テイルズオブフィナーレ2   作:モニカルビリッジ

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第18話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京工業大学 火曜日 十五日目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会長「美咲くんから昨日の話は聞いたぞ悠人君!

 またあのゲスに酷い目に遭わされたそうじゃないか!

 あのゲス野郎は次に見掛けたら僕がギッタンギッタンのボコボコにしてあげるから安心していいぞ悠人君~!」

 

 

 佐藤とのことがあって次の日大学に通学すると美咲に部室へと連れてこられ会長から佐藤の話をされた。

 

 

悠人「………どうして会長に昨日のこと言ったんだよ。」

 

 

美咲「いや会長も俺が話をする前に知ってたみたいだぞ?

 会長月曜日は講義取ってないから来てなかったけど昨日食道にいた会長の同期の誰かが会長にまたお前が佐藤の奴にやられてるって喋ったみたいでな。

 俺は事実確認をされて素直に答えただけだ。」

 

 

会長「彼も懲りないねぇ~!

 前に悠人君にちょっかいをかけないよう釘を刺しておいたのにもう忘れてしまうとは~!

 僕の目の黒い内は彼の好きなようにはさせないから心配したりしなくてもいいぞ悠人君~!

 ………次は前よりもうんとどぎついのかましてあげようじゃないか。」

 

 

 佐藤はこの大学に入学してからやりたい放題だったところを会長に締め上げられた過去がある。大企業であるフェザード社に勤務する父を持つ佐藤はそれまで自由奔放な毎日を過ごしていたが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()であった会長に出会ってしまい鼻っ柱をへし折られてしまった。父親がフェザード社勤務というだけで周囲から羨望と畏怖の目を向けられてきた佐藤にとっては会長の存在は目の上のたん瘤といったところだろう。会長は父親がフェザード社の社員であることを鼻にかけず自分は自分という流儀を貫き通している。そのために普段の言動のおかしさはあっても周囲からはそこまで距離を置かれることはなかった。こう見えて会長を多く慕う者は多い。………それが=UMA研究会の会員獲得には至らないようだが。

 

 

美咲「会長が講義のある日は佐藤の心配する必要が無くていいな。

 会長あいつ会長が大学に来ない月曜と金曜日は本当に酷いもんなんすよ。

 今度もまたしっかりとお仕置きしてやってください。」

 

 

会長「いいぞ任せたまえ~!

 あんな小僧はこの僕がもう二度と粋がれないように見張ってなくてはならんなぁ~!

 そうだこの機会にあいつをこのUMA研究会に入会させようじゃないか!

 そしたら僕もずっとあの小僧を見張っていられて同好会も会員も稼げる!

 一石二鳥じゃないか!」

 

 

悠人・美咲「「それだけは絶対に止めてください!」」

 

 

 以前佐藤に絡まれていたところを会長に助けられ義理を立てて同好会に入りはしたが佐藤が入会してくるとなると流石に空気が最悪なものになるだろう。もし佐藤が同好会に入会しようものなら悠人も美咲も即刻同好会を退会することだろう。

 

 

 

 

 

 

???「………にしても珍しいですね?

 先輩方が学食で食事を取るなんて。

 いつもはあの佐藤って人に会わないように外の方に行くかお弁当持ってくるじゃないですか?

 昨日はどうしたんですか?」

 

 

悠人「|()()()()()()()()》………。

 ………美咲の奴が俺のことはめやがったからその罰として「はめた!?」」ガタッ!!

 

 

 

 

 

 

高橋「やっぱり鈴木先輩と保斗橋先輩はそういう御関係だったんですか!?

 いつも一緒にいるのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!?」

 

 

悠人「………違うっつーの。」

 

 

美咲「高橋ちゃん。

 いつも言ってるけど俺達にその気はねぇって。

 俺も恋人作るなら普通に女子がいいし。」

 

 

高橋「そういうわりには鈴木先輩も保斗橋先輩も全然女子と絡んだりしないじゃないですか!

 隠さなくたっていいですよ!

 本当は御二人が秘密の恋人だってことは私分かってますから!」

 

 

美咲「全然分かってないよ。」

 

 

悠人「止めとけ美咲。

 高橋に一々反応してたら切りがないぞ。

 程々に聞き流す程度でいいんだよこいつは………。」

 

 

 

 

 

 

 先程から悠人達に絡んでくるのは高橋慧子(たかはしけいこ)という悠人達の一つ下の後輩でUMA研究会の会員だ。これでも一応女子でそれなりに整った顔立ちはしているが会長とは別系統の残念さを持っており所謂腐女子というやつだ。

 

 

高橋「何でそんなに否定するんですか!?

