あと二日に一度のペースで投稿してましたが、今回から三日に一度のペースに変更します。
『□34』
『天下一武道大会』は、無事に閉幕した。腕自慢の強者たちが参加したことで大盛り上がりを見せた、が……そのせいで、作り上げた会場はボロボロ。次に使うとしても、修理が必要だ。
選手として参加したカミラとグラも、良い経験をしたことだろう。強い敵との戦い、勝利、そして敗北。その経験は、あの子達をより強くさせることだろう。
まぁ、あの子達は負けて悔しそうにしていたけど。カミラにいたっては泣き出してしまったくらいだ。グラが頭を撫でたら泣き止んだけど、これではどちらが姉かわからないな、と思ったものだ。
今回はシンプルにトーナメント戦で優勝者を決めたが、次にやることがあればタッグ戦やチーム戦をやってみるのも良いだろう。
今日の大会は多くの人が参加して、みんな楽しんだ。強さを競い合い、友情を得て、愛を育み……もしかしたら恋を知った者もいるかもしれない。
みんな平等だ。みんな、自由だ。
こんな平穏が、平和が長く続けばいいと思える。ザッカートが築き上げてきたものであることも、理由の一つではあるけれど……もう私は、昔の私とは違う。身体は魔物だけれど……私は、人間なのだ。
私自身の意思で、みんなを、バーンガイアを守りたい。そう思える。
あぁ因みに、今回の優勝者はノーブルオークのブーゴンである。ノーブルオークの怪力を活かした棒術の打撃を巧みに操る優れた戦士だった。
私はゾルコドリオと当たったのだが……いかんせん、奴のタフさのせいで攻めきれなかった。次に当たることがあれば、勝ちたいものだ。
『□40』
復興も、区切りが良いところまでやりきって住居や農業も心配しなくても良くなったところで、ザッカートたちは食文化の向上を目指した。
具体的に言えば、食材の美味しい調理方法や調味料の作り方などである。
いつか自分の好物を作るのが、今の夢であるとザッカートは言っていた。
……農業はともかく、料理はまったくやったことがなかったな。試しにやってみようか……いや、やろう。ザッカートに美味しいものを食べてもらうのだ。
……ところでカミラ、グラ。なぜ頑張ろうと意気込む私を見てニコニコとしているのですか?下らない理由だったら怒りますよ。
『□42』
わかっていたことであるが、『アース』での作り方をそのまま取り入れる方法は良いものとは言えなかった。
調味料もそうだが、『アース』で出来たやり方で『アース』の料理を再現することは難しい。『アース』のやり方でなく、ラムダのやり方を見つける必要がある。
しかも『アース』の料理を知っているのはザッカートたち勇者のみであるため、他の人では目標がわからず、どのように試行錯誤するのかはザッカートたちにしか決められないことだった。
そのせいでろくに手伝うことも出来ないというのが現状である。ザッカートは苦笑いで『料理は俺たちの我が儘だし、優先順位は低いから大丈夫だ』と言っていたが。
それはそれとしても納得できないので、美味しいものを作れるよう頑張ろう。今のところ、作った料理は失敗ばかりなので。
……こういうときに分身することができれば、と思う。『アース』には忍者がいるし、何か自分を増やす術はないものだろうか。
『□50』
カミラとグラを連れ、グファドガーンの作ったダンジョンを攻略することになった。理由は色々とあるが、カミラとグラが同時期に壁にぶつかったため、それを越えさせるため、というのが理由の一つである。
他にもあるが、今はこれだけだ。
カミラとグラはレベル上げは順調だったがスキルレベルが未熟であるので、私と一緒にレベルが上がるまでタイムアタックをしようと思ったのである。
今回挑んだダンジョンはグファドガーン作の『毒蟲の果樹林』と呼ばれるもので、難易度はグファドガーンがバーンガイアに作った迷宮の中で中堅レベルのもので、ランク10から12までの魔物がごろごろといる。
因みに難易度が最高レベルになってくると最低ランクが13で最高15の魔物が出現する。そのため気軽に行けないのであまり人気はない。
カミラとグラと『毒蟲の果樹林』に最初に行ったときは、慣れない敵との戦いに疲れた様子だったカミラとグラだったが、今では慣れた様子で魔物を解体している。
結構な回数ダンジョンに行ったが、未だにカミラとグラのレベルは上がらない。このダンジョンの魔物のランクが低いからだろうか。
