悠人「ほらPC直ったぞ。」
レイナ「そう………、
………有り難う。」
悠人「……別に動物の動画なんか見ててもいいじゃねぇか。
この家には俺しかいないんだ。
その俺がお前のことを馬鹿にしないんだから気にしたってしょうがねぇだろ。」
レイナ「でも私は………。」
悠人「でもじゃない。
お前はもうそういうこと考えるな。
人ってのは適度に息抜きしなくちゃいけないんだ。
そうしないとどっかで絶対に潰れる。
お前もこの家に来てからずっと外に出ずに引きこもってばかりいるんだ。
たまにはそれだけでも疲れることだってあるだろ。
気を張り詰めてばかりいてもどうにもならん。」
レイナ「………」
悠人「…そんなに思い詰めるようだったら
レイナ「タイムスケジュール表?」
悠人「お前が一日この時間に何をするのか決めとくんだよ。
この時間帯はフェザード社の情報を仕入れる。
それが終わったら一………二時間休息の時間を取る。
その時間は何をしててもいいって時間だ。
そんな感じで時間帯でやることを決めてたらお前も気が楽になるんじゃないか?」
レイナ「休息の時間を………。」
悠人「俺も二十四時間ずっと真面目にされてると気が休まらないんだよ。
俺だってテレビを見たい時だってあるんだ。
俺が一人でテレビを見てる間お前もゆっくりしてろよ。
………そうだな。
俺が大学に行ってる間はレイナもフェザード社の情報を集めるんだ。
そんで十七時に俺の方も大学が終わるからフェザード社のことを調べるならその時間帯でいいんじゃないか?
俺が帰って来てからは飯と休憩、それから就寝。
一日の流れはそんなところでいいだろ。
どうだ?」
レイナ「………そうね。
貴方の言う通りだったわ悠人。
確かに私は少し根を詰めすぎていたかもしれないわ。
私も心のどこかで誰かに隙を見せたくないって思いがあったわ。
御免なさい。
これからは気を張らずに過ごしてみることにするわ。
まだフェザード社が計画を実行するまで百年はあるのだし今は少しずつ出来ることをやっていけばいいのよね。」
先程悠人が彼女に初めて叱ったせいかレイナは素直に悠人の言うことを聞き入れた。悠人からすればレイナは生命線を握る相手だがだからと言って何もかもを許すことは出来ない。レイナも悠人のそういう面があることを理解し納得する。互いにまだ相手のことを深くは知らないのだ。それを二人はこれから知っていくために生活のルールを設けることにした。
レイナ「………!
そういえば悠人。
少し相談があるのだけど。」
悠人「ん?
とうした?」
ふとレイナが何かを思い出したかのように悠人に相談があると言う。
レイナ「少し言いづらいのだけれども今の私にとっては多分絶対に必要な物があるのだけど明日貴方予定は空いてるかしら?
予定が無いのであればそれを調達してきて欲しいんどけどいい?」
悠人「何だ?
別に予定は無いが何が欲しいんだ?
あんまり高い物じゃなければ買ってくるが………。」
レイナ「高いかどうかは私自身が買い物をしたことないから分からないのだけど大抵の人は皆持ってるだろうからそんなに高額ではない筈よ。」
悠人「皆持ってる?
一体何を「
レイナ「ここに来てから私まだ下着を用意してもらってないの。
上下の服は貴方の服で問題ないのだけど流石にそろそろ下着の方も揃えたいわ。
レイナのその要求に悠人はその場で固まってしまった。
悠人「………下着………ですか………。」
レイナ「えぇ、
お願いね。」
悠人「お願いねってレイナ………。
………お前女だろ?
男の俺だけで女物の下着買いに行かせるつもりなのか?」
レイナ「何か問題でも?」
羞恥心というものが無いレイナは気軽に悠人に女性用の下着を一人で買わせようとする。これには悠人も二つ返事で直ぐには了承することが出来なかった。
悠人「………待ってくれないか。
世間一般的に女性物の下着を男が一人で買いに行くのは非情にヤバい………。」
レイナ「?
何が?」
悠人「昨今フェザード社の影響もあって犯罪係数が年々少なくなって一桁前半代まで下がっているとはいえ犯罪者はいるにはいるんだ。
大きい罪を犯すような奴はいなくなったが軽い犯罪をする奴なら未だに出てくるんだよ。
その中でも下着泥棒とかがよく話に上がってくるんだ………。
男が女性の下着を盗む被害はよくあることなんだ………。」
レイナ「………?」
悠人「………お前はデパートとか行ったことないから分からないんだろうけどな。
男が一人で女の下着を彷徨けば下手したら警備員を呼ばれかねない。
そのぐらい不審に見られるんだ。
それで俺が逮捕されたら元も子もないだろ?
………どうにか未使用のコンビニとかで売ってるパンツだけなら買ってきてやるからそれで我慢してくれ。
胸の方は………“サラシ”でも用意するからそれで「だったら」」
レイナ「悠人一人で買いに行くのが駄目なのよね?
なら
明日私も一緒に行くからそれでいいわよね。
それじゃあ明日はその予定でね。」