テイルズオブフィナーレ2   作:モニカルビリッジ

28 / 46
第28話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピン!………ポーン!

 

 

 

 

 

悠人・レイナ「「!」」

 

 

 

 

 

 

 レイナのPCの動画の件について追及していると悠人の家のチャイムが鳴る。時間は午前十時。特に今日来客が来る予定は入っていないにも関わらず悠人の家に人が訪れたということは恐らく警察の者だろう。今週の木曜日に美咲から佐藤が逮捕されたと聞いたばかりなので佐藤によく絡まれていた自分のところに聞き込みのために警察が来るのではないかと考えていたところだった。

 

 

悠人「………レイナ。

 一旦この話は後だ。

 お前は寝室に隠れとけ。」

 

 

レイナ「………分かったわ。」

 

 

 レイナは悠人の指示に素直に従う。悠人は現在一人でこの家に住んでいることになっている。そこに日本人とは髪色の違う女性が一緒に住んでいては変に注目されるだろう。疑いの目を向けられるのは佐藤とのことだけで十分だ。悠人はレイナがいることを隠すことにして玄関へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ!

 

 

悠人「はい………。

 どちら様でしょうか………?」

 

 

 悠人が玄関の扉を開けて応対する。すると玄関の外には二人の男性が立っていた。

 

 

 

 

 

 

男「休日の日に突然御伺いして申し訳ありません。

 私、警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査三係巡査部長の佐江渡透と申します。

 本日は先日東京工業大学で検挙された佐藤衛容疑者の事件についての捜査でやって参りました。

 鈴木悠人さん御本人様でお間違いありませんか?」

 

 

 一人は案の定刑事だった。佐江渡と名乗る男性は警察手帳を悠人に見せながら佐藤の件の捜査で来たと目的を告げてくる。しかしもう一人の男の方は………、

 

 

悠人「そう………ですけど此方の方は………?」

 

 

 普通に考えればもう一人の男も佐江渡と同じ刑事であるのだろう。だが佐江渡が警察手帳を取り出して悠人に見せてから懐にしまう間も男は自分の警察手帳を取り出す様子がない。こういう場合は二人とも警察手帳を提示するのが常識なのではないか。よくよく観察してみればその男は手にどこか高級な店で購入したと思われる袋を持っていた。警察の捜査で個人の家を訪ねるのにそんなものを所持しながらというのは如何なものだろうか?

 

 

佐江渡「この方は………。」

 

 

「申し遅れました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卓「私は今回検挙された佐藤衛の兄の佐藤卓と申します。

 この度は我が愚弟が鈴木さんに大変な御迷惑をお掛けしていたようで申し訳ありません。

 今衛の被害に遇われた方全員のお宅に謝罪して回っていまして鈴木さんのお宅にもお詫びのために足を運んだ次第です。

 誠に不快な思いをさせてしまって本当に申し訳ありませんでした。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐江渡「………なるほど、

 被疑者とは鈴木さんが高校に通われていた時期からの関係なんですね。」

 

 

卓「なんと………鈴木さんは衛と同じ高校に通われていたのですか。

 それは存じませんでした。

 道理で大学で衛の被害にあわれた方をお聞きした際に鈴木さんの御名前が一番に挙げられる訳ですね。

 衛も鈴木さんとそういった接点があったからこそ目をつけたのでしょう。

 あの頃から衛はよく問題を起こしてましたから。」

 

 

悠人「まぁ、

 高校の時はそこまであいつとは関係があったわけじゃありませんでしたけどね。」

 

 

卓「高校在学中は大丈夫でしたか?

 何か衛が鈴木さんに暴力を働いたりはしてませんでしたか?

 そういったことがあってお怪我をしたのであればその時にかかった治療費とこの二年での衛から受けた暴力の慰謝料をお支払い致しますので仰ってください。

 相場よりも高値の額を出しますから。」

 

 

悠人「(随分と羽振りがいいな。)いえ特には………。」

 

 

佐江渡「では次に………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悠人は佐江渡と卓を家の中に通し居間で佐藤とのことについての問いに答えていった。訊かれたことは殆どが佐藤がどの様な行為をしていたかというもので悠人は答えられる範囲でそれに答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その間悠人は卓の様子を伺っていた。

 

 

 

 

 

 

悠人「(…そういやこいつ高校で何度か見たことがあるな。

 佐藤が非行に走った時とかによく学校側に謝りに来てた………兄貴だったのか………。

 あの時はこうして話をしたりはしなかったが美咲の情報じゃこいつを含めて佐藤の兄は全員()()()()()()()()()らしい。

 

 

 

 

 

 

 ………フェザード社か。

 。あまりフェザード社の奴とは関わり合いにならない方がいいな。

 レイナには悪いがこいつがどれだけフェザード社の闇に触れてるかが分からない。

 もしフェザード社が保泉市のことを末端にまで伝えていたなら今日こいつがここに来たのは()()()()()()()()()()可能性がある。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠人『なぁレイナ。

 お前あの研究所から抜け出してきた身だけどお前を連れ戻しに追っ手が差し向けられたりしないのか?』

 

 

レイナ『そうね………、

 

 

 ………その内来るでしょうね。

 私を探しにフェザード社から刺客が。

 今のところはフェザード社に私の居場所は知られてはいないでしょうけど私の顔と名前が社員ぐらいには広まるかしらね。』

 

 

悠人『じゃあ下手にフェザード社の関係者に近付かない方が良さそうだな。

 俺もあの研究所じゃ気を付けてはいたが監視カメラに顔が写っているかもしれんしな。』

 

 

レイナ『私は当然として貴方はフェザード社が裏で何をやっていたのか目撃してしまったわね。

 私としてはもしフェザード社に見つかったとしたら真っ向から戦うわ。

 悠人は………。』

 

 

悠人『俺は………。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠人「(………俺の今の目的はなるべく早くレイナに完全にウンディーネと同化してもらって俺の体を元の人間の体に戻すことだ。

 フェザード社の奴等は正直憎いがこいつらに構ってる暇なんてない。

 レイナにとってはフェザード社の情報を探るチャンスなんだろうが俺はこいつを()()()()()()()()()。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。