バトルロワイアルVR   作:伊勢村誠三

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孤独の森とドラ〇もんの歌

【エリアB-2 森の何処か 1日目 深夜】

 

ガサガサガサと風に揺れる木々が奇妙な音を鳴らす。

薄気味悪い森の中に少女、美遊・エーデルフェルトは放り出されていた。

肌寒さと1人の心細さを感じながら美遊は木に背中を預けてポケットを探った。

最初に出て来たのは、割り箸。

ただの割り箸。しかも小さくおられていて先端には血が付いている。

役に立たない。次。

 

『美遊様!ご無事でしたか。』

 

「サファイア!…静かに木に隠れて誰が来るか分からない。

音を立てない様にしながらイリヤ達わ探そう。」

 

自身の相棒とも言える意思ある魔術礼装が支給されていた事に安堵しながらも、美遊はすぐに思考切り替え、周囲を警戒しながら低い姿勢で進んだ。

 

「状況はどれぐらい把握してる?」

 

『皆様が謎の人物により殺し合いに巻き込まれてしまったことは。』

 

どうやら一から説明する必要はないらしいと分かり、美遊は無駄口叩かず進む事にした。

 

『美遊様、前方に誰かいる様です。』

 

知り合いか、それともクロエの様な敵か、いつでも変身出来る様に構えて木の影から覗いてみると、1人の男が震えていた。

天然パーマで和洋折衷(融合?)のおかしな服を片肌脱ぎにして来ている。

腰には日本刀をさしていて、どうゆう訳か強ばる手でポテチの袋を握っていた。

 

(何…どうゆうこと?)

 

しばらく震えていた男だったがやがて立ち上がると

 

「でれれれれでれれれれでれれれれれれれれ!

でれれれれでれれれれでれれれれれれれれ!」

 

おかしな挙動と大袈裟すぎる大声でセルフイントロから『ドラ〇もんの歌』を歌い出した。

 

(何でだー!なんでいざ今週のジャンプを読もうとwktkで帰って置いてあった変なグラサンかけた瞬間ホラー展開なんだよ!

しかも目の前で男が泡吹いて死んだ後にこんな不気味な森に放り出されるとか最悪すぎだろ!)

 

この天然パーマの男、坂田銀時は極度のホラー嫌いだ。

そこらの魑魅魍魎なんか木刀一本で勝てる実力を持ちながらこの手のものはてんでダメなのだ。

 

「本当に何?」

 

去っていく銀時を見送りながら美遊は思わず呟いた。

 

『恐らくこの異常事態に精神が壊れたのでしょう。

美遊様、気の毒ですがこの付近にいてはあの声に反応して殺し合いに積極的な参加者が集まって来る可能性があります。』

 

「…そうね。」

 

美遊は少し男に同情しながらも彼から離れて道を探して歩いた。

しかし行けども行けども有るのはどう考えたって自然ではあり得ないほど綺麗に等間隔に植えられた木、木、木、木。

方向感覚も現在地も不明なまま歩き続けるのは一種の拷問だった。

訳もなく疲れも、不安も溜まってくる。

本当は嫌だが、さっき歌いながら去って行った天パ男の気持ちが分かる気がした。

 

『美遊様、また誰か来ます。』

 

やや思考が鈍っていた頭が一気にクリアになる。

ステッキ形態になったサファイアを握り、美遊はサファイアが示した方向から身を隠す様に木に隠れた。

 

(筋肉モリモリマッチョマンの変態……?)

 

何故か、本当に何故か散弾銃を片手に歩いてきた黒いジャケット姿のボディービルダーの様な大男に美遊はそんな感想を抱いた。

 

「そこの棒状のものを持って木に隠れている少女、質問がある。」

 

いきなりこの暗闇で隠れてるどころか武器まで言い当てられた事に驚いたが、質問があると言ってるなら交渉の余地は有ると考え前に出た。

 

「ジョン・コナーという少年を見なかったか?

人種は白人。茶い髪。年齢は10歳。」

 

「見てない。見たのは変な天然パーマの男だけ。」

 

「そうか。呼び止めて済まなかったな。」

 

抑揚のない声でそう言って男は歩き去ろうとした。

 

「待って!あなたがいた方に何か目印になる建物とかなかったですか?

それから、誰か他に見ませんでしたか?」

 

「ここから1.9km俺が来た方をまっすぐ行けばマップ上では教会と名前がついている建物に辿り着ける。

それからまだ君以外には誰も見ていない。」

 

「ありがとうございます。」

 

2人は互いに背を向け合うと真っ直ぐ進んだ。




【エリアB-2 森の何処か 1日目 深夜】

名前:美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
状態:正常
装備:カレイドステッキサファイア@ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、イリヤ達を見つける。
1、教会に向かう。
2、あの天然パーマの人(銀時)大丈夫かな?
3、ジョン・コナーに会ったら筋肉モリモリマッチョマン(T-800)の事を伝える。
備考
※ジョン・コナーの大まかな容姿を把握しました。
※割り箸@牙狼VRをエリアB-2の何処かに放置しました。

名前:坂田銀時@銀魂
状態:肉体は健康、恐怖(中)
装備:沖田の日本刀@銀魂
   ポテトチップス(コンソメ味)@DEATHNOTE
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、一刻も早くこの場を立ち去る。
1、何なんだよこのクソな状況は!
2、取り敢えず『ドラえもんの歌』を歌う
備考
※心霊的な何かに限りなく近い現状に動転しています。
※ポテトチップス(コンソメ味)@DEATHNOTEの中にはポテトチップス(コンソメ味)と小型液晶テレビ、短い鉛筆、デスノートの切れ端が入っています。

名前:T-800@ターミネーター2
状態:正常
装備:ウィンチェスターM1887 @ターミネーター2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   警棒@牙狼VR
思考
基本、ジョン・コナーを発見して守護する。
1、森を抜けてジョン・コナーを捜索する。
備考
※美遊から天然パーマの男の参加者がいるという情報を知りました。
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