では、どうぞ。
いくら緑のアイツが赤いやつよりも速いとはいえ逃げ切れない程速い訳でなく、成人男性の歩幅ならば早歩き程度で振り切れる速さである為イヴちゃんなら兎も角としてギャリーならば余裕で振り切れるだろう。寧ろこれでダメージを食らって戻って来たのならば少しギャリー
「ふぅ……アイツはやっぱりさっきの赤い服の女よりも速いわね。引き付けてすぐ位に2,3回危なかった時があったわ。相手の実力を見ずに判断するのはやっぱり良くないわね。」
「いやいやそんな余裕ぶちかます場面じゃないでしょうよ。」
「ギャリー!次こんな事したら怒るからね!すっごく怒るからね!」
「わかったわよ。次からはちゃんと2人に相談してから行動する事にするわ。」
「あぁ、そうしてくれると助かるよ。それに俺も囮とか力仕事は手伝えるだろうからそういう所も協力し合おうぜ。」
「今までも十分に助けて貰ってたんだけどねぇ……。まぁその時は頼りにさせてもらうわね。」
部屋へと入っていきながらそんな会話をしているとなにやらイヴちゃんが息を飲むのが視界に入る。一体彼女は何を見てそんな反応をしたのか気になり視線の先を追ってみるとそこには誰だかわからない男女が並んで立っている絵画が飾ってある。考えるにあの二人がイヴちゃんのご両親の可能性が高いのだろう事が見てとれる。
「どうしたのイヴ?」
「この絵、わたしのパパとママが描かれてる……。」
「え!?この絵の人イヴのパパとママなの?へぇ……確かにイヴに似てるかも。」
「確かに似てるよな。男の人の目元とかイヴちゃんそっくりじゃん。」
「でもなんでこんな所にそんな絵があるのかしら?」
「パパもママも一緒に美術館に来たんだけど……こんな絵どこにも飾ってなかった。それにお家でも見た事ない……。」
そう言うイヴちゃんは何やら悲しげな顔を少しだけ伏せている。もしかしたらイヴちゃんは自分の両親がこの世界で何かあったのでは無いかと心配しているのではないか。俺にはそんな風に酷く心配している様子に見える。そんな心配が心から溢れてしまったのか小さな声で「パパとママはどこにいるの?」とぽろりと零す。俺はそれに対する答えを何も持ってはいなかった。
「……ごめんなさい。それはちょっとアタシ達には分からないわ。でも大丈夫よ!きっとどこかにいるって!」
「うん……。そうだよね……。」
「イヴちゃんはそこのソファで休んでて。俺とギャリーはこの部屋の探索するからさ。」
「うん……そうするね。」
イヴちゃんが背もたれにもたれ掛かる事が出来なさそうななんとも座りづらいソファに腰掛けるのを見届けると、俺達は部屋の中を探索し始める。しかしイーゼルに置かれたキャンバス1つ以外に特にめぼしいものは見当たらなかった。
それにキャンバスに書かれている文章も
“疲れたのならゆっくりお休み?
もう苦しむこともなくなるから”
となんとも不吉な文章になっていてなんとも嫌になる。とりあえず外に出て何か変わった所があるのか確認する為に2人に声をかけて外に出ようとする。しかし鍵の閉めていない扉は何故だか開く事はなかった。
「あれ……。ギャリー、イヴちゃん。どっちかここの鍵閉めた?」
「えっ嘘でしょ?鍵は開けっ放しの筈だけど……。」
「わたしも閉めてないよ。」
そんな話をしていると扉の奥から壁や扉を叩くような音がひっきりなしに聞こえてくる。
「な、何この音……。外から?」
「扉も開かないし恐らく扉の前になんか居るな……。2人ともいつどこから何が来るかわからないから警戒して。」
「わかった……。」
「アタシ本棚動かして来るわ。ガラスを割って入ってこられたらたまらないもの。」
「任せた。俺は扉が破られないか見ておくよ。イヴちゃんは部屋の真ん中で音が聞こえる方向を教えて!」
「わ、わかった!」
俺達はこの窮地を無事に脱することは出来るのだろうか。こんな状況に身を置いた俺はそんな事などわかる余地すらないのだった。
久々に俺の屍を越えてゆけリメイク版をプレイしましたけどラスボスが倒せないんですよね。第1形態すら突破できないんでもうお手上げですよ……。まぁ1回やり直して刀鍛冶の能力厳選もしないとですね。今のデータは適当につけてしまったので。