世界を渡り歩いた少年は心からサッカーを楽しむ? 作:レイ1020
僕が白恋中にきて一ヶ月が経った。チームにも馴染め始めたこの頃、日本では何やらエイリア学園っていう宇宙人がいろんな学校を無差別で襲撃しているみたいなんだ。それもサッカーボールを使って。さすがの僕もその行為には少し憤りを覚えた。サッカーはそんなことをするためにあるものじゃないし、実に不愉快だ。もし僕たちの学校に来たら僕が懲らしめてやらないとね!
そんな折だった・・・・・・白恋中にエイリア学園からの襲撃予告が出たのは。
「やった!やっとエイリア学園をやっつけることができる!」
「相変わらず能天気だね海くんは・・・・・・。でも、確かに僕もエイリア学園のことは許せなかったし、僕も少し燃えているところもあるかな?」
部室の中で、僕と士郎二人でエイリア学園のことについて話していた。ここ一ヶ月で士郎とは結構仲良くなれたと思う。あの試合以降、試合中では僕にたびたび勝負を挑んできてしつこかったのは今も覚えているけど、仲間として戦うときは僕と息のあったプレイを見せてくれ、士郎が得点を決めるたび僕と喜びを感じ合っていた。あ、ちなみに今でも敵同士になったら勝負を挑まれてる。
「今の僕たちなら勝てるよきっと!なんたってここ最近は負けなしでしょ?勢いに乗ってる僕たちならエイリア学園にだってきっと勝てるって!」
「そのほとんどが海くんの活躍のおかげだと思うけど・・・・・・まぁいいか。そうだね、今だったら勝てるかもね」
やっぱり士郎も同じ気持ちだったみたいだね。ここのところの僕たち白恋中はまさに敵なしと言った感じで、ここまで10戦全勝と波に乗っていたんだ。その事実にチームのみんなは活気づき、練習にも身がどんどん入っていた。今なら日本一も狙えるんじゃないかな?
「っと、そろそろ時間だね。グラウンドに行こっか!」
「うん。行こう」
士郎と話に夢中になってたらいつの間にか練習の時間になってたみたいで、慌てて僕たちはグラウンドに出た。エイリア学園のとの対決に向けて、力をつけないとね!
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それから数日後、その日は僕はちょっとした用事があったから練習には遅れて参加することになったんだけど、校門前に着いたときに見慣れない青いバスが止まっていたんだ。車体にイナズマの様なマークの入った変わったバスだな〜と感心していたところで、グラウンドから何やら歓声が聞こえて来たから僕は颯爽と向かってみた。
そこで見たのは、僕たち白恋中とどこかのチームが試合をやっている光景だった。
「おかしいな?今日は練習試合の予定じゃなかったはず・・・・・・ん?あの相手のチームって確か・・・・・・」
今日は練習試合は入ってなかったのにみんなが試合をやっていたのには驚いたけど、それよりも驚いたのは相手のチームがこの前日本一になったっていう雷門中だったことだ。フットボールフロンティアっていう中学サッカーの全国大会で優勝したって話だけど、どれだけの強さかはやってないからわからない。だからこそ今の僕は、好奇心で満ち溢れていたんだ。
「あ、士郎がゴール決めた。意外にも僕たちの力も通用するんだね!面白そう!」
もう我慢できなくなった僕はすぐに部室へ行って着替えると、すぐさまグラウンドへ向かった。
「おーいみんなー!!」
「お、来たな海!早くしろよー!早くお前とのプレイを見せてやりてーんだよ!」
「ごめんごめん!遅れた分はちゃんと取り返すからさ!」
試合モードの士郎になっていた士郎は、早く試合に出ろと急かして来た。僕を見た雷門中の人たちは訝しげな表情を僕に向けていた。誰?みたいな感じで。いいよ・・・・・・僕のプレイでその顔を一気に変えさせてあげるからさ!
