IS─氷華   作:雪の日の猫鍋

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2話─目覚め

??「君………てくれ…起きてくれ」

 

…誰かの声が聞こえる…

 

聞いたことがあるような…

目を開ける

目の前には巨大な黒い…アルファ…モン…?

……アルファモン!?

 

私は目を見開き困惑していると

 

アルファモン「ふふ…その様子だと私が何故ここにいるのか不思議なようだな」

 

朧「本……物?」

 

アルファモン「おや、君は私の偽物を見たことがあるのが?

それは興味深いな…どこであったんだ?

それとも私が淹れた特製ブレンドを飲まないと私が本物だと分からないのか?ん?」

 

……!?

 

朧「っ…い、いらないっ…本物だと分かったからコーヒーはいらないっ」

 

駄目だ…アルファモンが淹れたコーヒーだけはダメだ…!

あれは飲み物じゃないっ…甘いのに辛いとか苦いのに苦しいものは飲み物なわけがない…!

 

アルファモン「つれないな、まぁ私が本物だと分かってくれただけ良しとするか」

 

でも何故ここにいるんだろう…あの時別れたはずじゃ

 

気になったことを聞く

 

朧「なぜここにいるの?」

 

アルファモン「私がここにいる理由か…ふむ、君と共にいるためさ

私の助手君は新世界で生きているが君は死んでしまった

そのまま魂も消える所だった君をイグドラシルが違う世界へ送った

そこで私と数体のロイヤルナイツも共に君と歩むことにしたのさ」

 

……やはり私は○○様を守りきれずに…

 

私は悔しそうに表情を後悔に染める

 

アルファモン「私には君と彼女の関係は解らないがもう終わってしまったことだ

後ろばかりではなく前を向いて進むべきだ

あの時君達が過去を知った上で前に進んだように」

 

朧「…………そう…だ…前に……進まないと…」

 

確かにアルファモンの言う通りかもしれない

まだ進むことは出来ないけど…前を向かないと…

でも…やはり……悔しい…苦しい…

 

私は顔を隠すようにアルファモンに抱きつく

そのまま声を押し殺しながら静かに泣いた

 

アルファモン「……」

 

アルファモンは優しく私を安心させるように撫でてくれる

 

 

 

数分後

 

朧「ありがとう…」

 

私は少し恥ずかしそうに顔を赤くしながら

顔を上げた

こんな歳になって泣くなんて…

……ぅぅ…かなり恥ずかしい

 

アルファモン「ふふ…気にしないでくれ

君も人間だ、泣くことはある

泣いたことで君が少しでも楽になったなら私は嬉しいよ」

 

朧「…本当にありがとう…」

 

アルファモン「この話はここまでにしようか

……他のロイヤルナイツは既に君の新しい世界へ移動している

あとは私と君が移動すればもう元の世界へは戻る事は出来ないだろう」

 

新しい世界…私の知らない…世界

 

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