では、どうぞ。
部屋をぐるりと一周してみた所、普通の扉が2つに何やら青い顔の描かれている扉が1つ確認できた。1つは出発前でも視認出来ていたのだが、もう1つは少し奥まった場所にあった為見えていなかったようだ。探索する箇所が増えるという事はその分脱出するまでの工程が増えるという事。なんとも面倒な事態である。
そんな俺の様子を気付かずにギャリーとイヴちゃんは元々見つかっていた扉へと入っていく。2人から離れすぎないようにすぐに後を追って扉をくぐると目の前が高い壁で視界と行く先を封じられている所へと出てきた。一瞬ここで行き止まりになっているのかと思ったが目の前の壁に『ラビリンス』と書かれており、壁の無い方をよく見ると部屋の奥の方へと行けそうな道がある為文字通り
しかも奥からは何やらハイヒールのような靴で歩いているようなコツコツと高い音が重なる様に響いている事から何体かの無個性がこの狭い部屋の中を徘徊している可能性が高い。聞こえてくる音の速さからしてそこまで歩く速度は速くなさそうだが囲まれたら逃げるのはほぼ不可能になるだろう。
なんと言っても俺とギャリーですらすれ違う事が出来ないくらいの狭さの細さの道幅なんだ。こんなくそ狭い通路でアイツらと会ってしまったら回れ右して来た道を戻るしか無いだろう。
「ここは気を引き締めないとやばいな……。ギャリー、ここはどうする?先にもうひとつの扉に行ってもいいけど。」
「……ここに入っちゃったんだしまずはここを見て回りましょ。ここに何も無かったり囲まれそうになったら全力で逃げるって事で。」
「了解。イヴちゃんもキツかったら遠慮なく言ってね。すぐ戻って休憩挟むから。」
「分かった……。大丈夫だよね?」
「きっと大丈夫だよ。俺達が守るから安心して。」
「うん……。」
もう何度目かのあまりあてにならない励ましが俺の口から出てくる。イヴちゃんがこれを聞いてどう思ったのか分からないけど多少は気が楽になったことを祈ろう。
そんなことを思いながら俺達は慎重に迷路を進んでいく。こういう迷路は左手法を使うとすぐ脱出出来るとか聞いた事があるが、別にこの部屋から今すぐ脱出したい訳では無いので今回は右側から確認していくことに。何やら中央の方から歩く音が聞こえてくるのでそれから遠ざかるように歩いていくと文字の書いてあるキャンバスが、名称が分からないけどキャンバス専用の足に乗っているのが発見される。
「ギャリー。あのキャンバスを乗せてるものの名前ってなんて言うか知ってる?」
「え?……あぁイーゼルの事ね。あれはイーゼルスタンドって言われているわね。でもそれ以外は知らないわよ?語源とかはここから出た後で自分で調べなさいな。」
「へー。あれってイーゼルスタンドって言うんだ。初めて知った。ありがとせんきゅー。」
「あんたねぇ……。今は気を張ってないといけない時なんだからあんまり気の抜けるような事を言わないでちょうだい。」
「ごめんごめん。でも“赤い絵の具から まっすぐ南へ”って書かれてるけどそんな物あった?」
「とりあえず1つはあったけどもしかしたらいくつかあるのかもしれないわね。どちらにしても1回この部屋の全体を見て回りましょう。」
俺とギャリーはそう話すと来た道を引き返さずにそのまま進み続ける。果たして俺達はここの部屋の謎を無事解く事は出来るのだろうか……。
火曜日にはここの部屋が終わらせられればいいんですけどどうなるかはこれからの私次第ですね。
頑張ります。