ヒーローを支えたい   作:魔術師見習いArice

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ヒロアカを見返してたら書きたくなった。後悔も反省もしていない!

見切り発車なのでどこまでかけるかわからないですが、頑張ります


プロローグ

 中国で発光する赤子が生まれたことをきっかけとして次々と現れ始めた超人達。彼ら(彼女ら)の持つ理解の範疇を超える力を人々は個性と呼んだ。

 そして個性を持つ人々が増えるにつれて個性を用いて犯罪を行う者も増えた。そんな犯罪者は(ヴィラン)と呼ばれるようになった。そして、手kが増えるにつれて対抗するように市民を守ろうとする者も現れてきた。そんな者をヒーローと人々は呼んだ。

 そして、敵もヒーローもいるのが当たり前な世の中となって数十年が経った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「HA HA HA HA! もう大丈夫、何故って?

  私が来た!

 

「やっぱ、オールマイトってすげー!!!」

 

 テレビの前ではしゃいでいる男の子、そんな彼が見ているのはもはや探さなくてもそこかしこで流される動画だ。

 とある事件によって倒壊した廃ビルからたくさんの人を救い出していく動画で、今やNo1ヒーローまで上り詰めた生きた伝説のヒーロー、オールマイトが初めてヒーローとして活躍したときの動画だ。金髪で特徴的な髪をたなびかせながら筋骨隆々のヒーローが笑いながら十数人もの人を助ける姿はとてもかっこよく、こんなヒーローになりたいと憧れている。

 

圓山(えんざん)、又その動画見てるの?好きねぇ......」

 

 男の子の母親がそう言うものの、一切聞こえていないほど集中して見ていた。

 

「ボク、大きくなったらオールマイトみたいなヒーローになる!」

 

 目を輝かせて虞現(ぐげん) 圓山は母に言う。純粋に、自分も将来こうなれるということを疑いもせずに。

 

「そうなれるといいわね。」

 

 母親は、そう言いながらもどこか悲しそうな顔をする。母親がそんな顔をしていることには全く気がつかない圓山は、そのまま友達と遊びに行ってくる!と言って家を飛び出していく。

 母親はそんな圓山の後ろ姿を見ながら呟く。

 

「ごめんね........」

 

 彼女は一体何を思ってそんなことを言ったのか、真意は誰にも分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 その数日後、圓山は家に帰る途中にいつもと違うことに気がついた。何故か家の方向にヒーローが走って行くのが見えたからだ。それも、1人二人じゃない、小学校から帰る間に十人以上は見かけた。普通、ヒーローがよくパトロールしているとしても同じ方向に、それも走っていくようなことは早々見かけない。流石にそんな光景を何回も見ておかしいと気がついた瞬間、圓山は走り出していた。

 

 実は、彼は個性が発現してから、自分が不幸な目に遭うことが段違いに増えていた。明らかにおかしいと思い始めてから数週間かけて回数を数えた結果、一日に5回以上の不幸に必ず見舞われていた。

 そんな彼にはいつしかほぼほぼ100%の精度で危険察知が働くようになっていた。そんな普段だったら頼れるはずの危険察知が何故か家に帰ろうとすると警鐘を鳴らしてくるということもあり、家にいるはずの母が心配になる圓山。

 

「お母さん!」

 

 今はまだ昼。つまり、家にはお母さんが1人で残ってる。ヒーローが十数人も同じ方向、しかも自分の家の方向に向かっていったことからお母さんに何かあったんじゃないか、危険察知のこともあってそんな嫌な想像ばかりが頭をよぎる。そんな考えを振り払うかのようにただただ走った。そして、自分の家の近くまで辿りつくと、家の周りにはヒーローがたくさんいて近所の人に避難誘導を始めていた。

 

くそっ、誰か対抗できるヒーローは....... あなたは!?」

 

