二度目の悪神は渇望す   作:オルフェイス

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ふぅ。

急いで仕上げたのでちょっと雑かも。すみません


ザッカート《4》

『□89』

 

 

あれからしばし経ち、色々な面で余裕ができたことから今まで放置気味だった事に関して進めることになった。

 

それは、封印した魔王の肉体───その欠片に関することだ。

 

今はまだ封印されたままになってはいるが、しかし何かの拍子で出てきてしまう可能性がある。

ベルウッドが攻めてきたときは余裕がなかったために、封印された魔王の欠片を投げつけるなどして撤退したため、こちらに残っている欠片の数はアルダ側と比べて少ない。

 

それはつまり、欠片の封印に割かれる力があちらの方が多いということでもある。しかしそれは、喜ばしいことではない。魔王というのは、ラムダの共通の敵であるからだ。もしも復活してしまったら、何がなんでも再封印する必要がある。

 

それこそ、もう一度ベルウッドと組むことも考えなくてはならないだろう。

 

保有している欠片のいくつかはグドゥラニスの魂の欠片であり、その中でグドゥラニスにとって重要な部分の魂は決して肉体と合流できないように、この世界の輪廻転生を運行しているロドコルテという神に任せている。

 

……まぁ正確には押し付けた、というのが正しいが。

 

どちらにしろ、魔王の欠片というものは危険である。下手をすれば災厄を引き起こしかねない。

流石のザッカートも、魔王の欠片を使った武器を作る度胸はなかったようであった。

 

ただ『もしも封印から出てきたときのために、再封印用のマジックアイテムを造っておく』と言っていた。他の勇者の力も借りた合同作であるようだ。

 

もしもグドゥラニスを滅ぼせる者がいたのなら、ここまで悩む必要はないのだが……流石に望みすぎだろうな。

 

 

あぁ、それと今日までにヴィダは様々な新種族を増やしていた。

 

 

『太陽の巨人』タロスとの間に生まれた巨人種。

 

ヴィダに従う獣王たちとの間に生まれた獣人種。

 

『魔塵の邪神』と『邪闇の悪神』が融合した『魔塵と邪闇の邪悪神』ビヒャルデコーポとの間に生まれた鬼人族と魔人族。

 

同じく甲殻と複眼が融合した『甲殻と複眼の邪悪神』ザナルパドナとの間に生まれたアラクネ、エンプーサ。

 

諸々の事情から邪神悪神と融合した獣王たちの間から生まれたハーピィーやケンタウロス。

 

『汚泥と触手の邪神』メレベベイルの間から生まれたスキュラ。

 

『毒鱗の邪神』ジュバディとの間に生まれたラミア。

 

『龍皇神』マルドゥークの配下、ティアマトとの間に生まれた竜人。

 

『海の神』トリスタンとの間に生まれた人魚。

 

 

などなど……今のところはこれぐらいで、その内の四種族は魔物にルーツを持たない……つまりランクを持たない純種である。

 

最初に誕生した始祖とでも言うべき者たちは、方法こそそれぞれ違うものの、他種族を同種族に生まれ変わらせることができた。場合によっては儀式が必要となる種もいるようだが、それは置いておこう。

 

あれからヴィダがどんどん新種族を生み出し、新種族に変えているため、人間の約七割近くが新種族に生まれ変わっている。

そのせいで元々人間用だった住居や衣服を作り直さなくてはならなくなったりと、多少の問題が発生してしまった。

 

だがまぁ、これくらいならば大した問題でもない。問題なのは……恐らく……いやきっと。

ヴィダはこれからさらに新種族が増やしていくのではないか、ということだ。

 

増やすのはいい。しかし……それにも限度というものがある。この調子でいけばバーンガイアから人間が消えてしまうのではなかろうか。

 

なので後日ザッカートと一緒にヴィダを諌めに行く。あとボティンやぺリアも着いてきてもらおう。

 

 

 

『□11』

 

 

 

