世界を渡り歩いた少年は心からサッカーを楽しむ?   作:レイ1020

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チームに参加させます。


雷門中との練習

 

 

 

試合の後、相手の監督さんが僕たちのところまで来て、僕と士郎にチームに参加してもらいたいって説得に来たんだ。僕も士郎も最初は反対した。僕たちだけでもエイリア学園を倒せるって思ってたからだ。でも、監督さんや鬼道君が言うには、チームの総合力としては雷門中の方が上だと言い、こちらの方が僕たちの力を生かせると言って来たから僕たちはとても悩んだ。チームの総合力に関しては確かに雷門中の方が上だよ?でも・・・・・・だからってみんなの事を放っておくってわけにも・・・・・・。

 

 

 

「海くん!吹雪くん!行って来なって!二人ならきっとエイリア学園をやつけられるよ!私たちのことは気にしないで・・・・・・思う存分サッカーをやって来てよ!それで全部終わったらみんなでまたサッカーやろう!」

 

 

 

「・・・・・・わかったよ。ちょっとの間チームを離れるけど・・・・・・よろしくね?」

 

 

 

「絶対にエイリア学園を倒してくるから待ってて!」

 

 

 

こんな感じで白恋中のみんなは僕たちのチームへの参加を喜んで賛成してくれた。ここまで言われちゃった以上、参加しないわけにはいかないよね!僕と士郎は改めて監督さんにチームに参加する事を告げた・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「おい吹雪!何で鬼道達がパス出せって言ってんのに無視して一人で突っ込んでんだ!」

 

 

 

「何でって・・・・・・僕いつもこうしてたし?それにパスなら出してるでしょ?」

 

 

 

「空田にだけな!そんなこと言ってんじゃねえ!お前は今日から雷門イレブンの一員なんだぞ!俺たちのプレイに合わせやがれ!」

 

 

 

「・・・・・・そんなこと言われてもなぁ・・・・・・そういう暑苦しいの疲れるよ・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・んだとテメェ!!」

 

 

 

はぁ・・・・・・さっそく問題が起きた。僕たちはチームに参加することになった後、さっそく雷門中の練習に参加したんだけど、その際に士郎の悪い癖が出た。今まで僕たちのやり方でやっていたこともあって、急にチームのスタイルが変わったことに対応ができていなかったんだ。元々士郎は一人で突っ込みがちなとこがあったけど、今回もまたそれが出ていた。それに染岡くんが指摘をしたところこんなふうにいざこざに発展したわけだ。

 

 

 

「落ち着け染岡!」

 

 

 

「鬼道!やっぱりこんな奴に豪炎寺の代わりなんて無理なんだよ!」

 

 

 

「それはわかる。だが、吹雪の速さはかなりの物だ。あれに俺たちもついていくことが出来ればきっと・・・・・・エイリア学園にも通用する」

 

 

 

「・・・・・・ちっ!」

 

 

 

染岡くんはいまだに士郎が許せないのか、表情を険しくしたままだった。

 

 

 

「染岡くん、ちょっといい?」

 

 

 

「・・・・・・んだよ空田?」

 

 

 

「士郎も悪気があってあんなことやってるわけじゃないんだ。今はまだチームに馴染めてないだけだから、今だけはどうにか多めに見てあげてくれないかな?」

 

 

 

「吹雪に比べてお前は随分と紳士的なんだな・・・・・・」

 

 

 

「これから一緒に戦うチームの仲間だしね!仲良くしないと!」

 

 

 

「・・・・・・わかったよ。それと、さっきのお前のパス・・・・・・よかったぜ」

 

 

 

頬を少し染めながらそっぽを向いてしまった染岡くん・・・・・・。意外とツンデレなんだね。

 

 

 

「照れなくていいのに〜」

 

 

 

「うっせ!」

 

 

 

余計に顔を赤く染めた染岡くんがそう叫んだ。・・・・・・染岡くんとは仲良くやれそうだ!

 

 

 

 

 

 

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視点 鬼道

 

 

 

吹雪と空田がチームに加入した。最初に二人を入れて試合をやった時は酷かったものだった。・・・・・・とは言ってもほとんど吹雪がだが。吹雪はやはりというか個人技で抜いていくスタイルで味方にもあまり頼らずに一人で独走をしてしまう。白恋であればそれでもいいのだが、雷門ではそうはいかない。うちはチームワークでパスを繋いで行ってゴールを目指すスタイルだからだ。だからこそ、吹雪が雷門に馴染むにはもうしばらくかかるだろうと俺は踏んでいる。

 

 

だが、空田は別だった。最初はチームを見るためなのか、ボールが来ても味方に簡単にはたくだけだったが、数分後には敵味方全体の動きとパターンを把握して効果的なパスを出していた。それにパスだけでなくドリブルも凄まじく、相手数人がボールを取りに行っても簡単にいなし、そのまま抜いてシュートを決める事を何度もしていた。俺の見解からして空田の実力は俺たち・・・・・・いや、エイリア学園を凌ぐほどの物を持っていると見ている。・・・・・・いったいあれほどの力をどこで身につけたのだろうか・・・・・・俺の疑念はいまだに晴れないままだった。

 

 

 

 

「空田・・・・・・少しいいか?」

 

 

 

「鬼道くん?うんいいよ!」

 

 

 

休憩時間になり、俺は空田に声をかけた。少し話をしたいと思っていたからだ。

 

 

 

「お前は・・・・・・さっき見せた俺たちのプレイをどう見てる?」

 

 

 

「俺たちの?ああ、みんなの動きとかってこと?」

 

 

 

「ああ」

 

 

 

「いい動きしてるよ。少なくとも白恋のみんなよりは格段に速いし動きもわかりやすい。だから僕もパスがしやすいかな?」

 

 

 

「そうか・・・・・・」

 

 

 

空田の言っていることに嘘はないはずだ。だが何だ?何処か腑に落ちない・・・・・・。さっきから空田は俺たちの動きやパスの出しやすさにでしか語ってない。俺が聞きたいのはそれだけでは無いんだが・・・・・・。

 

 

 

「パスはわかった。ディフェンスやオフェンスはどうだ?」

 

 

 

「ん?いいとは思うよ?ただ・・・・・・」

 

 

 

「ただ?」

 

 

 

「このままだとエイリア学園には勝てないかもね?」

 

 

 

「なに・・・・・・?」

 

 

 

空田のその表情は今までの柔らかい笑みを浮かべた表情ではなく、顎を引き真剣な面持ちでこちらを見つめたどこか真面目な表情だった。

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