バトルロワイアルVR   作:伊勢村誠三

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OZの人形使いと迷光少女

【エリアC-2 商店街 1日目 深夜】

 

街灯こそついていないが、星と月のおかげで先程のホールよりかは明るい何処かのストリート。

酷い猫背に囚人服の様な白と黒の横縞の長袖のシャツに赤いジーパン。

長い金髪を無造作に纏めた人相の悪い青年、風摩(かざま)キリトは参ったな、と溜息をついた。

一旦落ち着こうといつの間にか手に持っていたコーラを一口。

 

(あの女の言っていた道具か。)

 

ポケットを探れば見覚えのない黒いCCMと、自身が徹底的にチューンアップした愛機、デクーOZ。

どうやらコーラも含めたこの3つが彼に渡された支給品らしい。

もう1つの愛機、ハカイオーキリトカスタムが有れば文句なしだったが、命より大切なサイロップスAIを積んだデクーOZが手元に残っただけ良しとしよう。

 

(となるとここから腕輪を外して逃げるにせよ、

最後の1人になるにせよ必要なのは…)

 

LBXをメンテナンスする為のアイテムと、

それ以外に自分の身を守る何か。

キリトは最大限警戒しながら歩いた。

道なりに歩いて行くと、立体的な騎士の上半身の看板の店があった。

 

「キタジマ模型店、か。」

 

外にあるガチャガチャを見るにLBXも扱ってる様だ。

丁度いい。キリトは自動ドアを潜って店内に入った。

 

「あ。」

 

「あ?」

 

どうやら先客がいた様だ。

何故か地べたに両足を投げ出して座っていた少女にキリトは見覚えがあった。

さっきのホールで臆さず赤い服の女に質問していた少女だ。

しかし、彼はそんな事はどうでもよく、

 

「お前、その手に持ってるのLBXか?」

 

「エルビー、エックス?って、なんすか?」

 

キリトは驚いた。

まさかLBXを知らない奴が居るなんて。

日本語が通じたし日本人だとは思ったが、

自分と同じ様に海外での生活が長いのだろうか?

 

「まあ見てろ。」

 

キリトは少女を立たせると設置されていた強化ダンボールの前に立つ。

 

「行け!デクーOZ!」

 

CCMに即座に機体を登録して自慢の愛機を投入した。

それを見て身を乗り出す少女。

 

「凄い!これ、動くんすか!?」

 

「ああ、CCM貸してみろ。登録してやる。」

 

少女から色が白い以外自分に持たされたのと全く同じCCMを受け取り、デクーOZと同じように登録する。

 

「機体コードは、『ドットフェイサー』、か。

聞いた事ない機体だな。一点物か?」

 

登録が完了して、CCMに操作画面が現れる様になった。

少女にCCMを返して操作方法をレクチャーする。

最初は一歩進むだけでひっくり返ったり、いきなり走り出して壁に激突してしまったりしたが、意外と飲み込みが早く、ややぎこちないながらも普通に操作し始める。

 

「やるじゃないか。」

 

「動かせる様になると結構楽しいっすね!

これって、背中に武器ついてるし、戦うんすか?」

 

「ああ。やってみるか?」

 

キリトは自身のCCMを構えて少女の反対側に立つ。

 

「それじゃあ、習うより慣れろだ。

せいぜい楽しませてくれよ!」

 

「行くっす!」

 

デクーOZがOZトマホークとOZシールドを構えて、

ドットフェイサーがゼットソードとゼットシューターを構えて走り出す。

交差しながら互いの近接武器が火花を散らした。

直ぐに互いに振り向き武器を向ける。

互いの胸部装甲に一撃ずつ入る。

CCMに表示された体力ゲージが少し減った。

 

「やった!」

 

「まだまだこれから!」

 

デクーOZが畳み掛けた。

普通下がるところを半歩踏み込みOZシールドで殴りつける。

そして崩した体制と上手く開いた距離を隙にOZトマホークで連撃を浴びせる。

 

「は、早い!」

 

「当然!デクーOZは俺が装甲素材から内部機構に至るまでカスタマイズしたキリトカスタム第一号!

