幸せなバッドエンドを目指して   作:ぽんしゅー

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#55 なんの成果も!! 得られませんでした!!

 

 沈没した東京に浮かぶ、国会議事堂を乗せた豪華客船。弱者を切り捨て、獅童に選ばれた者だけが乗船を許可されるノアの箱舟。奴の傲慢さが形となったシドウパレスへと侵入する。

 

 ……正直、獅童と接触して、彼の懐に入れたのは幸運だった。なぜならシドウパレスを攻略するにはただ敵を倒すだけじゃなく、四人のお偉いさんから推薦状を貰わないといけない。……ゲームでは進行上、バトルするだけだがまぁ、そのバトルに持っていく前にお偉いさんに謁見しなくちゃならなくて、一人だと厳しいと感じてた。

 でも獅童本人に仲間だと認められた今、その障害も無く推薦状を奪う、もとい貰いにいけるかもしれない! それどころかシャドウにすら襲われず楽々攻略できるかもしれない!! シドウパレスだけにこれは渡りに船つってな! わはは!

 

 ……と、思ってた時期があったんだよなぁ。

 

「グゥオオオォォォ!! ……ッ、オォ……」

 

 普通に襲い掛かってきた。すぐに殺したけど。

 

 とりあえず他のシャドウに見つからないように物陰に隠れて周りを窺う。まぁパレスに入って怪盗団の衣装になった時点で警戒はされていて、そこから言えることは獅童はまだ俺を警戒してるってこと。むしろ近づいたからより警戒されてるのかもしれない。

 

 でも撤退の二文字はない。お偉いさんを全員探して、推薦状をカツアゲ(サーチ&デストロイ)するのが当初のプランだったから想定内。それに今しがた戦ったシャドウもそこまで強くなかったから、戦闘で苦労することは無い気がする。メメントスとは違って警戒度を上げないで進まなくちゃいけないのは気を付けなきゃいけないけども、怪盗半年続けてれば隠密なんてお手の物。

 

 まぁ楽勝でしょ。

 

 

 

 ***

 

 

 

 いやぁ~~キツイっす。理由は一人だから。

 

 隠密はやりやすいし、一人でも戦闘はそんなきつくない。でも連戦となるとMP使いすぎるのを注意しないといけなくて、殴り合いの泥仕合になりそうになる。しかも長引くと応援を呼ばれて敵が増えてムカつく。

 

 それなら敵を避けて進めばいいけど、このパレス敵多すぎ&広すぎる。敵やり過ごすのを待ってたら背後から敵がやってきて戦闘開始っていう場面が何度かあった。怪盗団と一緒にいたらMP温存できるから、あいつらのありがたみを知った。……しっかり準備しないで突然来たから、手持ちの回復アイテムの残りが心許なくなってきた。

 

 ……なぜかそれにお偉いさんの姿が全然見えない。ゲームだといた場所に行ってもいないし、客の会話を盗み聞きしてそれっぽい場所にもいたのはシャドウだけ。

 

 ……一旦、引き返すか。これ以上深追いして、道中でくたばるのは避けたいし。

 

 撤退の二文字は無くても、一時休戦の四文字は俺の辞書にはある。

 

 

 

『現実世界に帰還しました。お疲れさまでした』

 

 

 

 準備してもう一回入ったら、推薦状の何枚か盗れると目算しつつ、スマホを開くと未読のメッセージが画面に映っていた。すみれからだった。

 

『先輩、生きてます?』

 

 生、き、と、る。わ、っと。

 

『今、電話いですか』

『いいですか』

 

 なぜ? メッセージでよくね? とは思ったけど拒否する理由もないからこっちからかけなおした。

 

「はいもしもし乙守です」

『あ、はい。こちらは芳澤すみれです。えと、学校でのお姿が見えなかったのでご連絡をさせていただきました』

 

 丁寧に返したら、ガッチガチの敬語でノってきちゃったな。

 

「うん。体調不良で」

『え! 大丈夫なんでしょうかね?!』

 

 ノリ引きずって変な口調になっとる。

 

「大丈夫大丈夫。明日と明後日の文化祭には出れそうだから」

『そうですか……よかった』

「……悪い、なんか用だった? ちょっと所要があって見れなかったけどメッセージ送ってきてくれたから急なやつ」

『あーいや! えーと、全然! ホント全然! あれですアレ! ちょっと声聞きたかっただけです!』

「…………おう」

『……ん? あ! いや! 今のは全然違、……くはないですけど言葉の綾といいますか、こんがらがった着地点をミスって出た言葉と言いますか──!』

 

 テンパって声がデカくなったのでスピーカーから少し耳を離す。

 

「用無いなら切るけど」

『あ、はい! お疲れ様でした失礼します!』

「あっ」

 

 勢いでぶつ切りされた後に、通話した短い時間がトークの吹き出しに表示され、すぐに『お大事にしてください!』とメッセージが投下された。

 

「……いい後輩持ったわ」

 

 特に用無いけど話そうぜーとか、何もすることは無いけど遊ぼうぜーって言われるのが一番嬉しいんだし、そういう友人がいっちばん大切にすべきだよなー。

 


 

 

「『お大事にしてください!』っと……あぁ…………ミスったぁぁあ……」

 

 せっかく勇気出して連絡したのに、二日目の文化祭の時に一緒に話したいって言えなかった……。でも体調良くないときに言うのもなぁ……それにぶつ切りしちゃったし、印象悪かったかな……?

