Ib〜ハッピーエンドへ行き着くためには〜   作:月舘

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どうも、私です。もうそろそろ投稿時間の指定は消そうかと思ってます。今まで通り火金曜投稿は大丈夫が11時の方が最近守れていないので。

投稿する曜日は変えないのでそこの所は安心してください。









では、どうぞ。


いつものが通じない

花嫁と花婿が飾ってあった部屋を足早に抜けるとそこそこの広さがありそうな部屋に繋がっていた。目の前の通路のようになっているところの奥には絵画が2枚ほど飾っているように見える。

 

手前には通路のような道を挟んで左右に1つずつ扉があり、左側にはもう1つ通路があるように見える。ここはどれだけ入り組んでいるんだ。そう思いながら右側の扉の近くにあったノートの方へと歩いていく。

 

 

「ちょっと……。アンタ達何してんのよ?ノートに何か書いたところで何も変わらないでしょ?」

 

「あーこれまで何となしにノートを見かけたら何かしら書いてきたんで癖になっちゃってるんですよね。ギャリーさんもどうです?続けるうちに楽しくなってきますよ。」

 

「そうだよ!ギャリーも一緒に書こっ!」

 

「うーん……。2人ともやってるならアタシも書こうかしら。アンタ達は何を今まで書いてきたの?」

 

「大体は名前と前の部屋で印象に残った物の簡単な絵とかですかね。ね?イヴちゃん。」

 

「うん!」

 

 

そんな会話を続けながらも俺はペンを止めずに滑らせる。今回も何を書くか迷ったが、ここは新しい仲間も入った事だし薔薇を描く事にした。ここに青いインクのものがあればそれで書いたのだが、まぁ無い物ねだりはよしておこう。

 

そんなこんなで俺が書き終わるとイヴちゃんペンを渡す。しかしイヴちゃんはペンを受け取ってもすぐに書き出すことはなく色々と考えているような素振りを見せる。何かあったのだろうか。

 

 

「う〜ん……ギャリーが先に書いて?わたしまだ何書くか決まってないの。」

 

「あらそうなの?でもアタシも何を書けばいいのか分かってないのよねぇ……。まぁいいわ。ヒロトシの書いたものを参考にさせてもらうわ。」

 

「えっ俺っすか。うーん……俺のがお手本になればいいですけど。」

 

 

ギャリーさんがイヴちゃんからペンを受け取りながらそんなことを言ってくるもんで少しだけ慌てながらもあまり波風を立てないような無難な返答をする。

 

しかしそんな事聞いていないと言わんばかりになんのリアクションも無くギャリーさんはノートを書き始める。あまりにも華麗にスルーされたのでもう一度念押しで言ってやろうかと思いもしたが、やった所で面白くもなければ返ってくるのは変なものを見るような視線だけだろうから止めておく。

 

ギャリーさんが書き終わるとイヴちゃんにペンを渡しイヴちゃんの1歩後ろにいた俺の元に歩いてくる。

 

 

「アンタ意外と可愛いもの描くじゃない。アタシ少しだけビックリしちゃったわ。」

 

「まぁあれ描き始めたのもイヴちゃんに少しでも楽しんでもらう為なんで。こんなクソッタレな世界の中でも楽しい事がないと心が壊れちゃいますよ。」

 

「まぁ確かにねぇ。アンタしっかりお兄ちゃんしてるじゃない。」

 

「……どうも。」

 

 

ギャリーさんはこんな事を言っているが、実際に兄ってこんな感じなのだろうか。今まで一人っ子で従兄弟や近所にも兄のような人はいなかったからよく分からない。

しかしまぁ悪い事をしている訳でも、やっている事に対してお叱りを受けている訳でもないのでそこまで深く考える必要も無いだろう。

 

そんな会話を俺達がしている中でもイヴちゃんはまだまだ描き続けている。今回は今までノートを書いてきた中でも最長記録が出ているかもしれない。

何を書いているのかやっぱり気になりながらも、ギャリーさんがいる中で後ろから忍び寄って見に行くのもなんか気が引けたのであまり気にしないように待っていると、それまでなにか考え事をしていた素振りを見せていたギャリーさんが俺に口を開く。

 

 

「ヒロトシ、これから背中を預け合う仲間になる訳だしそんな畏まった話し方をしなくてもいいわよ。それに命の恩人にそんな畏まられたらコッチも肩身が狭いし……ね?」

 

「いやギャリーさんは年長者ですしそれにまだ知り合ったばかりですから。」

 

「んもう、そんな事気にしなくていいのよ。アタシがいいって言ってるんだからもっとフランクに行きましょ?」

 

「……分かった。これからは敬語無しで話させてもらうよ。呼び方は今までのままでいい?」

 

「名前は好きなように呼びなさいな。アタシはちょっとした事じゃ怒らないわよ?」

 

「分かった。じゃあギャリーって呼ばせてもらうわ。これからもよろしく、ギャリー。」

 

「えぇ!こちらこそよろしくねヒロトシ!」

 

 

そんなことを話していると、漸く書き終わったイヴちゃんが俺達のいる所に駆け寄ってくる。先程の俺達の会話が聞こえていないのか先程と変わらないテンションでこちらに話しかけてくる。

その会った時と変わらない様子に少しだけ安心しつつもこれから襲いかかってくる脅威からこの子だけでも守ってあげないとまた嘘つきたちの部屋の時のようになってしまうなんて考えながら俺はイヴちゃんの頭をクシャリと一撫でした。




ココ最近毎日シフトを入れてくれる店長のおかけで半年ほど働きずめです。こっちとしてはバイトなので働いた分収入になるのでいいんですが如何せん体力が持ちませんね。

隙自語失礼しました。
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