では、どうぞ。
俺達は少し進んだところでなにやら緑色のものがズルズルと引きずる様な音を出しながら動いているのが確認できる。恐らく赤い服の女系列なんだろうが、さっきギャリーと追いかけっこを繰り広げた赤いヤツよりも動きが速い気がする。赤い方が速いのではなかったのかとロリコン疑惑のある某大佐に聞きたい所であるが、きっと答えてくれるのはさん付けされているギャグ漫画の方の大佐か、または宇宙からやってきた某オタクガエルくらいだろう。
そんなくだらない事を考えている間にも緑色のそいつは何かを探しているのかえっちらおっちらとその場をぐるぐる忙しなく動き回っている。となるとあいつはあそこら辺に何かを落としたのか、それともなにか探している振りをして俺達を陽動しようとしているのか。どちらにしても空いてなかった扉は変わらず閉まっていたし、あいつのいる所になにか落ちていないか確認をしない事にはこの部屋を組まなく探索したことにはならないだろう。こんなに何度もひとつの部屋をぐるぐる回るとはまだ思ってなかったから少し気疲れのような感覚があるがそんな物は気にせずにゆっくりと近づいていく。
「……あっあそこでなにかキラって光ったよ!」
「了解。じゃあそれがなにか確認して必要そうだったら頑張って取ろうか。」
「囮はアタシに任せてアンタ達が落ちて見ものの確認と必要ならば回収をよろしくね!じゃっ!」
「あっ!ちょっと待っ……一人で突っ走りすぎんなー!イヴちゃん、後で俺に行ってくれた事ギャリーにも言ってやって?あいつも俺に似たところがあるっぽいからさ。」
俺がそう言うとイヴちゃんはその可愛らしい顔をほころばせて大きく頷く。しかしやはり囮がいるのは探索がしやすくなるし俺とギャリーのどちらかを囮にして探索するのはやはり有効な手だという事を再確認して俺はギャリーと交互に囮になる事を視野に入れながら探索を続けていく。
「あっなにか落ちてる。……お兄さん!カギ見つけたよ!」
「イヴちゃんナイスっ!じゃあ近いし小部屋の方から開くか試して見ようか。」
「うん!きっと開いてくれるから早く行こっ!」
イヴちゃんはこちらをニコニコと数秒見つめるとそのまま扉の方へと駆け出していく。その姿を見ながら俺もその後ろ姿を追いかけて歩き始める。
イヴちゃんより少し遅く扉の前へとたどり着いた俺はこちらを少しムッとした表情で見てくる彼女に内心慌てながらもそれを表に出さないよう頑張って表情を作る。しかしなんでまっていたのだろうか。
「イヴちゃん。俺が来る前に鍵を開けて待ってても良かったんだよ?別にすごく遅くなるわけでもないんだし、それにギャリーが頑張って追いかけっこしてるんだしさ。」
「わたし1人でなにかするのってどんな事でも寂しいんだもん。それだったらどれだけ時間がかかっても誰かを待ちたいなって思ってるよ。」
「そっか……じゃあ仕方ないね。よし、それじゃあ早速鍵が使えるか試してみようか。」
「任せて!」
イヴちゃんはそう言うとずっと握っていたであろう鍵を持ち直してノブ上の鍵穴へとゆっくりと入れて捻る。するとカシャンと音が聞こえてきたので扉を開けてみるとキィキィと音を立てながらも開いてくれた。 早くこの事をギャリーに伝えなければ。
「ギャリー!ノート横の扉が開いたからこっちに来て!」
「わっ。……も〜お兄さんったら大声出すなら先に言ってよね!びっくりしちゃうじゃん!」
「あっごめん。さっきもやった事だから大丈夫だと思ってたよ。」
「いいよ許してあげる!」
「ありがとうね。」
その一言で俺達の間から会話がなくなってしまったけれど、その時俺達の間で流れていた空気感は別に悪いものではなかった事はここに残しておこう。
最近以前見終わった稲葉百万鉄様の脇下一族列伝(俺の屍を越えてゆけ)のMADを見ているのですが、これを見ていると再履修したくなってきますね。
ちなみに皆様は一族の中で誰が一番好きですか?私は男性ですとなめ悟、女性だとぺろむですかね……。いやほんと全員いいキャラクターしてるんですけどね?