Ib〜ハッピーエンドへ行き着くためには〜   作:月舘

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どうも、私です。今回は今までの夢の話とはちょっとだけ違うところがあります。
前2回になくて今回はある物が関係します。すぐわかるとは思いますが楽しんで頂けたら何よりです。








では、どうぞ。


三度目の正直

俺はゆっくりと体を休める為に鞄を枕にして寝に入ったはずなのに気がつけば俺はアトリエのような場所に立っていた。そして目の前にはこちらに完全に背を向けてこちらに気づいた様子も見せず一心不乱にキャンバスに色をつけていく男性がいた。

 

その瞬間にこの美術館で見た今までの夢の内容を思い出し、それのお陰であの人物のなんとなくの予想が着いてしまった。

どれだけ自分が危ない橋を渡っていたのか漸く認識しつつ、自分の過去の行動に対する後悔とあの人物の懐の深さに感謝の気持ちが湧き上がってくる。

 

そんな事を思って居た堪れない気持ちになっていると、向こうも一段落着いたのかこちらに気づいてニコニコとした表情をこちらに向けながら小さく手を振ってくれる。

 

 

「やぁ。今日は今までよりも一段と大人しいじゃないか。何か思うところがあるのかい?」

 

「あ、いや、その……。今まで生意気な口聞いてすいませんでした。爺さんの言う通り、俺って色々忘れてたんすね。」

 

「―――、アッハッハッハッハ!そうかそうか!やっぱり君はいい子だね。しっかりと悪い事を認識して謝る事が出来てるじゃないか。やっぱり君を選んだ甲斐があったよ。」

 

 

そう言って爺さんは俺の頭をインクの着いた手でワシワシと撫でてきた。正直インクが髪の毛に着いてしまうのはたとえ夢の中でもいい気分はしなかったが、何故だかその手を払う気には一切ならなかった。

 

 

「それに君の記憶は私が奪ってしまったようなものだからね。君が謝る事は無いんだよ。」

 

「でもカッとした勢いとは言え暴言を吐いてしまったのは確かな事なんで……。俺に出来ることがあるならなんでも言ってください。」

 

「うーん……ならメアリーを幸せにしてあげてくれないか?どんな形でもいいんだ。」

 

「それって―――。」

 

「おっと、私の事についてはあまり口外しないでくれ。たとえ夢の中でもね。……まぁ君の思っている通りだとは思うけど。」

 

「……分かりました。どちらにせよメアリーもあそこから脱出させる予定だったんですから。他には何かないですか?」

 

 

俺はこのお願いについて自分の目標と被っていると思った為、他に俺に出来る事はないかと質問をぶつけるが向こうからの返答は横に1つ首を振るだけだった。

 

その行動を見てなんだか少し寂しい気持ちになりつつ、それを出来る限り表に出さずに適当に相槌を打つ。

そうこうしているうちにこの世界にサヨナラを告げる睡魔が俺を襲ってくる。もう少し爺さんと話していたい気持ちはやまやまなのだが俺の身体はそれを良しとはしてくれないらしい。すぐにまともに喋れなくなるくらいまでには眠気に襲われていると爺さんが俺に語りかけてくる。

 

 

「ヒロトシ、君の旅路は大きな岐路を迎えることだろう。しかし考える事を辞めてはダメだよ。君のこれからに幸多からん事を。」

 

 

俺はその声を聞きながら睡魔に身を任せて意識を落としていく。ぞの先の未来を信じて――――――。




本編の話数が今回で98話なんですよね。
一応1周年ifも考えているのでその次の更新の本編がちょうど100話っていうなんともタイミングのいい形となっております。数え間違えていなければですけれど。

来年には有料版のIbも発売される予定となっておりますし楽しみはなかなか尽きないものですね。


後1周年ifの進捗、ダメです。なかなか筆が進みません。1週間も切ったんですけどね……。まぁ頑張ります。
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