私は例年この時期になると体調を崩しがちなので私も気をつけます。
では、どうぞ。
あの壁に出てきたメモから俺達が目的地としている、まだ解錠を試みていない扉まではそんなに遠いわけでもなくすぐに着いてしまった。一応もう一度あの夜桜の絵画を見はしたものの、やはり間を開けずの2度目という事もあり先程よりかは凄さというか有難みの感じ方は薄くなっていた。
そんな事もありながらも戻ってきた俺達は早速先程入った扉のおよそ向かいにあるもうひとつの扉の前に立って、扉に書かれている謎を解読していく。
「やっぱりこの絵見覚えはあるんだよなぁ……。イヴちゃんよく覚えてたね。」
「わたしだけじゃなくってあのヒントのおかげだよ!あれが無かったらきっと分かんなかったもん!」
「さっイヴ!アンタが正解を出したんだから入力してちょうだい!」
「えっいいの!?やった〜!」
ギャリーの言葉にすっかり気を良くしたイヴちゃんは1歩2歩と扉に近づいて入力パネルに触れる為に手を伸ばす。そんな姿を見ながら俺はギャリーの言動を思い返して、そのすごくを感じていた。
もし俺が同じ事を言おうとしたとしても言葉のチョイスが悪かったりしてまた機嫌を損ねてしまったかもしれないし、もしそうならなかったとしてもここまで彼女を乗り気にさせる事は出来なかったかもしれない。
……いや、イヴちゃんなら俺が言ったとしてもきっと乗ってくれていたな。今までがそうだったし。
そんな事を考えていたらどうやらイヴちゃんはパネルに打ち込み終えたらしく、カシャンとカギの開く音が聞こえた。どうやら『しんかいのよ』は正解だったらしい。答えが合っていた事で尚更気分を良くしたイヴちゃんは扉の前でぴょんぴょんと跳ねながら喜んでいる。
「やったぁ!正解だったよ〜!」
「やったわねイヴ!イヴのおかげでこの部屋に入れるわね!」
「私だけじゃここまで来れなかったから2人のおかげでもあるよ!」
「〜っ!イヴったら嬉しい事言ってくれるじゃないの!」
「確かにその言葉は嬉しいな。これからも頑張れそうだ。」
イヴちゃんにそう言いながら俺は扉のノブに手をかける。さすがにまだ入った事の無い扉にイヴちゃんが先頭で突入するなんて事をさせるなんて事は俺には出来ない。何があるか分からない上にもしもが起きた場合の対処が遅れてしまう可能性もある為に、先頭は俺かギャリーで進んで行きたいところだ。
「じゃあ入ろうか。イヴちゃん少しだけ下がっててね。」
「うん!安全を確認しないといけないもんね!」
「ヒロトシ、ちゃんと安全の確認をしなさいよ!これでイヴに怪我のひとつでも負わせたらタダじゃ置かないわよ!」
「いやギャリー、それはいくら何でも激しすぎだろ。それを言われると俺何も出来なくなるわ。」
「あら、冗談も通じないのかしら?ごめんあそばせ?」
ギャリーの煽りは中々に腹が立ってくるが、ここで反応してしまってはギャリーの思うつぼになってしまうのでここはあえてスルーをかます事に。
扉を少しだけ開き頭をその隙間に突っ込んで中を覗く。しかし部屋の中を組まなく調べたところで見えるものは本棚と大きい絵画のみなのでまぁ大丈夫だろう。
「部屋の中に特に脅威は無さそうだから入っちゃおうか。本も結構あるし中でものんびり出来そうだよ。」
「あら、じゃあここで一旦休憩かしらね。あまり疲れた感じはしないけど……まぁ気にしちゃダメよ。」
「ここにはどんな本があるかなぁ?わたしでも読める本があるといいなぁ。」
「きっとあると思うよ。まぁのんびりと探せばいいさ。」
俺のそんな言葉にイヴちゃんは「うん!」と1つ頷く。しかしここには本当に何も無いので、次の部屋へと行く為の鍵になるものが何なのか頭を捻るがろくに思い浮かばない。しかし急いで見つけた所で特に意味は無いので!こちらものんびりと探す事にしよう。
本当は今日の更新はもっと早くに出来ていたんですがお仕事明けで眠かったんで寝てしまいました……。大変申し訳ないです。