では、どうぞ。
とりあえずは今まで通り書いてある事を信じて探索する事を決めた俺達は、そのまま外周をぐるりと回るように進んで行こうと進行方向に体を向ける。
すると次の角は入り口で端から端を確認した時よりも近くにあり何やら不思議な感覚に陥る。
「お兄さん、なんか入り口より両端が短くない?向こうで周りを見回してた時はもっと長く感じたんだよね。」
「あ、イヴちゃんもそう思う?俺も今少し違和感を感じてたんだよ。」
「え?そんなに違うかしら。アタシにはそんな短くなったようには見えないんだけど。」
「まぁここで話してても仕方ないしとりあえず進んでみようか。なんか足音も気持ち近づいてきてるしね。」
「そ、そうね。こんな所に長居しても仕方ないし早く出ちゃいましょ。」
「さんせーい。」
イヴちゃんのそんな気の抜けた掛け声とともに俺達は足早に先へと進む。そして突き当たりを曲がると直ぐにもう1つ奥に行ける道が見つかる。
とりあえずそこに入ってみると、どうやら柱を中心に小さな部屋となっているらしい。柱の周りを一周してみると1ヶ所だけなにか文章が書かれている。
『迷路を抜け出す コツ……
壁に片手を つきながら 進んでいけば
いつかは ゴールに たどり着ける』
なんともどうでもいい情報が書かれているものでなんとも言えない気持ちになっていると、なにか感じたのかギャリーが口を開く。
「コツはいいんだけど……。天井低くて参っちゃうわ。おまけに変なのウロついてるし。2人とも挟み撃ちにならないように気をつけなさいよ?。」
「確かに足音が複数聞こえるから挟み撃ちは気をつけないとね。イヴちゃんももし囲まれたら俺達を盾に使っちゃっても構わないからね。」
「も〜そんな事しないよ〜!」
なんてわちゃわちゃしながら歩き始めると、ふと足元に見慣れない色が目に入る。それが何なのか確認する為に視線を下に下げると何やら赤いインクをぶちまけたようなものが足元にある。しかも濡れている訳ではなく、しっかりと乾ききっているらしくその上を歩いても水音は全くたたない。
しかし、南は一体どちらだろうか。先程のキャンバスには赤い絵の具から真っ直ぐ南へなんて書いてあったが他の方位がどっちなのか分からない以上南へ向かうのは難しいだろう。
とりあえず辺りを見渡すと何やらそれっぽいところが入り口のある方向にあるのでそちらに向かう事に。
──────
突き当たりまで歩いていくと、俺たちの歩いてきた通路の前だけ少しだけ壁が奥に入っていて人1人なら入れそうな窪みができている。じっとそこを眺めていると何やら足音のいくつかはこちらに近づいているように響いているのが感じられる。
「……イヴちゃん。なにかこの壁に違和感ない?小さいことでもなんでもいいから見つけたら教えて欲しいな。」
「う〜ん……。あっ!なんかボタンみたいなのがあるよ!押す?」
「じゃあそれ押しちゃって。ギャリーはそっち見ておいて。俺はこっち側見ておくから。」
「わかったわ。……アンタ指示出すの上手いわね。少しびっくりしちゃったわ。」
「そんな事ないよ。それよりも集中してなにか来ないか見ておいて。どっち進むかあいつらで決まるからね。」
そう言って辺りを少しづつ進みながらクリアリングしていくと、なにか壁に書かれているのを確認する。何が書かれているのか確認してみると訳の分からない文章が書かれていた。
“迷路は 好きですか?”
「いや好きなわけあるか……。こちとらここの攻略を渋々やってるんだよバーカ。」
そんな一言を残して俺はイヴちゃんのいる方へと戻っていく。ギャリーはあまり動いていないのかイヴちゃんと話していた。
「こっちは何もいなさそうだからこっちから行こう。2人ともすぐ行ける?」
「えぇ。アタシはいつでも大丈夫よ。」
「わたしも大丈夫!すぐ行こ〜!」
「そうだね。直ぐにこの部屋から出ようか。」
俺がそう言って先頭を歩き出すと2人は後ろから着いてくる。先程イヴちゃんが見つけたボタンは一体何に作用したのか。それがこの部屋のことなのか部屋の外のことなのか気になることはあれどこの部屋に居たくないから気持ち早足でこの部屋の扉まで歩いていく。
ココ最近モチベーションがとても低く、更新休む事も視野に入れて執筆をしています。もし更新を休む場合はその間にいくつか書き溜める予定です。しかし出来うる限り更新を休まないように頑張ってまいります。