悠人とレイナの二人は人気の無い路地裏へと逃げ込んだ。
悠人「ハァ……!ハァ!
ここまで来ればもう大丈夫だろ………。」
レイナ「さっきの駅から大分離れたみたいだけど良かったの?
こっちに私の下着が買える場所があ「レイナ!」」
ドンッ!
レイナ「!」
悠人はレイナをビルの壁まで追い詰めて彼女の両側に手を付き彼女を逃げられないようにする。
悠人「…お前………さっきのあれはどういうことだ?」
レイナ「あっ、あれっていうのは何のことかしら………?」
悠人「この石のことだよ。
これがあんな強烈な光を出すってことお前知ってたのか?」
レイナ「え………その………。」
凄む悠人の気迫にレイナは圧倒されしどろもどろに言葉を繋げようとする。…が、悠人が怒りの形相で自分を睨んでいるために畏縮して言葉が続かない。
悠人「………正直に言ってごらん?
今ならまだ怒ったりしないから。」
レイナ「ほっ、本当………?」
悠人「あぁ本当だ。
で?
どうなんだ?」
レイナ「…………………………、
………しっ、知ってたわよ。
私と通信する時はその石が光ることぐら「このドアホォッ!!!」」
パンッ!!
壁に付いていた悠人の手がレイナの両の頬を勢いよく挟み捕らえる。
レイナ「むぎ…!?」
悠人「馬鹿か!?
馬鹿なのかお前!?
あんな大勢がいる中で何であんな力を使った!?
あんなの人が見てくれって言ってるようなもんだろ!」
レイナ「むぐぐ………。」
悠人「お前自分がどういう立場なのか分かってるのか!?
お前はあの島から逃げてきた身なんだぞ!?
フェザード社がどういう動きをしてるのか分からんがもしかしたらあの島から逃げ出したお前を連れ戻しに来てるかもしれないんだ!
この御時世であんまり目立つような行動は慎め!
写真とか撮られたりしてたら直ぐに日本中に俺達の顔が広まるぞ!?
そうなったら俺もお前もあの家にはいられなくなるんだからな!?」
レイナ「わっ、分かったから手を離してちょうだい…………。
そ、それから顔が近………。」
そこまで言って悠人はレイナの顔を挟む手を離してやる。解放されたレイナは涙目になりながら紅潮していた。
悠人「………いいか?
この石は確かに便利な機能があるようだがさっきのような光が出るやつは禁止だ。
普通の奴はこんな閃光手榴弾みたいなもんは持ち歩いたりしない。
それだけで危険人物として見られるからな。」
レイナ「……そうね。
心得たわ。」
悠人「この石の利用方については………これ持ってたら俺が何処にいるのか分かるんだろ?
だったらはぐれた時にこの石を辿って俺のところに来るだけでいい。
それだけなら光ったりなんかしないんだろ?」
レイナ「えぇ。
それなら光ったりはしないわ。
安心して。」
悠人「そうか。
今後は注意しろよ?
街中であの島で見せたような剣とか出すのも無しだからな。
お前は何かと常識が無さすぎる。
無駄にお前の特技なんか披露しなくていいからな。」
レイナ「分かったわよ………もう………。」
悠人「………よし。
じゃあそろそろ本題に戻るとするか。」
一通りレイナに忠告し終えると悠人は携帯を取りだし地図を調べる。
悠人「この近くに今日行く予定だったとことは別に割りと大型のデパートがあるみたいだ。
今回はそっちの方に向かうぞ。」
レイナ「急に場所を変えても平気なの?」
悠人「心配すんな。
昨日お前が言ったように下着なんてどこででも買えるんだ。
場所なんてどこだっていい。
ただ帰りは別の駅から家まで帰るからちゃんとついてこいよ?
間違って俺と違う電車に乗ったりなんかしたら迎えに行くのに凄い手間がかかるからな。」
レイナ「そう………。
………ごめんなさい。
私の失態で予定が狂ってしまったわね。」
悠人「いいさこのくらい、
お前も反省してるだろ。
ならもうこれ以上は言わん。
この失敗を次に活かせばいい。」
一応叱責はするが長引かせてまで説教を続けたりはしない悠人。レイナに危機感を持たせるのが重要なのでピンきりをつけて予定を進める。
悠人「とりあえずは一旦デパートに行こうぜ。
さっきの駅でのことが弘まる前にパッと行ってパッと買ってパッと帰るぞ。」
レイナ「……フフ、
大分足早になりそうね。」
悠人「のんびりするのもいいが面倒なことにならない内に戻った方がいいだろ?
ゆっくりするなら別の日の別の場所でだ。
今日はお前が家に来て初めての外出だからな。
外に出られるんなら今度は一人で出歩いてみろよ。
フェザード社のことは焦る気持ちは分かるがそう切羽詰まった状態でもないんだ。
先はまだ長いんだろ?
だったらゆっくり出来る内はゆっくりしとけよ。」
悠人はそれだけ言うと前へと歩き出す。レイナもその後に続いた。
レイナ「(………島を出てから私………悠人に怒鳴られてばかりね………。
主人として下僕に迷惑かけてばかりで不甲斐ないわ………。
………全然周りが見えていなくて悠人はそんな私の身を案じて………。
………こんな時………、
側に“