テイルズオブフィナーレ2   作:モニカルビリッジ

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第1話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “人は何故生きるのか。”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何故人は生まれてくるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何故人は生きようとするのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは誰にも分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昔の人は言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “人にはそれぞれ生きる目的があって生まれてくる。それらを果たしいつか自身が生きていた証を残すために生まれてくるのだ”と………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ではもし、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その生きる目的が本当にあったのだとして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを見失った俺に、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 生きる意味なんてあるのだろうか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いいか息子よ。

 よく見ておけ。

 彼処におられる方が将来お前が()()()()()()()だ。

 我等はあの方のために生きあの方のために死ぬのだ。

 それを第一としてこれからを生きよ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はい!

 父上!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『これから我等はより一層精進しあの方が目指す目的のために腕を磨かなければならない。

 そのためにもこれからの修業は厳しいものとなる。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はい!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いい返事だ。

 だがそれとは別に修業の他にもお前には()()()()()()。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『任務………ですか?

 それは………?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あの御方の隣におられるのはあの方の御息女で名は()()様だ。

 お前と歳は同じだ。

 お前には今日からあの吹雪様の護衛の任を与える。

 よいな?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………はい!

 お任せください父上!

 必ずその任務遂行してみせます!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 父から初めて自分に仕事を与えられ少年は喜んだ。自分が漸く一人前になれたのだと少年は実感していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少年が○○○になって初の任務は護衛。恐らくそれは少年がこれから死ぬまでの間ずっと続くものとなるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少年は少女をしっかりと目に焼き付ける。長い黒髪を腰まで伸ばしたその少女を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()(()()()()())()

 お前の働きに期待してるぞ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はい父上!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の名前はも………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の名前は“鈴木悠人”二十歳。

 

 

 ここ日本のごく平凡な大学生で現在は叔父の家がある東京の方で暮らしているが俺は今実家に帰省する途中だ。実家は本州の日本海側にあるあまり人に知られていない孤島のようなところにある。定期的に本州から定期便が出ており俺はそれに乗って実家に帰ってきた。()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオ………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠人「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実家のあった保泉市は人口がとても少なく全部で百人いくかいかないかといったところだ。保泉市自体が自然は多いが娯楽が少なく保泉市で生まれた子供は大人になると本州の方へと出ていってしまう傾向にあり過疎化が進んでいたのが十年前の話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 十年振りに帰ってきた故郷は十年前の面影が消えて代わりに見覚えの無い工場のような物が建てられていた。

 

 

 

 

 

 

悠人「(…午前と午後にトラックの出入りがあるだけで中にいる奴が出入りしている様子は()()()()()()()()()()()()()()

 この中に作業員が住める場所でもあるのか………?)」

 

 

 悠人が何をしているのかというと外から双眼鏡を使って工場の様子を探っていた。悠人がいる場所は工場の周囲にある塀から数百メートル離れた場所にある森の中だ。そこは地形的に塀よりも高い場所にあるため双眼鏡を使えば中の様子を覗くことが出来た。

 

 

 悠人は故郷に建てられた謎の工場のことを調べていた。

 

 

悠人「(………外からだけだと何も分からないな………。

 やっぱり一旦中に入ってみないといけないようだ。

 となるとあと三、四時間後に出入りするトラック………。

 あの中に隠れて入るしか………。)」

 

 

 悠人は普段はどこにでもいる普通の大学生だがこの保泉市のことに限っては人並み以上の行動力があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 十年前の小学生の夏休みの時期に悠人は実家のある都合で一人東京の叔父の家に預けられた。悠人が叔父の家に預けられる期間は夏休みの間だけの予定だった筈なのだが夏休みが明けても悠人が()()()()()()()()()()()()()()()()………。

 

 

 叔父は悠人に一言“お前はずっとここにいなさい”の一点張りで何故自分が叔父の家にいなくてはならないのかは教えてはもらえなかった。

 

 

 ある時悠人は叔父の目を盗んで一人で保泉市に戻ろうとしたが本州に来たときにはチケットを購入して乗れていた筈の船が運行を停止していた。その後保泉市と本州を繋ぐ定期便は一般人は乗船不可能になっていたことを悠人は知った。

 

 

 突然悠人は故郷への帰路を失ってしまったのだ。悠人が叔父の家にいた夏休みの間に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから十年後。悠人は東京の小学校、中学、高校を卒業し大学生にまで上がり二年目。叔父の支えでここまで生活してこれたがその叔父が去年から肝臓に腫瘍が発見され治療に専念していたのだが発見が遅く治療に難航し先月についに逝ってしまった。叔父には妻子はおらず自分だけしか身内がいなかったため叔父が自分へと残してくれた財産を相続してどうにか大学の卒業までは貯金があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悠人は叔父を実の親と同じように慕ってはいたが叔父がこの度いなくなったことで前々から計画していたことを実行に移すことにした。

 

 

 それがこの保泉市への立ち入りだ。先にも述べた通りこの保泉市は現在関係者以外の立ち入りを固く禁じられている。この保泉市のある島は外国に本社のある大企業が買い取ったためにその企業に勤める者しか出入りすることが出来ない。大学生である悠人はまず島には渡れないので本州の新潟にある港から保泉行きの船を調べ隙を見て貨物に紛れ込み島につくのと同時に人の視線を掻い潜り島へ上陸した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして今は実家があった場所に建つ工場に潜入を謀ろうとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブブブ………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠人「(!

 来た!

 あれだ!)」

 

 

 暫く待っていると悠人が乗る予定のトラックが港の方から走ってくる音が聞こえてきた。悠人はそのトラックに………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッ!!シュタッ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 木の上から音を殺して飛び乗った。

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