まぁ次回以降だいぶ変わるかはこれからの私次第ですけど。まだ何も考えていないので。
では、どうぞ。
目の前の暗闇に少しずつ明かりが入ってくる。その光は徐々に大きくなっていき、俺の視界を埋めつくして広がっていく。
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「っは!……ここは?―――っ!他の連中は何処だ!」
「あっ!トシやっと起きた!なかなか目を覚まさなかったけど大丈夫?痛い所はない?」
「メアリー?……あぁ、痛みとかは特にないから大丈夫だ。」
「そっか!あ、でもおもちゃ箱に落とされてからトシが起きるまで少し探索してみたけど鍵は見つかんなかったや……。ごめんね?」
「それはメアリーが気にすることじゃねえよ。あんま気にすんな。」
「……なんかトシ口悪くなった?」
「あー……気のせいだから気にすんな。」
「絶対に気のせいじゃない!」とこちらを睨むように真っ直ぐと見つめてくるメアリーを俺はスルーして立ち上がる。メアリーがおもちゃ箱と言っていたがどうやらその通りのようで、だいぶ広い部屋に青人形や無個性達が何体か置いてある。
しかし、1回目の時よりもこの部屋にいる無個性達が少ないような気がするのは俺の気のせいでは無いはずだ。だがそれを確認する術を持ち合わせていないのであまり深く考えないでおこう。
なんとなく手持ち無沙汰だった為、ズボンのポケットに手を突っ込むと何やら硬い感触が指先に感じる。何かをポケットに入れていた覚えもない為、入っている物がなんなのか確かめる為にそれを掴んで取り出す。
「あ〜!なんでトシが探してた鍵を持ってるの!?」
「さぁ……?ポケットの中になんでか入ってたんだよ。今まで気を失ってたしその時にでもあいつらからこっそり入れられたんじゃないか?」
俺がそういうもあまり納得していない様子のメアリーだったが実際問題なんでポケットに入っていたのかなんて俺も分からないのであまり気にしないで欲しい。
そんなことを考えながら出口に向かって歩いていくが、一向に美術品達が襲いかかってくる様子がない。鍵といいコイツらといい不可解な点が多くあるが気にしていても埒が明かないのでズンズンと進んでいく。
「トシぃ〜。そんなにどんどん進んで大丈夫なの〜?」
「周りの奴らも襲ってくる雰囲気がないしさっさと進んだ方がいいだろ。早く2人と合流すればその分アイツらに心配をあんま掛けないだろうしな。」
「……そうだね。私も早くイヴと会いたいよ。」
「……ギャリーの事も言ってやれ。だんだん気の毒に感じてくる。」
「え〜だってギャリー私の事見捨てようとしたんだもん。私も簡単に好きになれないよ。」
「まぁ言いたい事はわからん事もないがそれでも一緒に行動してみて悪いヤツじゃないって事は少しはわかったんじゃないか?」
「……まぁ少しは。」
あまり素直になりきれていないメアリーを見てほっこりとしながら先に進んでいく。するとメアリーは何かに気づいたような反応を見せたと思うと、突然走り出した。
恐らくメアリーの部屋にイヴとギャリーが入ったのだろう。正直訳を知っている為急ぐ必要が無いのも分かっているのだが、そんなものをメアリーが知っている訳でもなく俺も実際は知るよしもないので着いていかないと何か変な勘違いをされてしまいそうなので小走り程度の速さでメアリーの後を追った。
「トシ遅い!」
「いやメアリーが急に走り出すからだろ。じゃなきゃ俺だって置いてかれなかったぞ。」
「だって!私の部屋の鍵が開けられたんだもん!ゆっくり歩いてられないよ!」
「どうせイヴかギャリーが何も知らずに開けたってだけなんじゃないか?ここはお前の世界なんだからそんなに慌てる必要も無いだろうに。」
「でも……でもぉ……。」
そう言って唸りをあげるメアリーの頭を撫でて落ち着かせながら部屋の入口の方を見やる。元々おもちゃ箱のあったこの部屋には案の定2人の姿が見えなかった為、前回同様この先の部屋に入ったのだろうと見切りをつけて先へと進んでいく。
その先に変わらぬ2人の姿を求めて―――。
久しぶりに可愛いメアリーを書いた気持ちなのですが、最後にこのルートのメアリーを書いたのが1月18日でした……。そりゃ半月以上も書いてないなら懐かしく感じますね。
書いてて心が凄くほんわかとした気持ちになりましたね。こりゃこのルートのイヴちゃんを書くのも楽しみです。