星9評価しとしとさん
星7評価わけみたまさん
ありがとうございます!私が書いている作品の評価バーにまさか色が着くとは描き始めた頃には思っていませんでした!それとこんなに書き続けるとも思っていませんでした……。
では、どうぞ。
先程嫌な鬼ごっこの始まりだなんてカッコつけたはいいものの、部屋の外に出てすぐそこに居るとも限らないのでそろりと扉から頭を出す。するとそこは入る前と対して特に何かが変わった様子は見られずとりあえずは安全のようだ。しかし少し離れたところから何かを引きずっているかのような音が聞こえてくる為、完全な安置という訳でもなさそうだ。
「さて、イヴちゃんの聞こえた通り絵画が何枚か動き始めたのは分かったけどここからどう動こうか。といってもさっきの音が空いてない3つの扉のどれからなったのかを確認する事が第一優先事項だと俺は思ってるんだけど2人は何かある?」
「う〜ん……今のところ手がかりがそれ以外ないからそうするしかないわね。イヴは他に気になることはある?」
「わたしは特にないかな……。あ!今動いてる絵が何枚あるのか気になる!」
「あー確かに。じゃあ鍵の開閉チェックと一緒に適当に確認しよっか。まぁ何枚動いてようが逃げ切れれば勝ちなので深追いは禁物で。」
「うん!じゃあすぐにでもここから出よ!もしかしたらこの部屋の前を囲ってくるかもしれないし!」
「おぉ。イヴちゃんがすげぇ頼もしい。ギャリーもこれくらい頼もしければ俺も気が楽なんだけどなぁ。」
「ちょっと。聞こえてるわよ。」
「知ってる。」
そんなくだらない言葉の応酬をしながら俺は音が出ないようにゆっくりと扉を開ける。先程と特に状況は変わっていないようで扉の前に追っ手の影は見えない。しかし先程顔だけ外に覗かせた時よりも近づいてきているような気がする。というかすぐ左側の通路に赤い服の女が見えているのが普通に見えるし向こうもそれに気づいたのかこちらに向かってきている。速度はとても遅いけれども追って来ているという事実に少し緊張感の増した俺は早々に追っ手とは逆側へと歩みを進める。
とりあえず入口近くの扉を確認しに行くも外れ、近くにノートがある小部屋の扉も開いてはおらずなんとも面倒な事に最後に残った扉は先程赤い服の女のいた場所の奥にある扉のみとなってしまった。しかもあちらからは未だに引きずる音が聞こえてくる。いくら相手の追ってくる速度が遅いとはいえそれに安心出来はしない。何せ相手はいきなり速度を上げてくる事があるという事が分かっているから。
扉の近くまで来た俺達は相手の動向を見つつ扉が開いているか確認をしに行こうと思っていたのだが、如何せん相手の位置が悪い。こちらに気づいたような素振りは出していないのにも関わらず何故か少しづつとはいえこちらに近づいてくるのだからそりゃ警戒してしまうのも仕方ないだろう。
「……よし。囮作戦使おうか。イヴちゃん。さっきと同じ要領で扉の開け閉めを任せてもいいかな?」
「え?それはもちろん大丈夫だけど……。お兄さんまた無茶するの?そういう事ならわたしは手伝わないよ!」
「まぁまぁちょっと落ち着きなさいなイヴ。まだ無茶するとは決まった訳じゃないんだし少しは信じてあげてもいいんじゃないかしら?」
「お兄さん気を抜いたらすぐ無茶をするんだもん……。私がちゃんとみはってあげないときっとやりすぎちゃう!」
「あはは……。なんで俺はそんなに信用されてないんだろ。そんなに無茶した覚えはないんだけどなぁ。」
「……ギロチンの時と初めて赤い服の女と追いかけっこした時は?あれは無茶じゃないの?」
「あれは……まぁ否定は出来ないかな。」
「ヒロトシ、口でイヴに負けてるようならアンタに囮はさせないわ。少なくとも今回はね。今回はアタシが代わりにやってみるからアンタ達はさっさと鍵が開いてるかどうか確認してきなさい。じゃ!」
「ちょっ!走んない方がいいぞ!あっちの足の速さが上がるから!」
俺のその言葉が聞こえたのか、彼は片手をヒラヒラとさせながら赤い服の女の方へと歩いて相手の興味を引いていく。
「じゃあ早速俺達も行動を起こそうか。ギャリーの負担をこれ以上大きくしても申し訳ないしね。」
「そうだね。早く確認して中に入っちゃお!」
俺達は急いで扉の前に向かうとその勢いのままノブを捻る。するとほか2つの扉と違い途中で止まることもなく難なく回りきったのでこれ幸いとそのまま扉を開け放つ。そしてそのまま扉の奥の安全確認を目視で行うが、部屋の中には鏡が1枚扉奥の真正面の壁に埋め込まれているのみで特にこれといって何かある訳でもない。そこまで確認をし終えるとまずイヴちゃんを扉の中に入れてそれを追って俺も中へと入る。そして扉を抑えてギャリーが何時でも入れるようにしておくと、俺は大声でギャリーに呼びかける。
「ギャリー!扉を抑えて待ってるからいつでも来ていいぞ!」
「了解!」
「いや声遠いな。どれだけ遠くまで逃げたんだ?」
「本当にね。……あ、またパリンって音した。もしかして2枚目が動き出した?」
「ギャリーもよく叫んでるなぁ。……やっぱり俺が行った方が良かったんじゃないか?」
「ダメ。」
「どうしても?」
「絶対ダメ。どうしてもダメ。」
どうやらこういう事は許して貰えないくらいには無茶をしてしまうように思われているらしい。そっちの方面になんとも信頼のない俺はガックリと肩を落とすと、こっちに向かってきているで分かろうギャリーが早くここに着いてくれる事を祈りながら俺はイヴちゃんからお小言を言われるのであった。
ようやく第1の分岐ですね!ここまで来るのに長かった……。でもここからどんどん面白い展開に本家はなって行くのでそれを自分なりに表現できるよう頑張ります!