手に入れたばっかの機体頼りの素人に負ける様なケチったカスタマイズも、柔な戦場も潜ってない!」

 

何度目かも分からぬOZトマホークの斬撃が決まる。

吹っ飛ばされるドットフェイサーはもうゲージを3分の2持ってかれていた。

しかしただではやられんと、空中で腰を捻って蹴りを出すとOZトマホークを吹っ飛ばした。

 

「何!?」

 

「隙ありっす!」

 

踵の車輪を使い加速してゼットソードを逆手に持ち変え斬りつけた。

わざと大袈裟に吹っ飛ぶデクーOZ。

その先にはOZトマホークがあった。

 

「しまった!」

 

「楽しかったけど、そろそろ決めさせてもらう!」

 

「何か手は…ん?」

 

ピロン!と少女のCCMから音がする。

どうやら必殺ファンクションが解禁されたらしい。

 

「面白い!これで決着にしようじゃないか!

必殺ファンクション!」

 

<アタックファンクション Xブレイド!>

 

「よく分かんないっすけど、

逆転できるならなんでもいいっす!喰らえー!」

 

<アタックファンクション インパクトカイザー!>

 

デクーOZはOZトマホークでX字の斬撃を、

ドットフェイサーはなんと

 

<セッタァップ!ゼェーットハンマー!>

 

ソードとシューターを合体させて作ったハンマーから炎吹き出す地割れを放つ。

 

互いの技をほぼ同時に決まったが、元々のダメージ量から膝をついたのはドットフェイサーだった。

ブレイクオーバー。勝者、デクーOZ。

 

「あー!負けちゃったっすー!」

 

「中々歯応えあったよ。有意義なバトルだった。」

 

キリトはこの状況に少し感謝をしている自分に気付いた。

見た事ない高性能機をたった数分で使いこなしてみせたこの期待の新星となら自分は更なる高みに行けるのではないか?と。

 

(もしそうなら最後の1人になる為に理由するにしても、

このままサイロップスAIを成長させるにも、

この女は使える。)

 

「次こそ絶対に負けないっすよ!えっと…」

 

「俺は風摩キリト。

オメガダインのテストプレイヤー。

こいつは愛機のデクーOZ。」

 

「わたしは芹沢あさひ!

ストレイライトのセンター!

はじめてのLBXはドットフェイサー!」

 

出会うはずのなかった2人はLBXを通じて奇妙な出会いを果たし、奇妙な運命に巻き込まれて行く……。




【エリアC-2 キタジマ模型店 1日目 深夜】

名前:風摩キリト@ダンボール戦機W
状態:正常、満足感
装備:CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:デクーOZ@ダンボール戦機W
   コーラ@ダンボール戦機W
思考
基本:サイロップスAIを完成させるor最後の1人になるかして目的を達成する。
1、芹沢あさひを利用して目的を達成する。
2、ハカイオーキリトカスタムを探す。
3、急がなくてもいいが、ジョーカーキリトカスタムの復元もやりたい。
備考
※参戦時期はΣオービス完成以降〜大空遙がガーダインを裏切る前のどこか。
※まだ名簿や地図を確認していません。それらはCCMから確認する事が出来ます。

名前:芹沢あさひ@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:正常、ちょっとハイ
装備:CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:ドットフェイサー@ダンボール戦機WARS
   ????@???????????
思考
基本:よく分かんないけど、皆と無事に帰りたいっす!
1、もっとLBXが上達したらキリト君にリベンジマッチを申し込むっす!
2、ドットフェイサーを使いこなしたい!
3、冬優子ちゃん達にも見せたいっす!
備考
※ドットフェイサーが使える必殺ファンクションは今のところ『インパクトカイザー』だけです。
※まだ名簿や地図を確認していません。
※LBXが楽しすぎて一瞬冬優子達の事を忘れていました。
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