僕は試合が始まる前から既にテンションが上がっていた・・・・・・。
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視点 円堂守
俺たちはエイリア学園を倒すために日本各地でいろんなスゲー選手を集めながら、エイリア学園を追っていた。次にエイリア学園が襲撃予告を出したのは北海道にある白恋中っていう学校だったんだ。その学校には熊殺しって呼ばれてる氷のストライカーがいるって話で、俺たちはそいつを仲間に加えるために北海道まで来ていた。豪炎寺の代わりってわけじゃないけど、得点力が不足している俺たちには必要なやつだったんだ。染岡は今でもそいつを加えるのには納得してないみたいだけどな・・・・・・。
そんなわけで無事に白恋中についた俺たちに待っていたのは、歓迎の様子の白恋中の生徒達だった。特にサッカー部の奴らは俺たちが日本一になったことを知ってたみたいで、サインやら握手やらを求められて大変だった。・・・・・・っと、俺たちの目的を話さないとな。
「なぁ!ここに吹雪士郎っていうストライカーがいるって話を聞いたんだけど、知らないか?」
「吹雪くん?あぁ・・・・・・多分今頃・・・・・・あ、ちょうど来たみたい!ちょっと呼んでくるね!」
サッカー部に所属している女の子が吹雪を呼びに行ってくれた。数分後、その女の子が引っ張って来たのは・・・・・・さっき道端で凍えそうに遭難していたやつだった。途中までイナズマキャラバンで送ったんだけど、白恋中の生徒だったんだな。
「あれ?さっきの・・・・・・」
「お前、ここの生徒だったんだな!じゃあさ?吹雪士郎ってやつのこと何か知らない?」
「もちろん知ってるよ。だってそれ・・・・・・僕のことだし?」
「「「「「は!?」」」」」
俺たちはみんな呆けた顔をした。それですぐに・・・・・・。
「「「「「ええええぇぇーーーーー!!!!」」」」」
驚きの声が部室内にこだました。
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結局あの後、吹雪には俺たちへの協力と同行を願ったんだけど、最初は苦い顔をしていた。何でか聞いたところ意味深なことを言って来たんだ。
「ん〜、でも多分だけど今の僕たちならエイリア学園でも勝てると思うんだよね?」
「な!?何言ってやがる!俺たちでさえ手も足も出なかった奴らだぞ!?そんな奴らにお前らなんかが敵うわけねーだろうが!」
染岡が声を荒げて吹雪に詰め寄った。染岡のいうことは最もだった。あいつらの実力は半端じゃない。俺たちでさえ本当に何も出来ないで負けたんだ。とてもじゃないけど勝ち目なんてありそうもない。だけど吹雪はそれでも態度を改めなかった。
「信じられない?ならそれを証明してあげるよ。僕たちと試合をしてみない?それで見極めて見なよ?僕たちが口だけなのかどうかを・・・・・・」
「試合?いいなそれ!俺もお前達とやって見たかったんだ!いいですよね?監督!」
吹雪からの挑戦状を俺は受けた。こいつらの実力を見て見たかったのがほとんどだけど、問題ないよな!俺は瞳子監督に確認を取ると『ええ、許可するわ』と許可が得られたから、早速俺たちは試合の準備に入った。吹雪!お前の実力、見せてもらうぞ!
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試合はいきなり俺たちの予想を裏切ってくれた。なぜか吹雪がDFにいたんだ。そのことに俺たちは少なからず驚き、それと同時に怒りを覚えた染岡が猛然と吹雪に向かって行った。だけど、そんな染岡の突破も、吹雪の速いディフェンスに簡単に止められてしまっていた。終いには染岡の必殺技【ドラゴンクラッシュ】まで簡単に止められてしまうほどに吹雪のディフェンスは卓越していた。このとき俺を含めた雷門イレブンは吹雪はストライカーじゃなくてディフェンダーなんだと思っていた。・・・・・・だけど、その予想もまた裏切られることとなった。
「いっくぜーー!!!」
吹雪がマフラーを触ると同時に吹雪の雰囲気が変わったんだ。変わると同時に吹雪が猛然と攻撃を仕掛けて来て、俺たちはその突破を必死に止めようとしたけど、その尽くを躱され、キーパーの俺と一対一になった。
「吹き荒れろ・・・・・・【エターナルブリザード】!!」
「はぁぁーー!!!【ゴッドハンド】!!!」
吹雪のシュートに俺はゴッドハンドを使ったが、シュートが触れると同時にゴッドハンドは氷を帯びて力を失い、そのまま激しい音を立てて崩れ去りボールはそのままゴールネットを揺らした。
「お前ら・・・・・・よーく覚えておけ!この俺が・・・・・・エースストライカー吹雪士郎だ!」
吹雪はそう言い残すと自陣に戻って行った。俺は悔しさに打ちひしがれているのかって思うけど、そうでもなくむしろ燃えていた。日本にはまだまだこんなスゲーシュートを打つ奴がいるって思うとワクワクしたからかもな!俺はみんなに声をかけ切り替えるように言ったところで、向こうでは何か騒いでいた。
見ると、白恋中の奴らが見ている方にいたのは青みがかった髪色をしていて、吹雪達と同じ白恋中のユニフォームを着ている奴が立っていた。あいつは・・・・・・。
「・・・・・・誰だ?」