 

「う~~ん……」

「──わぁっ」

「うわ! ちょっっ おっとと……! うわ、かすみ!」

 

 落としそうになったスマホを地面に落ちるギリギリでキャッチして振り返ると、かすみがいちごオレをチューチュー吸いながら立っていた。

 

「私そんな大声出してないけどなー、そんな驚く?」

「耳元で囁かれたら誰でも驚くでしょ……!」

「えー? お姉ちゃんの声ってちょっと聞きたくなかったのー?」

「……待って。聞いてたの? どこから?」

「お昼誘おうとしたけど、早足で校門出てくから、お弁当足りなくてコンビニ行くのかなと思ったら電話し始めたとこから」

「全部じゃん……最悪……」

 

 あー……バレたくないのにぃ……かすみとか家族に人間関係からかわれるのはあんまり好きじゃないのに~~~……特に異性の。

 

「すみれにしては頑張った方じゃん? 以前のすみれならテンパる前に行動してなかったよ」

「……まぁそうかもだけど」

「で、誰?」

「言わない」

「えー! 教えてよー!」

「こうなるからかすみに知られたくなかったの! ……明日言えばいいかな」

「ん? 私、明日はクラスに拘束されてるよ? 客寄せパンダとしてね!」

「かすみのことじゃないし言い方ヤバ……。コンビニ行こ?」

「オッケー!」

 

 まぁ、明日怪盗団のみんなと回るからその時言えばいっか。

 

 

 

 


 

 

 あ、まだ未読あったわ。志保さんからだ。

 

『死んでないよね?』

 

 ……生、き、と、る。わ、っと。うわ電話きた。

 

『もしもし?』

「はいこちら乙守胡桃です」

『メッセージ送ったんだけど反応なかったし、昼休みに教室入ってもいなかったから電話しちゃった。もしかして今日休み?』

「うん体調不良で」

『……その割に、周りの音がうるさいんだけど。風とか車の音とか』

 

 言われて周りを見る。立っていた場所は交通量の多い大通りで、バニラバニラ言ってるトラックも今しがた通り過ぎていった。……絶対音入ったわ今の。

 

 

『あーあ、サボるんだー。文化祭の前日なのに』

「クラスの出し物の準備終わってるし、大丈夫」

『ふ~ん。まぁそれは置いといて……明後日空いてる?』

「明後日?」

 

 明後日と言えば、文化祭の二日目。そして明智の講演がある。

 

『一日目はクラス当番で手が離せなくて……二日目に杏の店に行きたいんだけど、……せっかくだからついでに』

「ついでにて……その日は講演があるからそれまでなら」

『やった! じゃあその時になったら会いにいくね!』

「用件それだけだったなら別にメッセージでもよかったのに」

『声聞きたかったから』

「え゛」

『冗談。じゃあもう昼終わりそうだから切るね』

「あ、はい……あ、切れてる……」

 

 何か言おうとするも手に持ったスマホからはもう何も聞こえない。なんかギャル化してきてないか志保さん? 杏の影響か?

 

 まぁ本人が明るくなってるのはいい事。通話終了のボタンを押してポケットへとしまった。

 

 

 

 ***

 

 

 

 10/25 火曜日 晴れ 

 

 文化祭 一日目

 

 人混みの中でもこの大人数で行動するのはさすがに目立つと思うが、大勢の人になれていない双葉に、怪盗団のみんなで回りたい春もいるので、全員で文化祭を回ることになった。

 

 秀尽学園の文化祭は一日目から一般の人が入場できるようで、学生に混じって私服の大人がちらほら見える。ただ、通りすがる人の会話に聞き耳を立てると、多くの人間は、純粋な気持ちで文化祭に来たわけではなく、文化祭とは別のところに興味がある野次馬だらけだ。厄介。

 

「これで全員か。……というか、よく全員の休憩が重なったな」

 

 俺はクラスに頼んで明智の講演後にシフトをずらしてもらったけど。

 

「「「文化祭実行委員の仕事という名目で遠慮無くサボれる」」」

「誰かこいつら改心しろ」

「じゃあどこから回る?」

「あ、私オススメのところある~!」

「じゃ、そこ行こうぜ」

 

