こういうところが私のダメなところなんですけどなかなか治らない。不治の病です(笑)
では、どうぞ。
ほんの少しだけ休憩をした俺たちは移動を始める。向かうのは蟻の絵が初めに飾ってあった横にあった扉。恐らくそこの鍵がさっき拾った物だろう。
途中蟻がいたのを思い出し少し憂鬱な気分になっているとイヴちゃんが発見してしまったようで話をしている。
「あ、アリさん!また会ったね!」
“あれ? ぼくの 絵 もってない”
「え?あ〜……えっとぉ〜……。」
“ぼくの 絵 どうなった”
「あーイヴちゃんを助ける為に格好良く散っていったよ。」
あまり手助けになっていないだろうが一応助け舟を出しておく。イヴちゃんだとテンパってあることないこと言ってしまいそうで怖かったから。いくらいい子だとはいえまだ小学生。知らない方がいい真実もある。だって実際にはイヴちゃんが踏んだところで絵は壊れなかったし。むしろトドメを刺したのは無個性だ。しかしこんな事は蟻は知らなくてもいいことなのである。
“さすが ぼくの 絵
ちりぎわも かっこいい”
「あぁ。すごく格好よかったぞ。まるでヒーローだった。」
「う、うん!すごく助かっちゃった!ありがとねアリさん!」
どうやらうまい具合に信じて貰えたようだ。これで10割嘘なら問題があるが、別に全てが嘘って訳でもないし大丈夫だろう。それにあの絵画が俺じゃなくイヴちゃんの役に立ったんだ。男の俺よりはまだマシだろう。2つ目の予想は蟻が男の場合だが。
ここでのんびりするのもいいが俺達は進まないといけない為ここら辺でお暇させて頂くことにする。蟻に別れを告げた俺達はあの黒い手の道を通って再び蟻の絵のあった所まで戻ってきた。
「なんだかここまで来るのにすごく時間がかかった気がする。」
「そうかな?わたしはすぐおわった気がするけどね。さっきの追いかけっこはアトラクションみたいで楽しかったし!」
「あ〜楽しかったようで何よりだよ。俺はもうコリゴリだけどね。」
子供はしたたかとはよく言ったものだ。俺としてはだいぶ命がけのチェイスだったんだがこの子は追いかけっこときたもんだ。まぁ間違いはないから何も言えないのだが。
扉の近くには机があり、その上にはまたしてもノートと羽根ペンが置いてある。きっと要所要所に置いてあるのだろう。まるでセーブポイントのようだなんて思いながら俺はそれに日付と自分の名前、それと小さく蟻の絵を書き記す。
何となしに2回目も書いてしまったがこれはこれからも描かないといけないのだろうか?名前と日付はまだいい。聖地巡礼の時に各所に置いてあるノートに書く感じだから。でも絵はどうなのだろうか?確かに絵が上手い人は描いてたりするが俺は棒人間くらいしか描けない。どうしたものか……。まぁイヴちゃんから何か言われたらどうするか決めるか。
イヴちゃんにペンを渡して俺はこれから何が起こるのか少しだけ夢想してみる。まずは敵が増える。これはほぼ確実に来ると思っている。ちゃんとした理由はないが強いて言うなら“定番だから”だろうか。創作物のお約束とはいえバカには出来ないだろう。
後はなんだろうか。謎解きが増えたりするのだろうか。それとも迷路に迷い込むとか?どちらにせよ頭はあまり宜しくないので御遠慮願いたいところだ。
そんなことを考えていたらイヴちゃんも書き終えたらしくこちらを覗くように見ている。
「書けた?じゃあ次の部屋に行こうか。」
「うん。」
なんだか急にイヴちゃんの言葉数が少なくなった。ノートを書き始める前までは普通に喋っていたので、少なくとも何かあった訳では無いだろう。だとしたら他に何が考えられるのだろう。ホームシックだろうか。それとも急に怖くなった?どちらにしても俺が出来るとしたらあまり無いだろう。あえて挙げるなら彼女を寂しくさせないようにするくらいか。
俺がイヴちゃんのために何が出来るのか分からないが、せめて悲しませない様に頑張ろうか。なんてことを思いながら俺は次の部屋へ続く扉を開ける。
次の部屋にそろりと入って見ると、そこには謎の窪みと猫のような狐のような目の模様が窪みを中心として左右対称に描かれていた。
これを書く際にもちろんプレイしながら書いてるんですけど、やればやるほどよくあの道のりを9歳が1人で歩いてきたなって思いますね。特に唇の後の廊下のとことか。(念の為濁して伝えております)ほかのもの以上に殺意高めじゃないですか。アレ。
それと早くギャリーと合流させたいですね。正直最初に想定していた邂逅とは違う形になりそうですが……。