久しぶりにランクが上がったようである。といっても、せいぜいステータスが向上しただけで大した変化はないのだけれど。

 

敢えていうなら種族名。それが変わっていた。しかし私にとってそんなことはどうでも良いので置いておく。

 

なんであんな名前になったのか、甚だ疑問だが……置いておくのだ。

 

さて。以前、ヴィダを諌めてもう新種族を増やしすぎないように言っておいたので、今のところ人間がいなくなるなんてことにはなっていない(なお人間とは人、エルフ、ドワーフのことである。しかし新種族も人であるのでこれからは人間と一括りにする)。

 

のだが、新種族の中には陸上ではろくに動けない、もしくは動きづらい種もいれば、高いところの方が住みやすい種、通常の住宅では狭すぎるほど大きな種など、種族間の形の違いが問題となっている。

 

海や水のあるところでしか生きれない人魚は急遽地下を掘って地中内にいる魔物を駆逐し、できた大穴に水属性魔術の達人や水属性の神々が水を入れ、ザッカートたちが一時的な仮住居を作った。掛かった時間は、急いでいたために一日足らずである。

 

他にもハーピィーやラミア、スキュラなど適した環境を急いで知り作らなくてはならない種が多かった。しかし、彼らが誕生したことでバーンガイアの復興に役立ってる部分もある。必要な仕事は増えたが、これから楽になるだろう。

 

まだまだ出来上がっていないものばかりではあるが、バーンガイアも以前と同じ程度にまで復興されている。しかし、そこで終わりではない。

 

目指すは、人口十万人。現在は、魔物を含めて約一万と少し。目標までは、まだまだ遠い。

 

 

 

 

『□19』

 

 

 

バーンガイアも元の形に戻ってきたこともあって、ヒルウィロウ主催『天下一武道大会』というものを開催するらしい。

 

ざっくりと言うと、バーンガイアで誰が一番強いのかを競う大会であるとか。今回は第一回目であるため武力を競うようだが、今後やることがあれば魔術限定や芸術を競う大会もやってみたいとのこと。

 

ルールは簡単、参ったと言わせた方の勝ち。殺しはご法度、それ以外はなんでもありである。

 

因みにこの大会にザッカートたち勇者は入らない。もちろんファーマウンもである。

ファーマウンは勇者であるため強いのはわかりきってるし、逆にザッカートたちは生産系勇者なので戦闘は不得意。

 

というわけで、勇者を抜かした大会を何週間後かにやるらしい。それまでには会場とか宣伝を済ましておくとのこと。

 

ヒルウィロウの発案は、意外なことに神々や人々に好感だったため、採用された。年齢は十歳以下は参加できないようだが、それ以上なら参加できるようにするらしい。

 

カミラとグラはどうや参加する気のようで、楽しみにしていた。

 

ザッカートは『親として、色々と心配だな……やりすぎたりしないかとか、逆にやられ過ぎたりしないかとか』と心配していた。正直、私も心配な部分はあるが……だからといって押さえつけるのも良くない。

 

あの子達も、そこまで子供でもない。成長してるし、強くなってる。

 

なら、好きなようにやらせてみるのが一番であろう。

 

もちろん、やりすぎたりすれば怒るけれど。

 

因みに私も参加する予定である。最近になって空間属性魔術や鎧術、鞭術が覚醒したので、試すのに良い機会である。

 

 

 

『□30』

 

 

 

『天下一武道大会』、開催の日。

 

人やエルフ、ドワーフをはじめ、巨人種や獣人種などを筆頭に新種族の腕自慢も多く参加しており、中にはカミラの眷属となったゾルコドリオもいた。

それにノーブルオークやリザードマン、ハイゴブリンやハイコボルトなど魔物も多く参加している。

 

異種混合どころではくらい混ざっているが、カミラやグラは楽しそうにしている。

 

私も、行けるところまでいってみるとしようか。ザッカートに良いところを見せたいし、子供たちに母の強さを見てもらおう。

 

 

 




天下一武道大会……一体なにボールなんだ……

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