二度目の悪神は渇望す   作:オルフェイス

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今現在のルートは
ラムダ√→ザッカート√
となっております。


ラムダ《4》

『□15』

 

 

今日はステータスの確認とレベル上げを目的としたダンジョン攻略をやっていく。

 

ステータスの能力値はランク通りであるが、スキルに関してはそれなりに多い。かつての経験と、今現在の状態がスキルとなっているようだ。

 

ただその内容がピーキーで、アクティブスキルが少なかったり、パッシブスキルは多かったり。

レベル10のスキルがあるかと思えば、レベル1のものもあるし。

 

当面の目標は、スキルの底上げとランク上げだ。

 

その間、ザッカートから離れることになるのは嫌だが……最低でもランク13にまでならないと、魔王軍との戦いでは足手まといになる。

 

しばらくダンジョンに篭る……のはやらずに、登り降りしながら攻略していこう。

ザッカートに会えなくなるのは嫌だからね。

 

 

 

『□50』

 

 

 

まず、格闘術と魔術を平行して練習しながらダンジョンを攻略していった。

 

格闘術に関しては、ここはこうした方がいいだろう、ということをやるという曖昧なやり方だが。

魔術に関しては、今現在保有している空間属性と風属性を、並列思考を駆使して常時発動している。

 

しかし初めての試みであるため、魔術の発動はできるが、その制御が覚束ない。それにずっと魔術を使い続けることも、魔力的に難しい。

 

生命力に関しては、高速再生スキルがあるので問題はないのだが……魔力増大があっても、素の魔力が少ないのでは意味がない。

 

だが、今はこれしかできない以上、こうするしかない。『呑喰穴』の上層ではランク8までの魔物しか出てこないため、レベル上げには丁度良い。この調子なら、ランク9まですぐだろう。

 

肝心なのはその先だが、少しずつ……いや贅沢を言えば大きく進んでいきたい。

 

がんばろう。

 

 

 

『□0』

 

 

 

ランク9に上がるのはすぐだった。その間に格闘術スキルの獲得、魔術スキルレベルの上昇など、成果は多い。

 

しかし、まだ9だ。こんなものでは足りない。もっと強くなる必要がある。

 

もしもザッカートに、あのときのような危機が迫ったら……今の俺では防げない。

 

だから、もっとだ。もっと、いる。

 

 

 

『□0』

 

 

 

勢い余ってランク10まで行ってしまった。いや悪いわけではないが。

 

途中からヴィーヴルの骸装を使い始め、レベル上げの効率が上がった。しかし、その分スキルの獲得やスキルレベルの上昇が滞ってしまっている。

並列思考を使いながら、ランクが上の魔物にも挑みながらレベルを上げているが、ランクが上がるのが速くてスキルの方が追い付いていない。

 

ここで分体でも使えれば、スキルごとに練習も出来たのだが……無い物ねだりをしても仕方ない。

 

ザッカートがいる地上とダンジョンを行ったり来たりしながら、進めていくとしよう。

 

あぁ、ザッカートからは『レベルが上がるのが早くないか?』なんて言われたな。

早く上がって困ることはないのだから、良いのではないだろうか。

 

というか、もし理由があるとしたらそれはザッカートの仕業……というかおかげだろう。なにせ導士なわけだし。

 

 

 

『□97』

 

 

 

今日は『呑喰穴』ではなく地上で魔王軍の魔物相手に戦うことになった。

 

似たような魔物ばかりを相手にしても成長できないから、というのもあるが、何よりこれを機に他の戦い方を見ておこうと思ったのだ。

 

ザッカートたちは戦闘、というよりも運動を苦手としているので魔術がメインだ。時々教えて貰うことがある。

 

対して戦闘系勇者たちは武術スキルも魔術スキルも両方兼ね備えているし、なにより戦い慣れている。他の仲間たちも勇者には及ばないまでも皆強い。参考にするには持ってこいだ。

 

ベルウッドに関しては、あまり当てにならないが。あれ完全にゴリ押しだからなぁ……

 

しかし、今回の戦いで得られるものはあった。

 

自身の戦闘スタイル。今までは魔術と格闘術がメインだったが……試しに鞭も使ってみよう。

 

……正確には自分の舌を、だが。

 

 

 

『□64』

 

