供者からデマを掴まされ逆に自身のチャンネルが炎上。逆恨みでその情報提供者に対して個人情報をネットに流出。さらに自身のネタのためにフォロワーを駆使して詐欺まがいの行為を行う。

 そしてフォロワーの人がその事を暴露。案の定逆上して暴露した人を脅迫、んでもって暴露した人が女性らしく『それ相応の誠意を見せてくれたら許す』と言ってきたらしく、助けを求めて掲示板に……ということらしい。

 

 本名については、本人が公開しているらしい。なんでもどんな圧力にも屈しない“覚悟”と発信者としての“責任”のためらしい。

 

 なんというか。ネットの有名人になっても社会に出たらただの人なのによくやるよなってかんじ。

 

「あぁ……? なんですかあなた達は?」

「心の怪盗団のザ・ファ――」

「あ! あー! 巷で噂の殺人怪盗団か! うわマジか。マジで来やがったよおいおいおーい揃いもそろってコスプレして仮装大会ですかー?」

「テンション高っけ」

「やっべぇ。動画のネタになるじゃん。はい、今緊急で動画回してます! とかやろっかなー?」

「……盛り上がってるとこ悪いんだけど。私たちがここにいる理由に心当たりはある?」

「あ、あー……ま、何個かある。でも大したことしてねーよ。そもそも誤情報に踊らされてる情弱民が悪いし。つか誰とも分かんねぇ情報提供者の言葉、を! 報道関係者でもない俺、が! たかだかSNSで10分弱の情報を発信した、だけ、で! それを信じ切る情弱の馬鹿どものせいだろ炎上とか」

「……待った。お前の動画に出ている情報は全部デマか?」

「多少、盛ってるだけだぜ? 炎上の火種になるぐらいにはな? まぁ、そいつは俺の好きなコンテンツ馬鹿にしたからな。報いっしょ」

 

 なるほど。結局はこいつにとっての悪い奴ってのは、自分の世界にとって都合の悪い奴か。まぁ、否定するつもりはないけど。

 

「じゃあ手っ取り早く改心するけどいいか?」

「あーん? なに? 俺が改心したら視聴者が困るぜ? もう情報が――」

「困らねぇよ。お前がネットから消えても、お前を見てた人間は違う()()()()を見つけるだけで誰も惜しまない。悲しいな。現実で上手くいかないから、ネットの居場所を見つけたのにそれすら自分に合わなかったんだな」

「……うるせーよ、うるせーなお前。あーもういい、もういいや。どいつもこいつも俺をイラつかせやがってよぉ!!」

 

 おそらく叫び慣れていない大声が空間にこだますると、彼の姿がドロドロに溶けてシャドウの形へと再形成される。

 

「悪いみんな。ちょっと相手怒らせたかも」

「今まで戦った中に冷静なシャドウっていたの?」

「私のログには何もないな」

「別にいい。この男の長話に付き合う気はなかったからな。それに……」

 

 浅生が『モロク』へと変貌すると、こちらへと憎しみの眼差しを向け、その巨体で襲い掛かってくる。

 

「説得するよりも、こちらの方が話が早い」

 

 

 

 ***

 

 

「うぅ、くそ……なんで俺か……」

 

 速攻完封大勝利。サポートのナビと火力のオレ。物理が使えるフォックスと、銃撃のノワールに、回復が使えるモナ。偶然集まったけど、なんだかんだ相性補完できてバランスがいい。

 

「さっさと関係者に謝罪してくるんだな」

「うるせーな……。こうなったのも全部お前らのせいだろうが……!」

 

 往生際が悪い。と言おうとしたのを遮って彼が言葉を続ける。

 

「なんでお前ら精神暴走事件起こしたんだよ……。俺、怪盗団応援してたのに……。警察にすら手が出せない悪を裁いていく姿に勇気がもらえて……なにもない俺にもなにかできるんじゃないかってこの活動始めてさ……」

「……なぁ、さっき言ってた好きなコンテンツって……」

「そうだよ怪盗だよ。俺にとってはそこまでのモノだったんだよお前らは。なのに……」

 

 なんでだよ。という喉の奥から絞り出した声が、彼の尾を引く悔しさのように空間にこだまする。

 

「詳しいことは言えないけど、俺たちは人を殺してはない」

「……」

「あと、怪盗団は人に胸を張って正義だと言える行いしかしない」

「……本当に信じて、いいのか?」

「信じるかどうかっていうのは、自分で決めればいいことぐらいわかってるだろ」

「……そうか」

 

 彼が諦観と納得を含んだため息を吐いた。

 

「結局、お前らを信じきれない俺が弱かったんだ。……今までしたきたことは全部償うよ」

「うん、次は真っ当に生きろよ」

「ああ……」

 

 そう言って浅生のシャドウは、光に包まれメメントスから姿を消した。

 

 

 ***

 

 

 後日、夜のルブランにて。カレーに食いに来たついでに、蓮に報告した。

 

「これ。今回のメメントス探索で手に入れたやつを換金した物と、アイツから出た戦利品」

 

 それらをカウンターに出すと、代わりにルブランのカレーが出てきた。

 

「ありがとう」

「今回の件で思ったんだけど、メメントス探索の人数を減らしてもいいんだと思うんだよ。メンバーも潤沢だし、なによりモルガナカーの中が広い」

「考えておく……けど、もしなんかしらの事故が起きて全滅してしまったとき……、『刈り取るもの』と遭遇して逃げ切れなかったとき……そんなもしが起きたとき俺は冷静にはなれない」

「じゃあなんで今回は特例?」

「ターゲットは弱くておそらくメメントスの浅い場所にいたからな、来れないメンバー全員に許可は取ったし、『全員一致』のルールも無視してない」

 

 蓮は、「あと」と付け足して。

 

「胡桃がいたから」

「俺?」

「俺と同じくらい強くて、()()が起こったときに、きっとどうにかしてくれるって信頼してたから」

「……まぁ、頑張って連れてきたメンバーだけは逃がすかもな」

「だったらその時は俺が胡桃を助けるから」

「お、おう……ストレートだなお前……」

 

 ………………。

 

「でもさ、蓮」

「うん」

「お前、女と会ってたんだよな? 俺らが戦ってる間に」

「……カレー冷えるぞ」

「台無しだよ」

 

 まぁ、別にいいか。ルブランのカレーがタダで食えるし。ほな冷めないうちにいただきます。

 

「…………っつ……お前これ何入れた」

 

 スプーンでカレーとライスを口に入れた瞬間、何とも言えない苦みがカレーのヴェールに包まれて口内を支配する。そしてなぜか辛いわけではないのに、体の芯が熱くなって、火照り始める。

 

「チャレンジした」

「答えを言えよ……! なおさら怖いだろうが……!」

「本当だったか……」

「本当だったかってなんだよ! 毒見させられてんの!?」

「信頼しているからこそな」

「ありがとな! 俺もさっきまで信頼してたよ、普通のカレーを出してくれるってな!」

 

 

 ……その後、変な味だと思いつつ数分で平らげた。途中からクセになって普通にスプーンが止まらなくなってしまい。危うくおかわりしてしまいそうだったが、蓮が入れた食材についてなにも言わなかったからやめた。

 

 でも体に悪影響がなかったし、なんなら翌朝はスッキリ起きられたのでなんか体に良いモノでも入れたんだろう。

 

 ……そう思うことにしよう。

 

 

 

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