イヴちゃんが可愛く書けてたら嬉しいです。
では、どうぞ。
─お……さ……、……に……ん、おに……。
声が聞こえる。途切れ途切れでなんと言っているのかはよく分からないが、鬼さんと聞こえるような気がする。そんな声を聞きながら俺の意識はゆっくりと覚醒状態へ誘われていく。
「おにいさん!!!」
「おぅわぁ!!」
「やっと起きた……。頭を強く打ってたから心配したんだよ?」
頭?俺はなんかしたのか?頭なんて打つような事をしたような覚えは……
「あ!ギロチ……
「お、お兄さん大丈夫?バラの花びらも大分散っちゃったしここで少し休けいする?」
「痛てて……いや、すぐに進もう。どれくらいか分からないけど意識が無かった時間イヴちゃんを待たせてるからね。」
「わたしの事は気にしなくてもいいのに……。でもわかった。お兄さん立てる?足下ふらつかない?」
「イヴちゃん、随分と頼りがいのある発言をありがとう。でも心配しなくても大丈夫だよ。」
イヴちゃんは何時からこんなに余裕のある発言ができるようになったのだろう。少なくともこのギロチンギミックの前ではそこまで余裕があるようには見えず、自分の事で手一杯の印象が見受けられたのだが。
でもまぁ気遣ってもらえる事は嬉しいことに変わりないのでありがたく好意自体は受け取っておこう。おそらく手を借りることはないと思うが。
「とにかく早く行こうか。こんな所、早く出ることに越したことはないからね。……ギロチンの刃はまた落ちてくるのか?」
「あ、さっきの大きいやつは落ちてこないと思うよ。さっきあの落ちたところの近くを何度か歩いてみたけど、一度も落ちてこなかったもん。」
「……なかなか危ない事するね、イヴちゃんも。次からは俺がやるからもうそういうことはやっちゃダメだよ。」
「ハーイ。もーしませーん。」
……また機会があったら確実にするだろう返事を返して来ているのは確信犯だろう。でもこの情報はとてもありがたい。これならそんなに肩肘貼らず、確認程度の注意力で事足りるであろう。そういう意味では幼少期特有の怖いもの無しな精神は心強いものだ。無茶な事はやめて欲しい所だが。
「それじゃあ先に進もうか。待たせちゃってごめんねイヴちゃん。」
「ううん、気にしなくていいよ。仕方ないことだもん。」
「ありがとう。……さて、ここからまた気を引き締めていきますか。」
そう言って俺達は階段を下へ下へと下っていく。階段の中腹ら辺から壁や床の色が黄色から赤へと徐々に変わっていく様子を見て、奇妙な感覚を覚えながらそれでも足を止めずにどんどんと進んでいく。
階段を降りきり下の階に着くと、そこは目が痛くなるほどに赤い廊下へと繋がっていた。
「う〜ん……何もないね。絵もないし像もない。」
「ここはきっとただの通路なんだと思うよ。だからさっさと通っちゃおうか。」
「そうだね。……ん?あそこ今誰か通らなかった?何かがすごい速度で過ぎていった気がするんだけど……。」
イヴちゃんがそんな事を言っているが俺には見えなかった。俺が見ることが出来なかったのは見慣れない赤一面の場所で目がチカチカしていたのか、それともさっきまで寝ていたせいなのか。どちらにせよ何かしらの影があったのなら警戒しなければ。
「ちょっとそれは怖いね。少し注意して進もっか。」
「そうだね。わたしも今度はお兄さんの助けになるように頑張るから!」
「その言葉だけで嬉しいよ。だから無理したらダメだからね?」
俺はそう言いながらイヴちゃんの頭を撫でる。こんな小さい子に心配かけてしまった事に後悔をしつつ、それでもこの子を守る為なら幾らでも命を賭ける覚悟を決める。
そんな事を思いながら俺達は前へと歩みを進める。その先に希望がある事を信じて───。
私゛も゛イ゛ウ゛ち゛ゃ゛ん゛の゛頭゛を゛撫゛て゛た゛い゛!!!
失礼しました。
今回のイヴちゃんは自分の中でも可愛く見えるように書いたつもりなのでそう見えていたら嬉しいです。
次回はもっと早く書き終わってみせる……!!