 

 

魔王軍と戦いながらもダンジョン攻略は進めつつ、ザッカートとの交流も忘れない。

 

そんなことを繰り返していたら、いつの間にかユニークスキルに【継続強化】なんてものが出てきた。

 

恐らくだが、俺の今までの行動から考えると、このユニークスキルは継続して行動すれば能力値が上昇するとか、そういう効果があるのだろう。

 

それならば好都合。最近、一部のパッシブスキルが上位スキルとなってきたことで、俺も強くなれている。この調子で頑張っていこう。できればアクティブスキルも上位スキルにしておきたいな。

 

あ、因みに今日でランク11になった。神の最低ラインまで、あと2ランク。元の強さを取り戻すのは、まだ遠い。

 

 

 

『□5』

 

 

ランク12となり、神と戦える最低ランクまで残すところあと1ランクとなった。

 

しかし、同時に『呑喰穴』のダンジョン攻略も終わってしまった。レベル上げを行うのはこれからもできるが、最近レベルがまったく上がらない。

 

いつぶつかるのかと思っていたが、ようやくレベルの壁にぶつかったようだ。

壁にぶつかるとレベルが上がらなくなるので、レベルが上がるまで諦めずに魔物を倒すのが壁を越える方法である。

 

が、俺にそんな時間はないので、少し捻ったダンジョン攻略をしようと思う。

 

内容は『呑喰穴』攻略RTA────リアルタイムアタックである。

 

 

 

『□99』

 

 

 

RTAに挑んだところ、壁をあっさりと越えることが出来た。といっても何週か行ったが。

 

レベルが上がるようになったのはいいのだが、しかしスキルレベルを最近上げれてないのは問題だ。

 

獲得したスキルも、いくつかは最大レベル─────レベル10にまで到達しているのだが……そろそろ上位スキルも欲しいところだ。

 

しかし修練をするのはいいが、ザッカートとの時間を減らすつもりはない。そういうところは24時間一緒にいるグファドガーンが羨ましい。

 

今は俺のやったようにザッカートの好むエルフの美少女の依り代を創っているようだが……まぁエルフで被ろうが構うまい。中身は違うものなのだから。

 

 

 

『□56』

 

 

 

ランク13に到達した。これでようやくスタート地点だ。これからもレベルを上げて強くならなくては。

 

あぁ、そういえばザッカートが兵器開発に成功したらしい。その兵器によって発生する毒素も、ヴィダたち大神の力があれば浄化できることも確認された。

 

……のはいいのだが、しかしベルウッドは否定的だ。ザッカートが狙われた事件から、ザッカートの作る兵器がグドゥラニスに危機感を抱かせている、というのはベルウッドも理解していることだろう。

 

ザッカートの兵器を使えば、グドゥラニス倒すことができるかもしれない、とも思っているだろう。

しかし、今の状況ではラムダには余裕がある。それがベルウッドの踏ん切りをつかせない。

 

……いや、違うな。ベルウッドがベルウッドである限り、ザッカートの兵器など認めないだろう。

ベルウッドは理想の求道者だ。だから諦めることをしないし、妥協しない。

 

その理想は、確かに心地よいものだろう。誰もが付いていきたくなるような魅力があるだろう。

しかし、ベルウッドの理想は、その理想以外のものを弾き除外している。

 

ザッカートのそれとは、あまりに違いすぎる。

 

ベルウッドは、決して諦めはしないだろう。『アース』の兵器を使わずに、グドゥラニスを倒すまで。

ベルウッドは、自分の理想のために────あらゆるすべてを犠牲にするだろう。

 

そんなベルウッドを認めさせるのは、当然ながら骨が折れる。

 

だからベルウッドを認めさせるには、まったく別のアプローチ……例えば毒素を発生させない、魔術をメインとした兵器の開発とか……多分、それならベルウッドも文句は言わないだろう。

 

ベルウッドを説得したところで、次に来るのは大神たちの説得であろうが……ザッカートの兵器開発に賛同している大神もいるのは、幸いだろう。

 

 

 

『□90』

 

 

 

今更だが、今の俺は正確にはラドゴーンではない。

 

