ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!
異形の怪物「「「「「「「「「「グガアアアアアアアッッッ!!!」」」」」」」」」」
警報に反応した怪物達が集まってきた。
悠人「(よし!
今のうちだ!)」
悠人は素早く飛び上がり通気孔の蓋に捕まり体重を利用して通気孔の蓋を抉じ開ける。その際少々音を鳴らしてしまったが怪物達の足音で悠人が出した音はかき消された。悠人は蓋を開くのと同時に中へと飛び込んだ。
悠人「(上手くいったな、
あとはここをつたって外に出るだけだ。)」
悠人はダクトを這いずって移動を開始する。ダクトを匍匐前進で移動しながら階段方面へと向かう。
悠人「(一時はどうなるかと思ったがこれでやっと外へ出られるな。
………こんな危ないところはさっさと出るに限るぜ。
そう考えたらこのままここにいた方が安全だがいつまでもここにいるわけにもいかないよな。
………………なんかこれから外に出ていくのが怖くなってきたな。
外の近くまで行ったら少し様子を見るか。)」
真下に怪物達が過ぎ去っていく中悠人は怪物達が来た方向の階段を目指した。
……………………………………………………………………
ガタッ!スタッ!
暫く通気孔を進んでいった後に悠人は下へと降りた。だが悠人が降り立った場所は地上ではなく地下のどこかの部屋だった。
悠人「………ここ………どこだよ………。」
悠人は通気孔をジグザクに進んでいる途中で方向感覚を見失い迷子になってしまっていた。
悠人「(………まぁ普通に通気孔が通路と同じ様に張り巡らされているとは限らないよなぁ。
通気孔っていうぐらいだから格部屋に繋がってるんだ。
化け物達が少ない道は避けて遠回りしてる内に自分がどこにいるのか分からなくなってきて………。
………ここは地下のどの辺りなんだ………?)」
悠人は降りたのは現在地を調べるためだった。怪物達がいない部屋を上から探して見付けだしその部屋で現在地を確認することにした。幸いすぐに自分の現在地を知ることが出来た。壁際に今いるフロアの見取り図がかけてあった。
悠人「(…ここは………………地下三階!?
そんな下の方まで降りてきてたのか!?
下じゃなくて上の階に行きたかったのに………。
通気孔に隠れるまでは良かったんだ。
そこから下手に進んでいったのが失敗だったなぁ………。
また来た道を引き返さないと外には………。)」
自分の迂闊な行動に少しだけ悠人は後悔する。下の階に逃げたとしても外へと出る手段は無い。なのでまた怪物達が彷徨く上階を慎重に戻るしかないのだ。
悠人「(………つーかここ多分際深部だな。
ここがこの建物の最下層か。
最初の階段を一階から地下一階に降りる時はあれ以上下にはいけなかったと思うが………。)」
少し前の記憶を遡っても悠人がいるフロアへ続く階段は少なくとも地下一階には見当たらなかった。
悠人「(………………ってことはここは本来何か
これだけ厳重に侵入者を阻むような構造をしてるってことはこのフロアのどこかにこのの建物の“本命の何かが”隠されてるってことか………。
………つっても化け物がいるだけで十分ヤバいんだけどな。)」
悠人はもう一度建物の地図を見上げる。ここまで来たら何がなんでもここへと来た“成果”を入手しようと思った。故郷のことを調べに舞い戻ってきて怪物に襲われて逃げ帰るだけじゃ成果としては不十分だった。
悠人「(………ん?
………この“
何かの動物でもここで管理してるのか………?
実験か何かに使うために………?)」
他にも部屋は多くあったのだがその生物保管庫だけ
悠人「(あからさまに怪しいな………。
ここが秘密の階層であることを踏まえるとこれ以上の偽装をする意味は無い………。
ほぼ確実にこの生物保管庫にこの施設の重要な何かが隠されている筈だ。
………行ってみるしかないな。
そこに何があるってんだ………。)」
部屋の外に怪物達がいないのを確認した悠人は生物保管庫へと向かった。
……………………………………………………………………
ゴポポ………、
悠人「………」
生物保管庫に入って直ぐに悠人の目に飛び込んできたものは透明のカプセルに入れられた多くの
悠人「………確かにここは
保管ってのはそういう意味か………。」
生物保管庫と聞いてもはじめは剥製や珍しい生物の生態を記録した資料などがあるのだと思った。それが実際は読んで文字の通り奇妙な生物達がカプセルの中で飼われているというものだった。
悠人「(…よく見ればこいつら……あの化け物達にそっくりだな………。
同じ種か………?
………いやでもところどころ違うな。
さっき襲ってきた奴等の中にこんな部分は無かった。)」
カプセルの中にいる生き物達はどれも種が事なりあるものは毛に覆われた体をしていたりまたあるものは魚のようなヒレや鱗があった。しかしそれらは総じて生物の種としては有り得ない体をしていた。
悠人「(
………ゲームとかでいう生物兵器ってのをここで作ってるんだろうがどんなコンセプトで作られたんだこいつらは………。)」
悠人が見た感じではどれも形が歪過ぎて見るに堪えないといった姿の怪物ばかりだった。いくら生物兵器とはいってもここまで醜悪な生物を誰かが欲しがるとは思えなかった。
悠人「(…
でもこの場所を保有してるのは
今更あの企業にこんな兵器を作るようなメリットがそこまで………?)」
悠人は一つ一つのカプセルを順番に眺めていく。やはりどれも歪な形状をしていたが見たこともない姿の生物達に好奇心を刺激され見物していった。
悠人「………………!
………………これは………………?」
悠人はカプセルを見ていく内にある場所で足を止める。
ゴポボボボ………、
悠人が足を止めた場所には先程までの怪物達と同様に一体の生き物が入れられたカプセルがあった。
悠人「………
………どうしてこんなところに人間の女が………?」
そこに入れられていたのはどう見ても普通の人間の女性にしか見えない女性だった。女性は目を閉じ眠るようにカプセルの中で浮かんでいた………。