しかしこのままで9周年前に完結はできない……。
どこか飛ばすか?迷ってます。
Lankasさん☆4評価ありがとうございます!
では、どうぞ。
「じゃあ小学生の頃の話をしようか。……ん?」
「うん?お兄さんどうしたの?」
机の位置が変わっている。それに、その上にある花瓶の中には1輪の薔薇が入っていた。見たことの無い色の薔薇が。
どうやらイヴちゃんはこちらをずっと見ながら話していたから気づかなかったらしい。
「いや、ね?ついに俺の
「ふぁあ……。白色の薔薇、キレイ……。」
どうやら俺は白い薔薇らしい。色によって花言葉が変わるのか知らないが、まぁもしあったとしてもバラなのだし悪い意味では無いのだろう。
そんなくだらないことを思いながら、俺はイヴちゃんに白薔薇を渡す。先程あの絵画とかわした約束を無碍にする程、俺の根性は座っていない。それに、これからもし力仕事がある時に毎回受け渡しを発生させるのも面倒だからだ。
「じゃあイヴちゃん。俺の薔薇を持っててくれるかな?」
「え?でも……。」
「そんなに深く考えなくていいよ。俺からプレゼントして貰ったくらいの感覚でいいんだ。」
「……うん。わかった。」
「ありがとう。イヴちゃんの薔薇と同じ扱いしてあげてね?じゃないと俺、悲しくて苦しくなるかも。」
そんな冗談を言うと、イヴちゃんはひとつの決心が着いたかのように強く頷く。これで二つとも一緒に持っていてくれれば直接花弁を毟ってくる奴がいてもイヴちゃんだけにダメージはいかないだろう。むしろ俺のバラばかりを狙って貰えるといいのだが……。
そんなことを思いながら進むと来た当初はおいでと書いてあった壁にかえせと書いてある。今手に入れたものと言えば白薔薇のみだが、それを返して欲しいのだろうか?だがそれを返してしまったら、その時は俺の命が危なくなる。
そう思っているとイヴちゃんに異変が。どうやら心当たりがあるらしく、すっかり怯えてしまっている。俺はどうなろうと仕方ないが、せめて彼女は心身ともに元気なままで元の世界に戻って欲しい。だから俺は彼女を励ました。
「大丈夫だよイヴちゃん。もし何かが襲ってきたら俺が助けるから。さっき約束したでしょ?外まで連れて行ってあげるって。だから、信じて?」
「──!うん!」
我ながら根拠の無い約束をしてしまったものだと反省をする。しかし、こんな小さな子にここを1人で脱出しろとは俺には言えなかった。後悔はない。
しかしこれで約束の件は大丈夫だろう。あとは最大限脱出ルートの探索をするだけだ。1人だと見落としがあるかもしれないがこちらは2人。4つの目があれば大抵は見つかるというもの。これは……勝ったな。
「お兄さん、わるい顔してる……。わるい事はしちゃダメなんだよ!」
「悪いことはしないよ。ただ、2人だから1人より心強いなって。」
「えー!絶対うそだー!わるそうな顔してたもん!」
「本当だって。それよりもここから進もう。多分ここからが本番だからね。」
そういうとイヴちゃんは緊張した面持ちになる。それはそうだろう。この馬鹿げた美術館の入口、所謂エントランス部分でこんなにめんどくさいことになっているのだからこの先何が待ち受けてるのか。正直考えたくもない。だけど脱出するためには前に進むしかない。
少し進むと廊下は行き止まりらしく扉と机、絵画ががあった。机上には何故かノートが置いてある。ノートを開くと何も書かれていない。どうやら新品のノートらしい。ノートを持っていこうとしたがどうやら持っていけないらしい。ノートの片面が机に完全にくっついて取れそうにない。メモが取れるだけでだいぶ楽になると思ったのだが持っていけないのであれば致し方ない。無難に日付と名前、それと少し気晴らしに机の近くに飾ってある絵画を簡単にだが書いておこう。
……【幾何学模様の魚】ねぇ。幾何学がなにかよく分からないが、なんかが凄いことは分かる。
俺が書き終わりイヴちゃんも書き出したので、先に扉が開くか試してみる。────。どうやら開かないみたいだ。でもイヴちゃんは鍵を拾ったと言っていたし、きっとそれがここを開けるものだろう。そう思い扉から少し離れて未だノートに記入しているイヴちゃんの方へ向かう。
書いている途中のノートを少し覗き込んでみるとノートには[Ib]の文字が。
あれ?イヴって[Eve]では無いのか?というかその前に発音的にBではなくVの発音なのでは?あれ?
「あ!お兄さん覗かないで!」
「え?……あぁごめん……。」
「もぅ!乙女のノートを覗くのはマナー違反だよ!」
「うん……。そうだよねうん。」
このままではダメだ。一旦考えないようにしよう。思考を関係ない方向に持っていかれるな。脱出のことを第一に考えろ。
……よし大丈夫。冷静になった。冷静になったらなったでこのノートはイヴちゃんだけのノートではないような……なんて思考が浮かび上がるがそれはどこかに投げ捨てておこう。少なくとも今ツッコミを入れたらイヴちゃんの機嫌を損なうかもしれない。
なんてくだらないことを考えていたらイヴちゃんが書き終わったようだ。
「大丈夫かな?じゃあ出発しようか。イヴちゃん、さっき言ってた鍵は今出せるかな?」
「うん!コレだよ!」
彼女彼女はそう言うと青い鍵を取りだした。なんというかおもちゃのような作りの鍵だ。こんなもので開くのだろうか?しかしこれに賭けるしかない。そう思いながら鍵穴に挿してゆっくりと回す。すると目の前の扉から〈カシャン〉と音がした。
ちなみに白いバラにした理由は花言葉があったからです。
今のところはまだその要素に寄せてませんがこれから寄せて行ければいいなぁ。
オリイヴ、またはイヴオリは考えておりません。Ibに置いて至高はイヴギャリ一択ですから。まぁその要素を入れるかどうかも決まってませんけどね。