今回はめちゃくちゃ早く書けたので久々の予約投稿です。その分りめっちゃくちゃ短いのでその点はご了承ください。
では、どうぞ。
何とか青い薔薇の花弁が全て千切られる前に『青い服の女』を撒いた俺達は三度花瓶の置いてある部屋に到着する。しかしあの花瓶の中の水が多いとはいえそろそろ無くなるのではないかと内心ヒヤヒヤしている。確かにここの花瓶の後ろには青い花瓶の書かれた絵画が飾ってあり、そのタイトルは『永遠の恵み』ではあるがそれが本当にこの花瓶の事を指しているのかは分からないのだ。
なんてことをウンウンと悩みながら取り敢えず1番傷ついている青い薔薇を花瓶へと差す。するとみるみるうちに花弁の数が増えていき、あっという間に1輪の綺麗な青い薔薇へと変貌する。……まだ水は残っているのだろうか。俺はそう思って花瓶を持ち上げて少し振るとちゃぷちゃぷと水の音が聞こえてくる。
「……これって本当に無限に使えるのかも。その可能性が出てきたなぁ。」
「えっ?そうなの?じゃあこれを持って進めばヨユーじゃない?」
「あー多分それは無理だと思うよ。そんな狡い事をこの美術館が許してくれると思わないからね。」
「え〜……いい案だと思ったのになぁ〜。」
そう言ってイヴちゃんは深いため息とともに大きく肩を落とす。確かにいい案だと思うがそんな甘い考えなど初めから見通していると思う。こんなゲーム性のある美術館を創り出す奴なんだ。チートなど許しはしないだろうし、もし仮にチートを使用したところで何が起こるのかわかったものでは無い。追っ手が増えるか1回のダメージ量が増えるか、はたまた即死級のトラップを配置してくるかもしれない。
ならばそんな危険が襲いかかってくるかもしれないような馬鹿な真似はせずに堅実に一つ一つクリアしていく方が確かな道だろう。千里の道も一歩から。遠回りこそ一番の近道である。それを心に刻みつけて進んで行こう。
「あっそうだ。イヴちゃん。俺達の薔薇も念の為もう1回回復していこうか。もしかしたらさっきの追いかけっこで花弁が散っちゃった可能性もあるからね。」
「そうだね!すごく早く走ったから花びらもどっか飛んでったかも知れないもんね!」
「そうかもね。次何かから逃げる時はそこも気をつけて走らないとね。」
「うん!」
なんか色々と間違っている気がするがそれのどこが間違っているのか言葉に出来ないし、何よりそれを言ってまた変な雰囲気になるのも勘弁願いたい。
少し甘い考えなのかもしれないが、それくらいの空気がちょうどいいよく分からない俺達の旅路は今どのくらいまで差し掛かったのかふと頭をよぎる。中腹か佳境か、はたまたまだまだ序盤なのか。そんなくだらないことを頭に思い浮かべてクスリと笑う。
「お兄さん急に笑ってどうしたの?何か面白いことでもあった?」
「いや、何でもないよ。ちょっと思い出し笑いをしてただけだから。それよりもそろそろ倒れてた人に薔薇を返しに行こうか。」
「あっそうだった!あの人すごく苦しそうだったけど大丈夫かなぁ?見に行かないと!」
イヴちゃんはそう言うと薔薇をむんずと2輪掴み取って先程人影が倒れていた部屋へと戻っていく。そんな姿を見て苦笑を漏らしながら俺はゆっくりとイヴちゃんの後を追って部屋へと入っていった。
ついに次回はワカメと我らがイヴちゃんズの出逢いですね。前にあげたifルートではイヴちゃんはギャリーに恋してましたがこのルートは果たして……?そこら辺は私自身まだ決めかねてます(笑)
まぁifはif、本編は本編として楽しんでください!