テイルズオブフィナーレ2   作:モニカルビリッジ

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第45話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悠人はレイナと別れて高橋が待つフェザーズ動物園のベンチへと戻ってきた。

 

 

高橋「あ………お帰りなさい先輩。

 遅かったですね………。」

 

 

悠人「おう………。

 悪ぃ………。」

 

 

 飲み物を買いに行くだけなら一分と時間は掛からない。しかし悠人が飲み物を買いに高橋から離れてから既に五分は経過していた。

 

 

悠人「…高橋が何飲みたかったのか聞くの忘れててな。

 何がいいか迷ったんだが………これで良かったか?」

 

 

 悠人は買ってきた茶のペットボトルを高橋に見せる。高橋は………、

 

 

高橋「私………特に飲み物に好き嫌いはないので大丈夫ですよ。

 有り難うございます先輩。」

 

 

 高橋は悠人から差し出されたペットボトルを受け取り悠人に礼を言ってくる。それを聞いて悠人も安堵する。

 

 

高橋「………じゃあこれからどうしましょうか………?

 私先輩が飲み物を買ってる間にここのパンフレットを見てみたんですけどこういうところってどう回ったらいいのか分かんなくて………。

 先輩はどこか見て回りたいところとかありますか?」

 

 

 高橋はそう言って悠人に園の案内を見せてくる。しかし悠人はその案内には目もくれずに代わりに高橋の顔をじっと見詰める。

 

 

高橋「………?

 せっ…先輩………?

 どうしたんですか?

 私の顔に何かついて「高橋。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠人「俺とお前ってもしかして高校の時に一度どっかで会ってたりするのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悠人は先程レイナに言われたことが頭から離れず気が付くと口から自然とそんな質問が飛び出していた。

 

 

 

 

 

 

高橋「………急にどうしたんですか先輩………?」

 

 

悠人「この間山本先輩から聞いたんだよ。

 高橋が俺と美咲が通ってた()()()()の出身だって。

 新歓の時は高橋がどこから来たのか訊かなかったから知らなかったんだけどこの前の件で山本先輩が俺にお前が高校の時はどうだったのか訊いてきたんだ。

 何で俺にそんなこと訊くんだって聞き返したら高橋も北沢高校だったって言ってきた。」

 

 

高橋「山本先輩が言っちゃったんです………。

 

 

 

 

 

 

 ………そうですね。

 先輩の言う通り私は北沢高校からこの大学に入学しました。

 先輩達とは高校時代からの後輩ってことになりますね。」

 

 

 高橋はこれまでのぎこちない態度から一転して饒舌に語りだす。まるで隠し事が無くなって漸く肩の荷が下ろせるといったような具合だった。

 

 

悠人「…高橋は知ってたのか?

 俺と美咲が北沢にいたことを。」

 

 

高橋「えぇ。

 御二人が北沢の学生だったことは私が日本工業に入学する前から知っていました。

 なにせ私は………、

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 高橋は悠人は真っ直ぐ向き直ってそう言った。

 

 

悠人「俺がいたから………?」

 

 

高橋「………覚えてませんよね………。

 悠人先輩は高校の時から………いえ………私と会った時よりも前から誰にでも優しかったんでしょうし。」

 

 

悠人「…俺が優しい………?

 ………俺は人に優しいって言われる程誰かと接したりはしなかった筈なんだが………。」

 

 

 悠人のこれまでの学生生活を振り返っても悠人がまともに人と会話したのは教師か美咲ぐらいだった。大学に入ってからは高橋、会長、山本と交友関係は増えたがそれ以外では人と関わるようなことはなかった。

 

 

高橋「一緒にいなくても悠人先輩が優しいってことは分かりますよ。

 私も悠人先輩に助けられた一人ですから。」

 

 

悠人「俺が高橋を助けた………?

 高校の時の話か?」

 

 

高橋「はい。

 ………私が工業系の大学を志望した理由覚えてますか?」

 

 

悠人「………ああ………?

 確かよく工業で聞く工業病が拝みたいってんでうちに入ってきたんだろ………?」

 

 

 高橋の第一印象は強烈だったこともありその後も高橋のことをそういう目的で入学してきた変な後輩として記憶に残っていた。会長が作ったUMA研究会に入ってくるくらいだから悠人も高橋が会長と同類の人間だと疑いはしなかった。

 

 

高橋「実はそれ()()()()()()()なんです。

 高校の時は本当にそんな理由で高校に入っちゃったもんで実際はそんなおかしな人達なんていなくてガッカリしてたんですよ。」

 

 

悠人「高校の時の理由………?」

 

 

高橋「私ってこんなじゃないですか。

 地味で趣味も変わってるし女子の少ない工業の高校でなんかも女子達から白い目で見られて孤立してたんです。」

 

 

悠人「そんなことはないと思うけどな………。」

 

 

 悠人の目から見ても高橋は一般的な女性の顔立ちや身なりを見ても平均を軽く越えるぐらいの可愛さと上品さはあった。友人関係も大学ではよく他の女子達と一緒にいるところを目撃している。とても高橋が言うような感じはなかった。

 

 

高橋「高校の時は本当にそうだったんですよ。

 そのせいで女子達からいじめに合ってました。

 男子達もそんな私を助けてくれたりなんかしませんでしたし………。」

 

 

悠人「………」

 

 

高橋「………おかげで私も()()()()()()()()()()()()()暴力を奮われそうになりました。

 そんな時に私を助けてくれたのが先輩だったんです。」

 

 

悠人「!」

 

 

 

 

 

 

 高橋がそこまで言ったところで悠人は高校の時にそれと全く同じ光景を目にしていたことを思い出す。先日捕まったある男との始まりは確かとある名前も知らぬ女生徒を助けたところからだった。悠人はその時の記憶が甦ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高橋「私が校舎裏で佐藤って人に襲われそうになってたところで悠人先輩がやってきて助けていただきました。

 私はあの時のことを御礼を言いたくて悠人先輩がいる大学に進学したんです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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