 その一方で、あまりに凶悪な(ヴィラン)であることから、対抗できるヒーローが来てくれることを望むヒーロー達。そんな彼らの前にとあるヒーローが現れる。ヒーロー達に包囲されている敵、AFO(オール・フォー・ワン)が表舞台に出てくるのを待っていたヒーロー、オールマイトだ。そんな彼の登場に気がついたのはヒーローの中でも一握りの者だけだった。

 

「お母さん!」

 

「ちょっと、危ないよ!」

 

 そして、そんなこと関係ないとばかりにヒーロー達の間と通り抜けて家へと入ろうとする圓山。勿論、危険であることを十分に理解しているヒーロー達は彼を止めようとするが、周りの言葉がまともに聞けていない彼に届くわけがなく、ヒーロー達の間から顔を出してしまった。

 そして、彼は見てしまう。彼の家が燃えているという光景を。呆然とし、立ち止まる圓山。間と間を上手くすり抜けることで見つからずに家の近くまで来れた圓山も流石にヒーローに捕まってしまう。お母さんがもし中に残っていたら.......そんな思いから拘束を振り払おうともがくも、大の大人、しかも|一般人より鍛えている上にNo1ヒーロー、そう呼ばれていて彼の憧れだったヒーロー《オールマイト》にそんなあがきが通じるわけもなくヒーローに捕まったままだった。

 

「どうした、少年?今ここは危ないんだ(・・・・・)。早く家に帰った方がいいよ。」

 

「お、オールマイト!?ここ、ボクの家なんだ。お母さんが中にいるはずなんだ!お母さんは無事なんだよね?ねぇ!」

 

 そんな少年の叫びを聞いて、ヒーロー達に動揺が走る。彼の家、そこに今いるのは闇の帝王、そう言われその存在を知るものからは恐れられているオール・フォー・ワンという男で、彼の目的がとある子供の個性だということが言われていたからだ。襲われている家、そしてその家を自分の家だと主張する少年。ヒーロー達が彼のことを保護対象として認識するのはさほど難しくなかった。

 

「こ、この子が目的だったのか!絶対にオール・フォー・ワンに渡すわけにはいかん。みんな、すまんが誰かこの子を安全なところまで連れて行ってくれないか?その間の足止めは私がする。」

 

 そう言いながら、周りで手の空いていてオール・フォー・ワンとの交戦では少々心許ないヒーローを探す。探しながら彼は次の一手を打つ。

 

「少年、ごめんよ。」

 

「オール......マイ.......ト、何...................で............」

 

 圓山の意識はそこで途絶えた。オールマイトが手刀を彼の首の後ろへ当てたからだ。勿論、怪我をしないようぬ十分に手加減をしたため、数十分したら起きるだろう。いかにヒーローと比べれば非力な少年とは言え、母親が家にいるかも知れないというだけで炎の上がる家に飛び込みそうになったほどの行動力を持っている。意識をはっきりとさせたまま保護すれば暴れるのは目に見えているため、意識を落とす必要があったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 圓山が目を覚ますと、周りに見知らぬ者が数人いた。

 

「おじさん達、誰?」

 

 数人、おじさんと言われたことにショックを受けていたがそうじゃない者もいた。知名度は低いが歴戦のヒーロー、グラントリノやオールマイトがそうだった。

 

「私はグラントリノ、ヒーローをやっている。」

 

「なんでヒーローの人たちがボクの周りに.........」

 

 そう言ったら、グラン何とかっていうヒーローが説明してくれた。説明を聞いている間に何が起こっていたのかを思い出す。燃える家、そしてその周りを囲むヒーロー..........

 

「お母さんは?お母さんはどこ?」

 

 その言葉を聞いて悲痛な顔をするヒーロー達。その表情である程度事情を察することが出来てしまった(・・・・・・・)。それで、もう会えないということを実感する。実感すると同時に表現しようのない激情に駆られる圓山。

 

「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 その日、彼の発した慟哭は彼が疲れて眠るまで続いた。

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