Ib〜ハッピーエンドへ行き着くためには〜   作:月舘

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どうも、私です。今回は割りとのほほんとした回です。案の定話は進みません。でもこういう回が書いてて楽しいんです。








では、どうぞ。


バチバチ

女の絵の数を数え終わり扉の前へと到着した俺は、2人からの冷たい視線を浴びながらも扉に数えた枚数を入力していく。すると目の前の扉からカチャンと鍵の動かされた音がする。まぁこれが合っていなければまた数え直さなければならなくなる為、一発で当たったのは御の字という所か。

まぁしっかりと数えているんだからこれで合ってなかったらもう俺の頭は働かない重りみたいなものと言っても差支えの無いものまで成り下がっている事だろう。

 

 

「それで?こっちの扉はまぁ一緒に数えたからアタシも分かったけどもう一つの4桁の方はどういう答えなのかしら?アタシ達にも分かりやすいように答えてもらおうじゃない。」

 

「もらおうじゃない!」

 

「いやイヴちゃんもそんな言い方しなくていいんだよ?それに難しい事は何にもないさ。」

 

 

イヴちゃんが仁王立ちをしながらギャリーの言った言葉を復唱している姿がとても可愛らしく見えたのだが、その体勢を淑女になろうとしているイヴちゃんがするのは如何なものかと気になりながらもそこに深く突っ込まずに話を続ける。それに難しいことは何一つとしてなかった。だって_____。

 

 

「隣の扉の答えは吊るされた男(ハングドマン)に全部書いてあったんだからね。」

 

「吊るされた男に?あの絵になにか特別なものなんてあったかしら?」

 

「……あれ?確か胸のところに数字が書いてあった気がする!もしかしてそれの事?」

 

「その通り!しかもご丁寧にデジタル時計みたいなかくついた数字なんて文字で書いてるもんだから読みやすくて仕方がないってもんさ。」

 

「……アンタちょっとキャラ変わってない?いやまぁ出会ったばっかのアタシが言うのも何なんだけどさ。」

 

「正直こういう謎解きで俺一人だけがわかってる状況ってなかなか無いから少しテンション上がってる。」

 

 

俺はニコニコと今までに無いくらいに笑顔を自分の顔に貼り付けてギャリーへと答える。こんな事もこれからは少なくなるだろうしふざけられる時にふざけておきたい男心なんてものもある。そんなくだらない感情に多少振り回されながらも俺は説明を続ける。

 

 

「あの服には4桁の数字がゼッケンみたいな物に書かれていたんだけどさっきも言ったようにカックカクだったんだよ。んでそこには“5629”って書いてあった。」

 

「あら、それじゃあそこの扉のパスワードはそれって事ね。たったそれだけの事で何ここまで勿体ぶってるのよ全く……。」

 

「ん?でも吊るされた男って吊るされてるんだからその数字って反対になってるんだよね?本当にそれで合ってるのかなぁ……。」

 

「そう!イヴちゃんの言う通り吊るされた男は所謂逆立ち状態な訳だ。ならばそれを解消するためには彼を立たせてあげればいい。くるっと180度回して……ね?」

 

「んもう!勿体ぶりすぎなのよ!つまりアンタは何が言いたいの!早く言いなさい!」

 

「おぉう……もう少しこの感じを楽しませてくれてもいいじゃん。さっきも言ったけどこんな機会滅多にないんだからさ。それにこういうのもちょっとは楽しいでしょ?なんかの作品みたいでさ。」

 

「わたしはすごく楽しいよ!お兄さんが楽しんでるのがとっても伝わってくるもん!」

 

「アタシは焦らされてイライラが溜まってるわよ……。」

 

 

とても楽しそうなイヴちゃんと少し疲れているようなギャリーが対照的でなんだか笑いが込み上げてきそうなところだが、ここで笑ってしまったらきっとギャリーが今以上にへそを曲げてしまうことは目に見えている。ここもあまり深くは気にせずに話の続きを喋っていく事にしよう。

 

 

「まぁそんな訳でおそらくあっちの扉の答えは“6295”になる筈だよ。考え方が間違ってなければね。」

 

「なんだか難しくてその数字が出たのかよく分からないけどお兄さんすご〜い!」

 

「イヴ……アンタって子は……。ヒロトシあんまり気を落とさないでね。アンタが間違っててもアタシは笑わないから。」

 

「いやギャリーのフォローの仕方の方が俺の精神的にくる物があるんだけど。ていうかまず間違ってる前提で話を進めないでくれ。」

 

 

まだ打ち込んでいないのにもう既に外れたかのような扱いをしてくるギャリーに少々思う所もあったがこれ以上言った所で空気が悪くなる位しか変わる所は無いだろうと考え、俺はそのまま口を紡ぐ。そんな俺の考えを知ってか知らずかギャリーもこれ以上俺を慰めて来ようとはしてこなかった。……これでまだ言ってきていたら俺は大きな声で止めていたかもしれない。

 

 

「それじゃあ入力してみようか。言っとくけど絶対に合ってるからギャリーはしっかりと見とけよー。」

 

「あら言うじゃない。ならお手並み拝見といこうかしら。」

 

「お兄さんとギャリーがバチバチだ……。」

 

 

たまにはこんな雰囲気も良いのかもしれない。




この調子だとあとどれ位で書き終わるんですかね?未来の私に問いただしたいです。でもこう言うわちゃわちゃした話が大好きなんです。
でもそろそろ進んでもらわないと書きたいなぁって思ってる所が書けないので頑張ります!



P.S.
もしかしたら今度とある作品の短編をあげるかもしれません。あまりメジャーなタイトルでは無いので迷ってます。まぁまだ1割も書き終えてないんですけど。
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