Ib〜ハッピーエンドへ行き着くためには〜   作:月舘

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どうも、私です。今日髪の毛を切りに行ったんですけどマスクしながら髪の毛を切るのって大変そうだなぁって他人事のようになすがままになってました。

髪型に特にこだわりは無いのでいつも美容師さんの好きなように切ってもらってます。もう少しこだわった方がいいんですかね?私にセンスがないのは自覚してるので今までおまかせにしてたんですけどね……。









では、どうぞ。


夜桜

突き当たりを曲がるとすぐにまた突き当りが見えるのでこの美術館はコの字型やエの字型の部屋……というか通路が本当に多い事を実感する。

 

そんな突き当たりの壁には何も描かれていないまっさらな絵が額縁に飾ってある。先程と同じようなものかとよくよく目を凝らして見てみるとただのまっさらな絵画という訳ではなく、何も書かれていないピースをはめて作ったジグソーパズルのようだ。額縁の下には『ミルクパズル』と銘打ってある。

 

 

「イヴとヒロトシはミルクパズルってやったことはあるかしら?」

 

「ミルクパズル?……わたしは知らないなぁ。お兄さんは何か知ってる?」

 

「うーん……俺も聞いた事ないんだよね。何かを知ってそうなギャリー、分かりやすく説明頼む。」

 

「アンタねぇ……アタシから広げた話題とはいえすぐに投げるんじゃないわよ。……ミルクパズルってのはまぁその名の通りミルクのように真っ白なパズルの事よ。絵がついてないから普通のパズルより難しいんですって。」

 

 

やれやれと言わんばかりに俺の事をジトーっとした目で見たかと思ったら、すぐにイヴちゃんの方へと視線を向けて話を進める。

ギャリーの話をイヴちゃんは楽しそうに耳を傾けていて、彼女の精神が安定している事に少し安心を覚える。

 

 

「ギャリー。ミルクパズルって面白いの?わたしちょっと興味あるかも!」

 

「うーん……正直面白くないわよ。だって絵がついてないんだもん。好きな絵がパズルになってこそやりがいがあるってもんよね。」

 

「確かにそれはあるかも。好きな風景や動物とかが自分の手によって完成していくのが楽しい、嬉しいって感じるもんな。」

 

「あら、ヒロトシも楽しみ方を知ってるのね。正直アンタはこういうチマチマした作業はあまり得意じゃないと思ってたわ。」

 

「え〜そうかなぁ?お兄さんは指先を使う作業とか好きそうな気がするけどなぁ。」

 

 

そんな事をのほほんと話しながら、もう『ミルクパズル』に用が無くなった為にその場から離れる事に。すると少し歩いたところの壁が引っ込んでいてそこにノートがあったので、先程の部屋で書けなかった分をここで書く事にした。

 

 

――――

 

 

「よっし書き終わった。……2人とも何見てんの?」

 

「あっヒロトシ!これすっごく綺麗なのよ!あんたも見て見なさいって!」

 

「お兄さん!このお花はなんて名前か知ってる?わたし見た事ないからわかんないんだ〜。」

 

「ん?おぉ、夜桜なんて風流だねー。これで20歳超えてたら酒を飲むのもオツってものなんだろうなぁ……。」

 

 

2人が見ていた絵画は『月夜に散る儚き想い』という作品で桜舞い散る夜が描かれている……というより額縁の中で桜が舞い散る様子がテレビのように動いて映し出されている。しかしこの作品はやはり作品だからなのか俺の目にはどう足掻いても現実味の帯びていないもののように感じられる。

 

しかしとても綺麗な事に変わりはなく、例年見なれている桜と言えどこのようなものに見惚れてしまうのはまだ俺の感性が死んでいない事の証拠なのだろう。

 

 

「ヨザクラ?このお花はヨザクラって言うの?」

 

「あぁいや、この花……と言うより木自体は桜って種類なんだけどそれを夜見ると夜桜って言うんだ。日本人は桜を見ながら宴会をしたりするんだよ。」

 

「へぇ……。日本人って思ってた以上にパーティ好きなのね。もっと奥ゆかしい人ばっかだと思ってたわ。」

 

「そりゃ日本人だって楽しい事は好きだからな。2人の考えてる宴会とは別物かもしれないけど案外どんちゃん騒ぎなんだよ。」

 

「へぇ〜!わたしもいつかサクラを見ながらパーティをしてみたいなぁ……。お兄さん!ここから出られたらお誘い待ってるね!」

 

「おぉう……。イヴちゃんからの期待が重い……。まぁうん、できる限りは頑張るよ。」

 

「ホント!?やったぁ!!」

 

 

イヴちゃんが飛び跳ねながら喜んでいるのを見てこれは手を抜けないなぁなんて思い、自然と苦笑いを浮かべてしまう。そしてふとギャリーがどう言う反応を示しているのか気になった俺はチラリとギャリーのいる方向を見てみると何故か視線がぶつかってしまった。

不意に目と目が合ってしまいなんだか気まずくなった俺は再び苦笑いを浮かべると、ギャリーは何故だか吹き出していた。

 

 

「?ギャリーはなんで笑ってるの?お兄さんなんでか分かる?」

 

「さぁ?なにか思い出したとかじゃない?俺にはさっぱりわかんないよ。」

 

「ふふっ……!なんでもないわ……っ!お兄ちゃんは大変ねって思っただけだから……っ!」

 

「いやだったら早く笑いをおさめなよ。イヴちゃんが戸惑ってるでしょうが。」

 

「??」

 

 

戸惑うイヴちゃんをよそ目に俺はギャリーを非難する目でにらみつけるが、ギャリー本人には微塵も効いていないように思える。しかし、ギャリーはそのまま先に進んでしまった為なんとも閉まらない空気のまま俺達は先に進む事となった。




そろそろ例の大人の本の出番ですね。本編にガッツリ出すかNG集行きにするか迷ってます。

まぁどちらにするにしても主人公くんには口を滑らせてもらおうと思ってます。ハイ。
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