ちなみに地元にいた時に書けなかったので遅れました。
では、どうぞ。
扉を開けた先はまだ赤かった。ギロチン後の廊下からずっと赤い部屋だったせいか目が凄く疲れている。そろそろ赤い部屋は勘弁願いたいなんて思いながら当たりを見渡す。入ってすぐ小部屋のようになっているせいであまり見るところもないのだがこれはこれで助かるというものだ。
部屋の奥には何やら今までのものと少し雰囲気の違う花瓶とノートが確実に置いてある机、それと花瓶の描かれた絵画が飾ってある。それに左右に何やらありそうな道があるように見える。まぁ兎にも角にもこの部屋自体は今のところ平和な事がわかるのが救いだろう。
「イヴちゃん。ノートが有りそうだしなにか書きに行く?」
俺がそう言うと彼女はまた元気なさげにこくりと一度頷いた。やはり先程の言葉だけじゃイヴちゃんの中の罪の意識を拭い去る事は出来なかったのだろうか。しかし俺たちを潰そうとまざまざと襲ってくる奴らに屈してしまうのはあってはならない事態な訳で。ちょっとここらでメンタルリセットが出来そうな癒されるものがあればいいのだが……。
そんな事を思いながらノートの前へと移動した俺達は、ここでもノートに歩んできた軌跡として名前を残す。……ここにはどんな絵を描こうか。ギロチンか、『あうん』か、はたまた『赤い服の女』か。……よし、『あうん』にしよう。あれならトラウマなんて刺激されないだろうし、何よりも『赤い服の女』よりも幾分かは描きやすいだろう。
「……よし。はいイヴちゃん。次どうぞ。」
「うん。」
ペンを受け取るイヴちゃんはやはりどこか元気がないような気がする。声に張りがないというかなんというか……。とにかくあまり芳しくない精神状態に見えてしまう。あまり無理はさせないようによく様子を見ながらこれから動かないと行けないななんて考える。
そうこうしているうちにイヴちゃんもノートへの書き込みを終えてこちらへと戻ってきていた。
「書くのはもう大丈夫?じゃあ念の為花瓶に花を入れてからこの部屋を出ようか。」
俺はそう言ってイヴちゃんを花瓶の前へ行くように背中をポンと軽く押す。押された事に気づいたからなのかイヴちゃんはこちらを少し心配そうな表情で見つめてくるが、俺はなんの心配も要らないと笑顔を浮かべる。
「じゃあ入れるね……。」
そう言ってイヴちゃんが花瓶に2本の薔薇を差すと、前回花瓶に入れてから変化のなかった花弁が少しだけ増える。しかし、これが限界なのかそれとも水の入ってる量が少ないのか前回よりも増えた量が前回よりも少ない……気がする。
「イヴちゃん。その花瓶ってまだ水入ってる?」
「えっ?……うん。まだ入ってるよ。」
イヴちゃんがこちらを訝しげにこちらを見ながらそう答える。しかしまだ水が入っているのなら1度確認してみたい事がある。そう思い立って俺は花瓶から白い薔薇を手に取って息を整える。あまりしたくはないが確認しておけば身構えておく事は出来るだろう。
「……お兄さん?そんなに身構えて何するの?」
「んーちょっとね。気になることがあってさ。」
なんの心配もかけないように軽い調子でそう言うと、あまり時間をかけるのも良くないと思い花弁を1枚自分の手で勢いよく引きちぎる。その瞬間に身体中に痛みが広がるかと覚悟していたが、実際にはなんだか体の内側が少し痛い位でなんだか拍子抜けをしてしまった。
何の気なしにもう1枚ちぎってみるとその体に感じる痛みは強くなる。成程。これならなんでさっきの黒い手の時と今の1枚目で痛みの度合いが違ったのかがわかった。それなら出来る限り触れたくないのは変わらないが1回や2回程度なら耐えられる程度の痛みしか来ない事がわかった。これは大収穫だなんて思いながら薔薇を花瓶に中にもう一度入れると、ちぎった2枚分のみ花弁がふえる。つまり俺の白い薔薇は今の枚数が上限なのだろう。これもまたいい情報だ。
「ふぅ……。イヴちゃん、この薔薇の花弁がちぎられると体が痛くなるから気をつけてね。じゃあ次の部屋に行こうか。」
俺が今まで隠してきた情報をサラリと言うとイヴちゃんは目をぱちくりさせてこちらを見ている。
「えぇーーーー!!!」
急にそんな大切な情報を教えられたイヴちゃんの叫び声が部屋中に響いた。
酒盛りの話の続きなのですが従兄弟の1人(最年少)が私の着替えに嘔吐してくれちゃってすごく悲しかったです。
皆さんはお酒を呑んでもお酒に飲まれないようにご注意くださいね。
従兄弟の子には私からお説教をくどくどとしたので次回また同じような事をしたら彼の両親に怒ってもらうことにします。
P.S.地元は楽しかったです。