バトルロワイアルVR   作:伊勢村誠三

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アンデッドアンラッキー

【エリアA-1市街地 1日目 深夜】

 

「おーりゃあ!」

 

鈍い音共に頭蓋骨が陥没する。

十数打目を与えたトンカチは根元から折れてしまう。

が、それだけの打撃を受けたにもかかわらず男、奏風大は全く倒れることなく向ってくる。

思えばはじめから男の姿は異様だった。

血まみれの切り刻まれた血だらけの白いパーカーに支給されたらしき木刀洞爺湖を片手に襲い掛かって来る。

 

(そして頭蓋をやろうと腹を蹴ろうと殴ろうと何回でも復活してくる。

こりゃ本格的にバケモンだな。)

 

奏風大に対峙する男、沖田総悟は壊れたトンカチを捨てて左手に持っていたMM1グレネードランチャーを構える。

中身は催涙弾なので直接顔面に当てて吹っ飛ばす。

催涙弾に効果があることを期待して総悟はその場を後にした。

 

吹っ飛ばされた方、奏風大はいとも簡単に起き上がる。

魔剣の影響で屍生人(アンデッド)となった彼にとってはダメージなど関係ない。

例え身体をすり潰されようと酸かなにかで溶かされようと復活し、生けるものを殺すためだけに動き続ける文字通りの怪物。

 

故に

 

「なあ!こっちで音がしたけど何か知らないか?

って、アンタ血まみれじゃないか。大丈夫か?」

 

その対象はかつての知り合いとか初対面とか全く関係ない。

たとえその少年が左腕だけ肌色が明らかに違い、赤い聖骸布を巻いていたとしても関係ない。

 

「!」

 

繰り出された木刀を鞘に納めたままの日本刀で受ける。

 

「アンタ!いきなり……っ!?」

 

左腕の少年、衛宮士郎は物の真贋を見抜く事に優れている。

魔術使いの癖に魔力探知より魔術的異常の探知が得意とか言ういびつな才能を持ってるくらいだ。

故に目を見た瞬間、彼はすぐに奏風の異常性に気付いた。

 

「ふっ!」

 

そうと分かれば躊躇わなかった。

日本刀を鞘から引き抜き、鞘には強化魔術を施し、二刀流で構える。

 

「………ッ!!!!」

 

強化魔術が確かに発動した瞬間、士郎の全身を激痛が走った。

左腕、英霊アーチャーの魔術回路が侵食し、身体を内側から破壊する。

だがここで目の前の敵を倒さなければ恋人や見知った人々の命を危険にさらすかもしれないという考えが少年のブレーキを取っ払った。

もっとも、他人のための自己犠牲、いな、自分を勘定に入れない行動をためらわない彼を知っていればいつも通りだと思うだろうが。

 

「ふっ!はぁ!」

 

二本の剣をかつて自分を否定し続けた筈なのに腕を託したあの英霊の様に木刀をさばいていく。

 

(こいつ!普通の木刀だよな!

なのに何で真剣とつば競り合えるし人街に振り回されて砕けないんだ!?

どう考えたって魔術礼装!なのに何でたまたま人じゃなくなっただけのこいつがこんなに使いこなせてる!?)

 

無駄だ士郎。

少なくともその謎は銀魂七不思議にランクインできるぐらいには謎だ。

考えるだけ無駄だぞ。

 

「はっ!このっ!」

 

なんとか武器を受け流した士郎は振り向きざまに蹴りを放って奏風を吹っ飛ばし、その隙に痛む身体に鞭打って離脱した。

あれは良くないモノだ。

ただの剣なんかじゃ切れないし断てない。

だからこそ見つけなければならない。

あれを断ち切る剣を。

聖か魔で言えば間違いなく魔であろう刃を。

 

トンカチ@現実

 

              完全破壊




【エリアA-1市街地 1日目 深夜】

名前:奏風大@牙狼VR
状態:屍生人(アンデッド)
装備:木刀洞爺湖@銀魂
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、????????
1、?????????
備考
※まともな理性は残っていません。
ただただ敵を求めてさまよい何度殺されても復活します。
※殺しきるには魔剣@牙狼VRを会場のどこかから発見する必要が有ります。

名前:沖田総司@銀魂
状態:正常、軽度の疲労
装備:MM1グレネードランチャー(21/24)@ターミネーター2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、こんな糞な殺し合いやってらんねー。
1、土方さんや万屋の旦那を見つける。
2、そしたらさっきのバケモン(奏風)にでもぶつけてやりやしょうかねぇ?
備考
※参戦時期は不明です

名前:衛宮士郎@ Fate/stay night
状態:魔術回路の浸食(小)軽度の疲労
装備:土方の日本刀@銀魂
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、この殺し合いを止めて桜たちと生還する。
1、あの男(奏風)の事を多くの人に伝える。
2、桜と合流する。
備考
※桜が黒化したと知る直前からの参加です。
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