悟飯のメニューを考えて数年後、ラカノン、悟空、悟飯はカメハウスへと向かっていた。
「そろそろか、カメハウスに向かうのも俺は久しぶりだな」
「仕方ねぇさ、ラカノンは修行で忙しかったし悟飯の面倒も見てたんだ。けどじっちゃんきっと喜ぶぞ!」
「そうだね!お父さんとラカノン兄ちゃんが育てた野菜いつも美味しいって言ってるよ!」
ラカノンは武空術で、悟空と悟飯は筋斗雲に乗って空を飛んでいる。向かっている理由は野菜を届けるためなのとご近所付き合い、ようは最近の報告をするため向かっている。
「そろそろだな・・・ん?」
「どうしたラカノン?」
「いや、多分俺の気のせいだろう・・・」
(どういうことだ・・・?宇宙から悟空と同じくらいの戦闘力を感じる。俺には及ばないがそれでもかなりの強さを持っていやがるな・・・)
ラカノンはかなり大きな気を感じ取った、しかし宇宙から来るということは基本的には良いことではない。それこそ自分が居たフリーザ軍がやるようなことだろう。
(まさかな・・・)
「悟空、空の方にちょっと意識を向けてくれないか?」
「え?いいけんど・・・でけぇ気を感じるな。とびっきり悪い気ってわけじゃねぇがいい気ではないことは確かだ」
「あぁ、一応気を付けてくれ」
「え?どうしたの?僕には分からないや・・・」
「悟飯はしょうがないさ、最近になってやっと気を感じ取れるようになったしな」
そんな会話をしながら俺達はカメハウスへと飛んでいく。しばらく飛んだ後だろうか、海の向こう側、小さな島にポツンと佇んでいる小さな家が見えてきた。
「あ、やっと見えてきたな。ここまで以外と遠いからいい修行になるぜ」
「僕は筋斗雲に乗りながらになっちゃった・・・」
「おーいじっちゃ~ん!元気だったかぁ~!!!」
ラカノン達3人がその島へと到着する、するとカメハウスの中から何人か人影が出てきた。
「おぉ、久しぶりじゃな悟空、ラカノン。元気じゃったか?」
「本当に久しぶりだな悟空!最近だとラカノンが来ていたから会えなくて結構寂しかったんだぜ?」
「ははは、オラも嫁さん貰ったかんな。それにラカノンが修行だからっていつも運んでくれんだ」
「ここまで来るの中々時間かかるからな、いいトレーニングになるんだよ。ただちっとばかし重力が軽くて動きにくいけどな」
そんなことを話ながら時間は経っていく、するとブルマがあることに気づいて悟飯の頭に指を指す。
「あら!ドラゴンボールじゃない!しかも四星玉!」
「あぁ、なんせじっちゃんの形見だかんな。オラの息子の名前も悟飯だしきっとお守りになってくれるっと思ってよ」
「なるほどな、自分のじいさんの名前をつけたのか。悟空にしてはいいセンスしてるじゃないか!」
「おいおいよしてくれよクリリン~」
「じゃが悟飯のやつもきっと守ってくれよう。なにせワシの一番弟子じゃからな!」
ドラゴンボールや祖父悟飯の話をして更に盛り上がっていく。しかしその楽しい時間をかき消すような轟音と共に何かが近づいて来ているのが分かってしまった。
「おい悟空、こいつはさっき宇宙の方から感じ取った気だよな?」
{あぁ、間違いねぇ。こっちに物凄いスピードで近づいてんな」
「お父さん・・・僕なんだか怖くなってきた・・・」
「確かにこいつはすげぇ気だな・・・俺じゃ勝てない・・・
時間にして10数秒、もしかしたら数秒だったかもしれない。ラカノン達が感じ取った気の正体が目の前に降り立つ。
「久しいなぁ、カカロットよ・・・!」
砂煙で姿がよく見えない、しかしその声を聞いて真っ先に反応するものが居た。
「ん・・・?ラディッツ・・・?」
「は、え、もしやその声は・・・ラカノンさん??!!!」
「ラカノン知り合いか?」
「いや、知り合いも何も悟空、お前の兄ちゃんだぞ?」
「え・・・オラの・・・兄ちゃん??!!!」
「「「えぇええええええええええ???!!!!」」」
落ち着きを取り戻すまで時間経過
「やっと質問攻めが終わったか・・・」
「すまねぇなラディッツ、いや、今はお前の方が年上だから敬語の方がいいか?」
「勘弁してくださいよラカノンさん・・・」
「いやちょっと待ちなさいよ!何であの2人はあそこまで馴染んでいるわけ?!」
「どうやら前話した惑星ベジータ出身らしくオラが赤ん坊の時からの知り合いらしい」
「そのわりにはラディッツさんの方が年が上に見えるがのう・・・」
「そりゃ俺はこの時代の人間じゃないからな。さっきも話した通り変な空間に巻き込まれて俺はここにいる」
ラディッツは疲れた顔をしている。それもそうだろう、目の前には自分の死んだと思っていた師匠がいて弟と同じぐらいの年とくれば驚かないはずがない。
「にしても何故この星に来たんだ?それに俺はてっきりサイヤ人は全滅したもんだと思っていたんだが・・・」
「サイヤ人は数人ですが生き残っています、今生きているサイヤ人だと俺、カカロット、ラカノンさん、ベジータ、ナッパぐらいだと思います」
「以外と生き残ってんな、それでこの星に来た理由は?」
「えぇ、今俺たちはフリーザの元で星の地上げをしています。この星に来たのはカカロットがこの星に飛ばされたのを思い出して迎えに来たっていうわけですね」
なるほどな、とラカノンは頷く。しかしカカロット、もとい悟空は地上げをするような性格ではなく誘っても無駄なんじゃないか?と思う。
「だがよぉ兄ちゃん、オラは地上げ?っていうのやるつもりはねぇぞ?」
「それについては俺が迎えに来たのはフリーザを倒す為に少しでも頭数を揃えようというのが王子、ベジータの考えだ」
「なるほどな、確かにフリーザを倒すってんなら俺も同意だ。しかし地球は重力が軽いからな・・・もっと重い場所で鍛えることができるならいいんだがな」
ラカノンが言っている通り地球の重力はとても軽い、といってもそこに住んでいる地球人達からすれば通常通りのものなのだが。
「そのためにも俺たちはフリーザ軍に入って反発する機会を伺っているんです」
「くっそ~、俺も宇宙に出られたらいいんだが・・・」
ラカノンはちらっと悟飯の方を見る、まだまだ小さい弟のような悟飯を置いていくわけにもいかないし悟空達夫婦には恩もある。そのこともあり今宇宙に行くわけにはいかなかった。
「しかしラカノンさんもいるのは心強い!見たところ最後に会った時と戦闘力は変わってなさそうですがヒシヒシとその強さは肌で感じますよ」
「あたりめぇだろ兄ちゃん!ラカノンは本当にすげぇやつなんだぜ!」
「よせやい、俺はバーダックにも及ばない戦闘力だぞ?今だっていいとこ5000だ」
わいわいと話しているところにあまりにも邪悪な気が現れる、しかしその早すぎる出現と消滅にラカノン達が気づくことはできなかった。
「うぐぁッ?!!!」
「ん?どうしたラディッツ、腹でも痛くなったか」
「離れろクリリンッ!でぇりゃあッ!」
ラカノンがラディッツを蹴り飛ばす、しかし吹っ飛んだラディッツには傷一つ付いておらず真っ黒な気を暴風のように吹き荒らしながらカメハウスの前に降り立つのだった。