 杏の提案に乗っかり、狭い廊下の人混みを掻き分けていく。俺含め、男子を壁にして人波掻き分けてはいるものの、人の密集している廊下は進みにくい。

 

「おーい。双葉ついてきてる?」

「ちょ、ちょっと待っ、うっ……」

 

 人の流れが統制されていない廊下では、まるで荒れ狂う波のように人波が押し寄せる。ぶつかってでも前に進む意志と平均的な体幹があれば進めるのだが、生憎、双葉にはどちらも備わっておらず、押し流されようとしていた。

 

「しょうがないわね……」

 

 人混みに流されそうだった双葉の手をつかみ引っ張り、リードする真。

 

「あ、ありがと、真」

「ううん。進みにくかったら言って。ちゃんと手を繋いであげるから」

「……真。ギャルゲだったら今多分スチルあった」

「う、うん? ありがとう?」

「おいオトコ組、マコトに負けてんぞー。レディ一人リード出来ないでどうする」

「モルガナはなんもしてねぇだろ、俺たちは除雪車のごとく人を掻き分ける仕事してんだ」

 

 そんなこんな言ってる間に目的地に到着。ゲーム通り杏と蓮のクラスへ。メイド服に予算をかけ過ぎて、たこ焼きが冷凍食品の『メイドたこ焼き』である。杏に案内されるがまま入店すると、内装の飾りつけも最低限で、机にテーブルクロスを引いただけの簡素なテーブルに案内される。

 

「さすがに九人で一つのテーブルを使うと狭いな」

「他のお客の邪魔にならないかしら……」

「大丈夫だろ。全然人入ってないし」

 

 俺たち以外に客はおらず、人が入ってくる様子もない。

 

「じゃあ……」

「あ、今はロシアンたこ焼きしかないので悪しからず〜〜」

「フツーのは?」

「ないです」

「じゃあロシアンたこ焼きで一つ。お願いします」

「春?」

「え、だって一つだとみんなで分け合えないでしょ?」

「……春、ロシアンって知ってる?」

「知ってるよ? 色んな具が入ってるんでしょ?」

 

 おっとここで春のお嬢様らしい知識不足が顔を出したか。

 

「はいお待たせしましたー! ロシアンたこ焼き二人前一丁!」

 

 わぁ提供が早い。牛丼のチェーン店もビックリ。あと二人前は二丁だ馬鹿。

 

「サービスでロシアンの『当たり』も一つ追加しておきました!」

 

 なんで?

 

「これほどありがた迷惑という言葉が適している場面もないな」

「私たちは十人だから確率は……」

「いいよ真、言わなくても。これ確率の問題じゃないから」

 

 たこ焼きの中にいかにも当たりっぽい赤いのが二つ……。別にイベントの内容が変わることは今までも沢山あったけどこんなくだらないところまで変わんなくていいよマジで。

 

「……誰、食べます?」

「……」

「……」

「……」

「誰も当たり食べないなら、私がいこっかな」

「マジかよ春」

「あのね、ロシアンっていうのは「いただきます」……あ」

 

 他の連中が躊躇している間に春が赤いたこ焼きに爪楊枝を刺し、真の制止を聞く間もなく口の中へと運んだ。

 

「…………」

「おい、一口でいったぞ」

「お冷注いどくね」

「………………」

「おーい春平気?」

「どこかに吐き出すんなら、見れないように男子の目だけ潰しとこうか?」

「……案外、美味しいよ?」

「え?」

 

 たっぷり沈黙を要し、咀嚼し飲み込んで出た感想は意外なものだった。

 

「そんなに辛くないよこれ。というよりピリ辛でちょうどいいかも」

「え、本当に? 嘘。分量間違えた?」

 

 杏が、春の意外な食レポに驚きその真偽を確かめるために当たりを一つ食べるが……それが軽率だった。

 

「――……ッッっ!!!?!? 辛っ!? はっ、えっ?! 水!!」

「ふふっ、引っかかった。私一人だけ外れくじ引きたくないですもの……っ、わたしも水ください」

「はいどうぞ」

「よく顔色変えずに飲み込めたな」

「……ふぅ。まぁ仮にも食品メーカーの社長令嬢ですから」

「関係あるかそれ?」

「おいそこで頭抱えて体力持ってかれてる女優志望は春の演技見習えよ」

「これどちらかというとバラエティー力だもん……演技関係ないし」

 

 杏は舌を出しながら悶絶していた。これはしばらくまともに喋れないだろう。

 

 ていうかこのイベントじゃ明智来るはずなんだけど、全然来ないじゃん。明智にロシアンたこ焼き消化させようと思ったのに。

 待て……この日は偵察で来る予定だったけど、それを俺に任せてるから明智は来てない説ある? いや、俺を警戒しているんだったら逆に来るだろ。

 

