テイルズオブフィナーレ2   作:モニカルビリッジ

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第41話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京工業大学 放課後 金曜日 二十五日目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「お~い悠人。」

 

 

 

 

 

 

悠人「ん?」

 

 

 四限目の講義が終わりこれから帰宅しようとしていたところで美咲が呼び止めてきた。

 

 

美咲「明日か明後日お前予定空いてるか?」

 

 

悠人「明日か明後日?

 何かあるのか?」

 

 

美咲「会長が大学の近くの店で研究会の皆で飲み会開きたいって言ってるんだよ。

 四月入ってからお前叔父さんの容体が良くないってんで半年くらい参加出来なかったろ?

 久々にどうだ?」

 

 

悠人「あぁ~飲み会かぁ………。」

 

 

 今はいない叔父の容体が悪くなったのは今年の始めからだ。その辺りから悠人は美咲や会長達の飲みの誘いを断ってきた。叔父が大変な時に飲みに行ったとしても気分が乗らないと思ったからだ。叔父は気にするなと言っていたがそれでも悠人は行く気にはなれなかった。

 

 

美咲「今までは金曜日に開いてたんだがお前が参加出来そうなら一日使ってどっか遊びに行こうぜって話になったんだよ。

 そんで夜会長が行き付けのバーで朝まで飲み明かそうかってことになったんだがどうだ?

 参加出来るか?」

 

 

悠人「一日か………。」

 

 

 以前まではそれでも問題なかったが悠人には日中で活動出来る時間制限がある。おおよそ二十四時間毎にレイナの血を飲まなければ悠人の中に燻るヴェノムウイルスが活性化し悠人を変異させようとする。更に佐藤との一件で悠人が体を運動などで酷使し続けるとその時間制限も縮まることが判明したので一日中美咲達と一緒にいることは出来ない。

 

 

悠人「………仮に参加したとして最初はどこに行く予定なんだ?」

 

 

美咲「そうだなぁ………。

 会長達のことだから一番始めはテニスとかからじゃないか?

 そんでそっからはゲーセンとか行ったりカラオケとか行ったり。」

 

 

悠人「あんまりスポーツはなぁ………。」

 

 

美咲「何だ?

 体の調子でも悪いのか?」

 

 

悠人「そんなところだ。

 無難にボーリングとかビリヤードとかじゃ駄目なのか?」

 

 

美咲「ボーリングにビリヤードってお前の独壇場じゃねぇか。

 ボーリングなんてお前余裕でテンススロー出すしビリヤードなんかお前の番が来たら終わるだろ?」

 

 

悠人「じゃあダ「おっとダーツも無しだぜ。ダーツもお前に勝てる奴はいないからな。」………。」

 

 

 美咲は悠人が挙げた候補の遊びを全て却下した。過去の経験上悠人にそれらのゲームで()()()()()()()()()()()

 

 

美咲「お前なぁ………。

 お前とそういうのに行くと決まってお前が勝つじゃねぇか。

 やる前から勝敗が決まった勝負なんかして何が楽しいんだ?」

 

 

悠人「別に勝敗に拘ることもないだろ?」

 

 

美咲「普通ああいうところは点数を競ってやるもんなんだよ。

 常時フルスコアのプロ顔負けの奴とやったところでゲームにならねぇよ。

 場がしらけるだけだぜ。」

 

 

 美咲が言うように悠人はこの手の個人ででも出来る遊戯はプロ級の腕前を持ち他にもゲームセンターなどの橋台ゲームや音感ゲームといったものでも抜群のセンスでハイスコアを叩き出す。

 

 

悠人「俺は普通にやってるだけなんだがなぁ………。」

 

 

美咲「勿体無い才能だよな。

 それだけ上手いのに悠人はそれで飯食っていく気もねぇんだろ?

 ボーリングもビリヤードも賞金が出る大会とか色々あんのによ。」

 

 

悠人「…こんなことで収入を得るよりかは普通の職業で食っていった方が堅実だからな。」

 

 

美咲「お前は真面目過ぎるんだよ。

 少しは柔軟に生きる方法を見つけた方がいいぜ。

 そんなんじゃ()()にも愛想つかされるぞ。」

 

 

悠人「…何でここで高橋の話が出るんだよ………?」

 

 

 美咲が唐突に高橋の名を出す。月曜日に失態をおかしてから今週はずっとこんな感じで何かと高橋の名を持ち出す美咲。

 

 

美咲「やぁ………やっぱお前と高橋ってお似合いだと思うぜ?

 あいつあれで大学の連中の中で競争率が高いんだぞ?

 けどあいつの趣味がBL系ってんで中々高橋と話題を作れない奴がいつも指をくわえて見ているしか出来ないんだよ。

 そんなあいつにBLのネタにされるお前はこの大学の中じゃ一番高橋に近い男子とも言えるな。」

 

 

悠人「ネタにされてるのはお前も同じだろ。」

 

 

美咲「それでも悠人は俺と違って休日に高橋とデートしに行くような仲だからな。

 お前の方が高橋と距離感が近いだろ。」

 

 

悠人「だからあれは違うって何度も言ってるだろ………。」

 

 

 もう何度目になるか分からないような話を美咲と繰り広げる悠人。この一週間で美咲と会う度にこの話題が持ち上がっている気さえしてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「………でもよ?

 お前の本心ではどうなんだ?」

 

 

悠人「は?

 何だよ本心って。」

 

 

美咲「昔の中学の時のことを思い出せよ。

 中学の時の修学旅行で夜布団に入ってる時にお前言ってたよな?

 お前の()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

悠人「また懐かしいことを………、

 ………よく俺の好みを覚えてたな。」

 

 

 悠人自身自分でそういった発言をしたこと自体忘れていたようなそんな古い情報だった。あの当時は寝る間際にテンションの上がった美咲に追及され仕方なく()()()()()()()()を述べた。

 

 

美咲「この大学に入学する女子達が全員厚化粧や染髪なんかしてケバくなっていく中で高橋は入学時から何も変わってない。

 “黒髪で肩までかかる長さの髪”はお前の好みに大分近いものがあるんじゃないか?」

 

 

悠人「………」

 

 

 美咲が言うように高橋の外見は悠人が思い描く理想の女性像に近しさがあるのは確かだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だがそれはあくまでも悠人の初恋の相手を基準にして近いというだけであって悠人自身は高橋にそういった感情は全く無かった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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