Ib〜ハッピーエンドへ行き着くためには〜   作:月舘

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どうもお疲れ様です。私です。
まず初めに星9評価:solubliker4689様ありがとうございます!


私事なのですがココ最近私生活が今まで異常にバタバタしていたりモチベが上がらなかったりしてあまり書けなかったところ、書き溜めが消えました。だけど有難いことに感想と評価を貰えたので現在のモチベーションはかなりあっぷあっぷしています!

それと全話の後書きに追記で書かせていただきましたがイヴちゃんメインのifはバレンタインに決まりました!其方は周期から外れていますがしっかり14日の午前11時にあげられるようこれから仕上げますのでお楽しみに!(上げられなかったらごめんね)





では、どうぞ。


今再びの……

取り敢えず向こうの壁まで歩こうと歩き始めてすぐにもうひとつの部屋につながっている通路の入ってすぐの所に何かボードのようなものが無造作に床に置かれていることに気づいた。しかしボードになにか書かれているのは分かるのだがなんと書かれているのかはさっぱり分からない。何故だか分からないがとりあえず今は読めないということを頭に入れて置いて先に進むことにする。

 

 

「えっ……お兄さんこれはいいの?」

 

「ん?あぁそれは今はいいよ。なんか読めなかったし今は大丈夫だと思う。」

 

「ふーんそっか。」

 

 

イヴちゃんはすぐに興味が無くなったらしく素っ気ない態度を返してくれた。少し冷たい返しに驚きつつもそれもまた子供のおちゃめな部分だろうと自分に言い聞かせる。そうして辺りを見回しながらゆっくりと進んで行くとなにやら壁に文字が書かれているのを発見する。こちらはどうやら読めるようだ。

 

“猛唇注意”

 

と書かれている。猛唇とは一体何なのだろうか。文字からするに気性の荒い唇というふうに読み取れるがそれは一体どういうことなのか。そんなことを考えながら俺たちは少しずつ歩みを進めていく。すると先程入口から見た時には何も見えなかった壁の窪みのところに文字通り唇が“居る”。描かれているのではなくそこに“居る”のだ。しかも無機物のような生気のない感じではなく今もそこに生きていてじっと獲物を待っているように見える。

 

 

「イヴちゃん。この唇は危険みたいだからとりあえず後回しにしよっか。まだあの通路の奥も見てないからそれからにしよう。」

 

「う〜ん……。」

 

 

なんて言いつつも唇の方から視線を外そうとしないイヴちゃん。それどころか少しずつ近づいていっているようにも見える。

 

 

「はい、そこまで。もう向こうに行くよ。」

 

「え〜!もうちょっとだけ〜!」

 

「ダメダメ。ほら、ちゃっちゃか歩く。」

 

「おさないでよ〜!お兄さんのケチ〜!」

 

「ケチで結構コケコッコー。ほら、自分で歩かないと次は抱っこするぞー。」

 

「ヤダ!自分で歩く!」

 

 

強い否定の言葉に軽くショックを受けつつも、それをあまり外に出さないように奥へ繋がる通路へと俺たちは歩き出す。

 

通路の前に立つと先程は読めなかったボードに書いてある文字か読めるようになっている。どうやら“忘れたころに……”と書いてあるようだ。試しに先程の位置に移動して読もうとすると、やはり読めなくなっている。どうやらここの文字は正面から見ないと読めないようになっているらしい。正直面倒な仕様だが何処の事を書いてあるのか解りやすくはなっている為、頭ごなしには否定出来ない。

そんな事よりも忘れた頃にとはどういうことなのか。おそらくはここの通路にも何かしらの罠が仕掛けられていて、それが前にあったのだろう。ではこの美術館に入ってからそれらしい罠はあっただろうか……。思い当たる節があるにはあるが、あれはそんな忘れるほど前だろうか?しかしそれ以外はこれといって罠らしい罠はなかった為、一応注意だけは怠らないようにしよう。

 

 

「ここは真ん中を通って行こうかイヴちゃん。多分また黒い手が出てくると思うんだ。」

 

「そうなの?わかった!」

 

 

そう言って俺たちは通路の真ん中を歩き始めた。しかし進めど進めど黒い手は一向に出てこない。今の俺たちは警戒しながらゆっくり歩いているとはいえ、元々そんなに長くない通路なので直ぐに通過してしまうだろう。そんなことを思いながら歩いていく。通路も終わりに差し掛かり、部屋まで後一歩と言ったところで左側の壁からシャーッという音と共に黒い手が勢いよくこちらに向かって伸びてくる。意識外からの攻撃だった為に少し驚いてしまったがあまり表にでてないと思うしきっとイヴちゃんにはバレていないだろう。

 

 

「あははっ!お兄ちゃんビクってした!」

 

「……。」

 

 

どうやらイヴちゃんが笑ってしまう程度には体が跳ねていたらしい。きっとイヴちゃんにはバレていないだろう(キリッ)なんて考えていた俺が馬鹿らしくなってくる。しかしいつまでもそんなことを気にしている俺ではない。たまには大人の余裕というものをイヴちゃんに見せなければいつまでもバカにされ続けるだろう。平常心だ。何が起きても平常心を常に意識しろ。俺。

 

 

「……悪趣味だな。この部屋。」

 

「お兄さん……。ここ、怖い……。」

 

 

緊張感の緩んだ俺たちを出迎えてくれたのは何故か片足だけ縛られて宙ぶらりんになっている人形たちだった。6体ほどそんな人形があるのだが幾つかは触ることが出来るくらいの高さのものもあり調べることは出来るが、好き好んで調べたくはない。

それよりも向かって左側に見える扉の中に入る方がまだマシだろう。そう思いそそくさと人形のない扉の方へと向かう。

 

 

 

 

 

扉の前へ着くと横には何やら文字が書いてある。

 

 

「“ウソつきたちの部屋”か……。どういう事だろう。」

 

「この中にウソばっかりつく人たちがいるってことだよね?ぜんいんウソをついてたらどうすればいいんだろうね?」

 

「こういうものって誰か嘘ついてない人は必ず1人居るはずだから頑張って探そっか。」

 

「うん!お兄さんもがんばって考えてね!」

 

「今までいい所なしだから俺もこれは頑張るよ。」

 

 

そんなことを話しながら俺たちは扉をゆっくりと開けた。




前書きで少し触れた私事なのですが、母が元旦から急に体調が悪くなりここ最近一緒に通院をしていることに加えて私の生活リズムが夜勤ばかりなこともあり、あまり書いている時間がなかった次第でございます。
しかしこれは言い訳にしかなっていないと私は思ってますのでこれからも火金更新を続けられるよう精進していく次第です。

お見苦しいですがあとがきにて失礼させて頂きます。
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