……ならそろそろ、攻略するダンジョンを別の所に変えるか?それで単独でダンジョンボスまで攻略させて……うん、そうしよう。
だがまぁ、やり過ぎは良くないだろうし、ダンジョンタイムアタックは週に一回としよう。
『□61』
ザッカートがダンジョンタイムアタックを止めてきた。どうやら頻度が多過ぎてカミラとグラに泣き付かれたようだ。
これでも頻度は少な目にしておいたのだが……それでも多いようである。反省しよう。
それではダンジョン攻略で得た戦利品を使って、何か美味しいものを作れないか試作してみよう。最近になってスキルも獲得したし、美味しいものが作れる……はずだ。
……多分。
焼く、煮る、蒸す、揚げる……これらができれば、最低限美味しいものは作れるはずだし、問題は……ない、はず。
とりあえず蟲も食べれるのか、試作してみよう。
『□70』
蟲は食べれなかった。多分、そもそもが食用に向いていない肉質だったのだろう。
カミラとグラは、ザッカートやアークたち勇者に魔術や生産系スキルについて教わっている。今まで私が教えてきたことといえば戦闘ばっかりなので、良いことだ。
けれど、こういうときに私に出来ることが少ないことを気にしてしまう。母親として、あの子達を愛してはやれてるはずだが……母親としてあの子達に教えられているのかは、微妙なところ。
ザッカートに任せきりになるのは駄目だし、頼ってばかりなのは嫌だ。頼っていたいし、頼られてたい。相互の関係が『
一応私自身は、ザッカートの妻であると自認しているのだし……でも、戦うことなら私以外でも出来る。支えることなんて、それこそ私でなくてもいい。
でも、あの子達を育てることができるのは私だ。母親としてのことを、あの子達に教えられてばかりではあるけれど……もう独り立ちできる歳になっていることも、わかってはいるけれど。
私は、あの子達を愛してる。多分、ザッカートに抱いた感情とも違う、この愛は……きっと親愛。
ザッカートに向ける愛が情愛、熱愛の類いだとすれば、あの子達に向けている愛は親愛、家族愛のそれ。なにせ自分の腹を痛めて産んだ子達だ。愛するのは当然だ。
だから、思う。
結果的に私がどうなろうとも、ザッカートには生きてほしいし、あの子達にも生きてほしい。そして、立派な大人になってほしい。
もしかしたら、あの子達が大人になる姿を見れずに死んでしまう可能性もあるから。
まぁ、あの子達が独り立ちできるまでは、死ぬつもりなんてない。もちろん独り立ちしても、である。
……しかし。
私も、随分と変わったものだ。あの頃と比べたら、雲泥の差だ。
それは良いことだと、私は思ってる。
・名前:ライラック(ラドゴーン)
・ランク:16
・種族:夜叉鬼母
・レベル:70
・二つ名:【元貪喰の悪神】【ザッカート信者】【ダンジョン最速攻略者】【始祖の母】
・パッシブスキル
特殊五感
擬態:エルフの少女
超速再生:7Lv(UP!)
物理耐性:10Lv
魔術耐性:10Lv
状態異常耐性:10Lv
全属性耐性:10Lv
能力値増強:ザッカート:2Lv(能力値強化から覚醒&UP!)
自己強化:導き:10Lv(UP!)
魔力増大:9Lv(UP!)
捕食時能力値増大:極大
自己極強化:捕食:7Lv(UP!)
生命力増大:10Lv
体内空間超拡張:3Lv(UP!)
身体超強化(牙舌毛胃):5Lv(UP!)
身体伸縮(舌毛):10Lv(UP!)
大食い溜め:10Lv
骸装装備時防御力増強:小(骸装装備時防御力強化から覚醒!)
能力値強化:骸装:8Lv(UP!)
魔力自動回復:10Lv(UP!)
魔砲装備時攻撃力強化:大(UP!)
・アクティブスキル
貪王喰闘術:7Lv(UP!)
多重思考:7Lv(UP!)
遠隔精密操作:6Lv(UP!)
貪空魔術:2Lv(空間属性魔術から覚醒&UP!)
貪風魔術:3Lv(UP!)
高速思考:10Lv
貪削鬼鞭術:2Lv(鞭術から覚醒&UP!)
魔術精密制御:5Lv(UP!)
無属性魔術:10Lv(UP!)
同時多発動:5Lv(UP!)
骸王鎧術:3Lv(鎧術から覚醒&UP!)
限界破棄:7Lv(UP!)
詠唱破棄:10Lv
骸装限界突破:5Lv(UP!)
魔闘術:10Lv(UP!)
砲術:6Lv(UP!)
魔砲限界突破:5Lv(UP!)
農業:3Lv(NEW&UP!)
料理:2Lv(NEW&UP!)
・ユニークスキル
全身口
調和魂魄:3Lv(UP!)
神喰らい:7Lv
継続強化:10Lv