【エリアA-3ダック荘 1日目 深夜】
「殺し合い、か。ま、戦争とは勝手が違うかな?」
つい先日まで使っていた自室を完璧に再現した部屋にて、長い青髪の少年、風陣カイトは大きく伸びをしながらベッドから起き上がった。
その顔は訳のわからないまま飛ばされて来たにしては落ち着いている。
無理もない。
彼は間違いなく当たりの支給品を引いたのだ。
まず2つ、彼が最も得意とするCCMとLBX。
しかも機体は彼が使っていたバル・スパロスの発展型のバル・ダイバー。
そして次にあらゆる衝撃を吸収して殆ど無にしてしまう素材、強化ダンボールで作られた防弾チョッキ。
彼からしてみれば最強の盾と最強の矛が手に入った様なものである。
早速シャツの内側にチョッキを着込み、CCMから名簿を確認する。
(さて、正直セレディ先生がどう動くか分からないけど、一先ず殺し合いに乗ってるっぽい奴らを間引いてお人好しっぽい奴らを味方につける、でいいかな?)
はっきり言って風陣カイトは癖のある人物だ。
だが、ジェノック 第五小隊や、エゼルダームの前線指揮を任されてるだけあって、統率力は高い。
(だけど余計な奴らには消えてもらわないといけない。)
例えば瀬名アラタや星原ヒカルに法条ムラク。
彼らの様な自分がジェノック を抜けてエゼルダーム、誠に遺憾ながら世界からはテロリスト認定されている、に加わった事を知る人間は消さなきゃいけないし、この腕輪の解除や主催者の位置の特定に役立ちそうな人間は仲間にしてもいいが、それ以外の荷物にしかならなそうな人間は適度に間引いて自分とセレディだけは帰還しなければならない。
(まずは、誰でもいいから情報交換がしたいな。)
カイトはドアを開けて談話室の方に向かう。
すると早速人がいた。
振り向いてこちらに剣を構える男は大学生ぐらいで黒い上着を着ていた。
「待て待て落ち着け!僕は丸腰だ!
アンタに危害は加えない!」
いくら強化ダンボール製のチョッキを着てると言っても頭や首は無防備なので流石に手を上げ説得する。
「……ああ。」
納得したのか男は剣を下ろした。
「僕は風陣カイト。あなたは?」
「空遠、世那。」
セナ。あの一番ムカつくアイツと同じ名前だった。
彼のは苗字だが。
「僕は恩師を探しに行かないといけないので、情報だけ交換して別れませんか?」
「……危なくないか?」
「さっき丸腰って言いましたけど、防弾チョッキが支給されてて。多少なら平気ですよ。」
半ば軍属の様な経験をしたカイトは頭を狙って打つことがかなり難しい事を知っていた。
それならば胴体に2発打ち込んだほうが確実に相手を倒せる。
「僕の知り合いは瀬名アラタ、星原ヒカル、法条ムラク。それにセレディ先生。
セレディ先生以外は正直あまり信用できないですけど、まあ余程の事がない限り話を全く聞かないなんて事はないと思いますよ?」
あえてアラタ達への悪評は軽めに留めた。
多少疑念を抱く程度が後々小さい故に長く響く事もある。
「こっちもそんな感じかな?
天羽さんに奏風さんは多分殺し合いに乗ってるし、この香月貴音に日向蓮は間違いなく人を殺して回る筈。南雲さんは多分話せば分かってくれるけど。」
お互いの知り合いの身体的特徴を伝え合い、2人は立ち上がる。
「その、気を付けて。」
「あなたもね。」
2人は門の前で互いに反対方向に分かれた。
【エリアA-3ダック荘付近 1日目 深夜】
歩きながら空遠世那はひたすら憂鬱な気持ちだった。
親友だった星合が死に、さらに多くの人々が巻き込まれる殺し合いに誘われ、自分は何をすべきなんだろう。
(もう、殺したくはない。けど…)
この殺し合いは現状維持では済まない。
VERSUS ROADが回数を重ねるたびに趣向を凝らして行った様に、現実に戻るたびに願いを小出しで叶えた様に必ず何かがあるはずだ。
(必ず、戦わされる。)
心に黒い物が溜まっていくのを感じながら空遠はただ歩き続けた。
名前:風陣カイト@ダンボール戦機WARS
状態:正常
装備:強化ダンボール製のチョッキ@ダンボール戦機
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
バル・ダイバー@ダンボール戦機WARS
思考
基本、セレディ先生と共に神威島に帰還する。
1、腕輪を外せそうな奴ら腕っ節の強そうな奴らを集める。
2、役に立ちそうにない奴らは適度に間引く。
3、セレディ先生と合流して指示を仰ぐ。
4、天羽涼介達には注意する。
備考
※エゼルダームに所属してからの参戦です。
※牙狼VRからの参加者の大まかな容姿を把握しました。
名前:空遠世那@牙狼VR
状態:精神的にやや不安定。肉体は健康
装備:剣@牙狼VR
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
万年筆@DEATHNOTE
思考
基本、?????
1、戦いに対する不安や恐れ
備考
※星合死亡後〜4回戦開始までの間からの参戦です。
※ダンボール戦機WARSからの参加者の大まかな容姿を把握しました。