 ムキになるところがますます怪しいですよ!

 本当はそういう関係だと知られるのがまずいとか思ってるんでしょう!?

 

 

 安心してください!

 私は男同士の同性愛には理解がある方です!

 先輩方が恋人同士であったとしても差別や偏見の目で見たりはしません!

 思う存分私の前でいちゃいちゃなさってください!

 ほら早く!」

 

 

悠人「どうしろってんだよ………。」

 

 

高橋「本音を包み隠さずさらけ出せばいいんですよ。」

 

 

悠人「お前の考えているような本音なんて無いからな?」

 

 

会長「高橋君は今日も絶好調のようだなぁ!

 結構なことだ!」

 

 

美咲「この子が絶好調でどこに結構な部分があるんですかねぇ………。」

 

 

 変人二人の押収に悠人と美咲は辟易したように項垂れる。一年目ということもあって高橋は時間いっぱい講義を入れているのであまり部室に顔を出したりは出来ないが今の時間だけは講義を取っていないようで会長と一緒になって悠人達に絡んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「その辺にしときな。

 |()()()()()()()()》、高橋ちゃん。」

 

 

 

 

 

 

 部室の奥の方から二人を諌める声がかかる。

 

 

会長「む?

 どうしてだい山本(やまもと)君。」

 

 

山本「よく見てみな。

 二人が困ってんだろ。

 アンタ達二人はいつも突っ走り過ぎなんだよ。」

 

 

高橋「私はただ先輩の御二人ともっと仲良くなりたいだけですよ!

 ………あわよくば御二人の本当の関係をこの機に暴いてみたいんですけど………。」

 

 

山本「あんま人の恋路に他人がでしゃばるもんじゃないよ。

 下手に第三者が関わって二人の仲が拗れるようなことになったらどうするんだ?

 ………二人のことを応援する気があるならそっとしておいておやり。」

 

 

高橋「………!

 ………すみませんでした鈴木先輩、保斗橋先輩。

 そうですよね………。

 他人に二人の()()()()()を詮索されたりしたくないですよね。

 私が間違ってました。

 申し訳ありません。」

 

 

美咲「うん間違ってる。

 何から何までおかしいから。」

 

 

高橋「!?

 保斗橋先輩!

 私これでも女子なんですよ!?

 女子の前でそんなナニだなんて卑猥な下ネタ言うなんて最低です!」

 

 

悠人「およそ女子からぬ発想してる奴が何言ってるんだよ「鈴木先輩までそんな!?」

 

 

 ………山本先輩俺達をホモで通そうとするの止めてくださいよ。

 俺達普通にノーマルですから。」

 

 

 

 

 

 

 仲裁に入ってくれたのかと思えば自然に高橋の意見に乗っかり悠人と美咲に在らぬ誤解を事実であるかのようにいう悠人達の一つ上で先程秀徳と呼ばれた会長(本名:田中秀徳)と同期の女性山本和沙(やまもとかずさ)。彼女もまたUMA研究会の一員でよく部室に顔を出しにくる。

 

 

山本「けど高橋ちゃんだけじゃなくてこの大学の女子達の間じゃアンタ達がいつも一緒にいるからそういう関係なんじゃないかってよく話題に上がってくるよ?」

 

 

悠人「えぇ………。」

 

 

美咲「なんて不名誉な………。」

 

 

高橋「御二人はそんな噂になるくらいいつも一緒ですからね。

 もうこの際ハッキリさせちゃいましょうよ。

 

 

 御二人の真実をね。」

 

 

悠人「ハァ………、

 どうせ何言っても聞かないくせに………。」

 

 

 

 

 

 

 その後悠人は部室で時間を潰してから講義を受けて帰宅した。家で悠人の帰りを待っていたレイナは帰宅した悠人の顔を見て「今日は何だかやけに疲れた顔してるわね?何かあったのかしら?」と訊ねてきた。それに対して悠人はまともな返事を返すことも出来ないくらい憔悴しきっていたので何でもないと言い残し床についた。レイナは次の日の朝まで悠人のそんな様子に疑問符を浮かべていた………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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