世界を渡り歩いた少年は心からサッカーを楽しむ? 作:レイ1020
初めまして。僕の名前は空田海。僕は親の仕事の都合で世界のいろんな国々を転々としながら生活しているんだ。ただ、ただ転々と生活するのもつまんないと思って、その中で僕は一つのスポーツを始めた。それは・・・・・・サッカー。もちろんはじめは興味本位で始めたんだけど、次第にそのスポーツの楽しさ、面白さとかに気がつく様になって、今では誰よりもサッカーが好きと自負できるくらいに没頭していた。
それに世界ではサッカーをやっている人たちがたくさんいて、その中には僕と同年代の子達もいたからよく僕も一緒にサッカーをしていたものだった。特にやっていて面白かったのは、イタリアにいたフィディオ、アルゼンチンにいたテレス、コトアールにいたロココ、イギリスにいたエドガー、アメリカにいた日本人の一也と飛鳥、ブラジルにいたロニージョかな?今紹介したみんなは僕に負けないくらいサッカーが大好きで、プレイもみんなそれぞれ個性的で見ていてとても興味深かったのを今でも鮮明に思い出せた。そこまで長い間いたわけじゃ無かったけど、サッカーを通じて仲良く出来たこともあって、今ではみんな俺にとっては友達だ。
と言うことで、僕の今まではこんな感じだった。それで今はと言うと、僕は現在14歳で中学2年生。日本の北海道にある中学校、白恋中に通学している。なんで今日本に戻って来ているかと言うと、単にそろそろ自立させてもいいかと言う父さんと母さんの親心?から来たものだった。・・・・・・とは言うのは建前で、実際はそろそろ僕を振り回すのはやめにして腰を落ち着かせるべきだと二人で話し合ったみたいだった。僕は大丈夫だと言ったが、聞く耳を持つ気はなかったみたい。そんなこんなで結局僕は単身、二人の親戚にあたる叔父さんが住んでいる北海道まで帰って来たんだ。叔父さんと会うのは10年以上ぶりだったけど、会うと同時に瞳に涙を浮かばせて再会を喜ぶほどに僕に優しい叔父さんは健在だった。
数日後に転校の手続きをした僕は、晴れて白恋中にお世話になることになった。・・・・・・ここにはサッカー部ってあるかな?
空田海。この少年がサッカーをやる姿は側から見ればただのサッカー好きな少年。だが、そのプレイは周りを寄せ付けずにただただ相手を圧倒する、尚且つ自分の周りのプレイヤーもしっかりと生かし正確無比な指示と戦術で相手を翻弄する戦術眼を持ち合わせたその少年と対峙した彼が友達と言った世界の選手達はこぞってこう言った・・・・・・。
『あいつは・・・・・・化物だ・・・・・・』
––––––––––––––––––––––––––––––––––
白恋中に転校して来た僕は、この学校にサッカー部がないか探していた。日本でもサッカーは流行っているって聞いてたから、あるとは思うんだけど・・・・・・。っと、あの人に話を聞いてみよう。
「すみません。ちょっといいですか?」
「ん?僕に何か用かな?」
「この学校にサッカー部ってありませんか?入部したいんですけど・・・・・・」
「あれ?もしかして入部希望者?嬉しいな!僕たちのサッカー部人数ギリギリだから入ってくれるととても嬉しいよ」
僕たちの?あれ?もしかしてこの人・・・・・・。
「サッカー部の人なんですか?」
「うん。そうだよ。それじゃあ部室に案内するからついて来て」
僕はそのままその人の後をついて行った。灰色に近い白髪がなんとも印象的で体つきもサッカー選手のそれだった。・・・・・・後で一緒にサッカーしてみたいなぁ・・・・・・。
––––––––––––––––––––––––––––––––––
「空田海です。海外から来たんですけどれっきとした日本人ですので気軽に接してください。よろしくお願いします!」
部室についた僕は、既にいた部員の人たちに自己紹介をした。それをすると同時に拍手が起こり、同時に僕の周りには人が密集していた。まぁ、転校に慣れているとはいえ、こんなことになったのは初めてかも・・・・・・。
「え〜と?練習は俺も参加していいんですか?」
「うんもちろん。それと、敬語はいらないよ?空田君と僕って同い年でしょ?」
「そっか!わかった。あ、じゃあ僕のことは気軽に”海”って呼んでよ。海外ではみんなからそう呼ばれてたからさ」
「うん。じゃあ今日からよろしく。海くん」
それから僕は持って来ていたジャージに着替え、スパイクを履いた後グラウンドに出た。・・・・・・さて、日本での初サッカーだ!!