ラドゴーンという名前しか持っていないからそう名乗っているだけであり、悪神ラドゴーンはザッカートを逃がそうとしたあの時に、魔王に滅ぼされた。

今ここにいるラドゴーンは、ただランクが高いだけの魔物でしかないのである。

 

なぜ突然そんなことを言いだしたのかというと、それはザッカートと共に兵器の改良実験を行っていた時のことだ。

 

その時の実験は、高ランクのヴィーヴルであれば銃や兵器の構造を理解し、寄生融合できるのではないかというものだった。

 

当然ながら実験のためにはヴィーヴルが必要であり、誰かがヴィーヴルを連れてこなければならないのだが、俺は自分がヴィーヴル連れてくることを辞退したのだ。

グファドガーンが空間魔術で連れてくる方が早いというのが主な理由ではあったが、他にも理由があった。

 

それは、ヴィーヴルは俺の言うことを聞くわけではない、というものだった。

 

そう説明した時は『なんで?』と、とても驚かれたが、別に不思議なことではない。

ヴィーヴルを生み出したのは『貪喰の悪神』ラドゴーンだが、俺はラドゴーンではない。ラドゴーンの魂の欠片はあるが、ヴィーヴルに魂の気配を感じ取る能力などない。

 

そのため、ヴィーヴルは俺に従うわけではない。まぁ俺がいなくても基本的に仲間の言うことは聞くのだけども。ただヴィーヴルに命じることはできなくなった、とだけ思ってくれればいい。

 

そう伝えると『なんとか理解はできた』とザッカートは言ってくれた。

 

ただ『ならお前のことはなんて呼べばいいんだ?』と返されてしまった。これは困った。そんなことを聞かれても、今まで通りラドゴーンで良いのではないだろうか?

 

『自分のことをラドゴーンじゃないと思っているなら、名前も変えた方がいいんじゃないか?』とザッカートに言われたので、急遽名付け大会が始まった。

 

……因みに名付け大会と宣ったのはアークだった。案外ノリが良いらしい。

 

最終的に、あれでもないこれでもないとその場にいた全員で悩んだ結果、俺の名前も決まった。

 

明日から、この名前を名乗ることにする。

 

 




・名前:ライラック(ラドゴーン)

・ランク:13

・種族:暴食の化身

・レベル:90

・二つ名:【元貪喰の悪神】【ザッカート信者】【ダンジョン最速攻略者】


・パッシブスキル
特殊五感
擬態:エルフの少女
超速再生:1Lv(高速再生から覚醒&UP!)
物理耐性:10Lv
魔術耐性:9Lv(UP!)
状態異常耐性:10Lv(UP!)
全属性耐性:9Lv(UP!)
能力値強化:ザッカート:5Lv(UP!)
自己強化:導き:5Lv(UP!)
魔力増大:4Lv(UP!)
捕食時能力値増大:極大
自己極強化:捕食:1Lv(自己超強化から覚醒!)
生命力増大:10Lv
体内空間拡張:10Lv
身体超強化(牙舌毛胃):1Lv(身体強化から覚醒!)
身体伸縮(舌毛):5Lv(UP!)
大食い溜め:7Lv(食い溜めから覚醒&UP!)
骸装装備時防御力強化:中(NEW&UP!)
能力値強化:骸装:3Lv(NEW&UP!)
魔力自動回復:6Lv(NEW&UP!)


・アクティブスキル
格闘術:10Lv(NEW&UP!)
多重思考:2Lv(並列思考から覚醒&UP!)
遠隔精密操作:1Lv(遠隔操作から覚醒!)
空間属性魔術:7Lv(UP!)
風属性魔術:9Lv(UP!)
高速思考:10Lv(NEW&UP!)
鞭術:3Lv(NEW&UP!)
魔術制御:10Lv(NEW&UP!)
無属性魔術:6Lv(NEW&UP!)
寄生:1Lv
同時発動:10Lv(NEW&UP!)
鎧術:5Lv(NEW&UP!)
限界破棄:1Lv(NEW&限界突破から覚醒&限界超越から覚醒!)
詠唱破棄:7Lv(NEW&UP!)
骸装限界突破:1Lv(NEW!)
魔闘術:4Lv(NEW&UP!)

・ユニークスキル
全身口
異形精神:5Lv
魂の欠片
神喰らい:5Lv
継続強化:7Lv(NEW&UP!)
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