「もぐ……つかここに来るまでの間にも怪盗団の噂されてたな」

「精神暴走、廃人化の他にも、殺人教唆、テロ未遂、もぐ……未成年淫交……」

「もぐ……なんか……むぐ……なんかですよね……もぐ……ここまでやってきたのにこんな……」

「語彙力なくなってんぞ」

「汚い言葉使いたくないだけです」

 

 すみれは怒りを露わに頬を膨らませながら……いやたこ焼き頬張ってるだけだわ。

 

「あと明日来る明智の噂で持ちきり……。でも胡桃が警戒されてるなら、もうこれ以上情報を引き出すのは難しい。明日の講演でどうにか黒幕の尻尾を掴まないと……」

 

 真が顎に手を当てて緊張した面持ちで語る。追い詰められると、一人でなんとかしようとする癖がある真に、焦るなよと言いたい気持ちではあるけど、ここはゲーム通りに行きたいから声はかけずにスルー。

 

 明智と怪盗団が接触する必要がある以上、明智はできるだけ自然に引き合わせて、交渉する機会が欲しいはずだ。だったら突っ込みを入れられる隙が欲しいはず。そこから明智が会話の主導権を握って怪盗団と交渉させればいい。

 そこで真の焦った故のハッタリが必要だ。

 

「期待してる」

「うん。任せて」

 

 だからこの言葉に偽りはない。

 

「とりあえず、次どこ行く? ここで作戦を練ってもなるようにしかならねぇよ」

「お化け屋敷。学生が用意したクオリティを味わってみたい」

「え」

「文化祭に来たからにはな」

「待っ」

「マコちゃん」

 

 ホラーが苦手な真が次の目的地に異を挟む前に、春が逃がさないためにガッチリと腕を掴む。

 

「マコちゃん、明日の講演で緊張してるでしょ。でもね……緊張ってほぐそうと思ってもほぐせるものでもないの……」

「……うん」

「だからね一気にストレスを与えて発散するといいの。さぁ行きましょう!」

 

 独自の理論を展開して無理やり真を引きずっていく春。この社長令嬢ノリノリである。

 

「春先輩って割とその……グイグイしてますよね」

「割とそういうとこある」

「もぐ……じゃあいくか」

 

 

 ***

 

 

 その後、怪盗団全員で文化祭を回った。

 

 案の定、お化け屋敷に連れていかれた真は……すごく憔悴していた。真の怖がりを擁護するわけじゃないけど、案外クオリティは高かった。でも見てるからね、もっと怖いものをあっちの世界で。

 次に行った縁日の屋台では、ほぼ全員、射的で景品を獲得していた。パレスやメメントスでの戦闘の経験が活きたみたいだ。怪盗団で射的の景品をほぼ総取りしてしまったので、そのクラスには悪いことをしてしまった。二日目も開いていることを祈ろう。

 

 その後も文化祭を楽しんで回っていたが……やっぱり明智は見当たらない。怪しい大人はちらほら見かけるが、彼は本当に来てないらしい。来ていない理由……。俺が監視役としてアテにされているからぐらいしか思い浮かばない。

 

 別に来る来ないぐらいでこの先の未来が大きく変わるわけじゃないけど、なにか大きな見落としをしているんじゃないかと。

 

「どうしました胡桃先輩? ……周り、気になります?」

「……いや別に。ちょっと神経質になってただけかも」

「まぁ、会話に気を付けて喋るって窮屈ですもんね」

「……まぁ、ね」

「なんです?」

 

 口癖うつったな。と言いたかったけどそれは俺がすみれを意識しているみたいだから言うのはやめた。……うん。そうだなきっと神経質になりすぎてたんだ。特に意味のないことで考えすぎた。

 

「いやなんでも」

「待ってください、誤魔化されると逆に気になります」

「なんでもないです」

 

 すみれを軽くあしらいながら前を行く皆についていく。今は羽を伸ばそうと、ざわつく不安と予感は心の底に一度沈めた。

 

「そこまで言うんだったら聞きませんけど……あー……そういえば、あのその……明日って空いてます?」

「……? 明智の講演あるけど」

「あっ、えっとほら! 講演まで時間あるじゃないですか。講演前とかちょっと話しておきたいことがあって……」

 

 ここで言えばいいのに言えないってことは……もしかしてかすみがペルソナに覚醒して、それを聞いてどうしたらいいのかとか? 俺があのパレスに居たことあんまり深堀して欲しくないんだよな。てかそれに志保さんとの約束あるし。

 

「講演前までも用事ある」

「あ、店番とかですか?」

「それは講演後。その時間は志保さんと約束してる」

「ゑ゛」

「……? どうした?」

「あ、いえ。え? 全然。ビックリなんで。はい。またなんか時間あって都合ついたらこっちから話すんで。大丈夫です。はい」

「……おう?」

 

 

 

 

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